log 2006.September. フェムトセカンド

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■2006/9/29 金曜日

860, 隔靴掻痒

CASECという名の、インターネットで簡単に出来る英語の能力検定試験をやった。 以前もやったやつで、日記を見返すと5月に受けていた。 そのときはTOEIC換算で660点だった。 そして今回はTOEIC換算で680点。 とりあえず点数がupしていてほっとした。 英会話を続けることのいいわけになるだろう。

思うに、この点数upは二つの学習成果なのではないだろうか。 ひとつは実際に会話することによるリスニング能力の上達。 もう一つには論文や教科書などとにかく英語をがむしゃらに読んだことによる、 英語の反射神経の向上。 はたして英語の反射神経という表現が適切かはわからないが、 意味するところは、英語を聞いてあるいは読んで即座に意味を解する能力ということである。 読むという行為は行きつ戻りつできるために即座に理解する能力がなくても 時間をかければ意味をとることができる。 だけど、大量に読む場合は時間をかけていられないのでやはり即解することが要求されるわけで、 よってその学習効果はあったかなと思う。 ただし、会話においても即応性は必須なのでそこでも鍛えられたのだと思う。

はっきりいってTOEIC 680点なんて程度の英語力では これから先の研究生活にかなりの支障をきたすということがわかってきた。 どれくらいの点数になったらもっとスムーズに論文や教科書を読み、 実りのある議論を英語で出来るようになるのだろうか。 800点ぐらいは超えないといけないのだろうか。

会話においても、 最初はなんとか自分の思っていることを不完全でも間違っていても曖昧でもともかく表現することを 目標にしていたのだけど、最近はそれだと気にくわないようになってきた。 自分の思っていることを正確に表現できないことが 隔靴掻痒、もどかしくてたまらない。 苛立ちすら感じるようになった。 このもどかしさ、苛立ちは例えて言うとこんな感じ。

3メートル離れた場所からマジックハンドで滑車に繋がっているロープを引っ張って、 ロープに繋がっている冷蔵庫のふたをあけて、そこにカウボーイよろしくロープを投げて コーラのペットボトルを取り出そうと頑張る。そんな感じ。

後期はもっと英語の勉強を増やさないとダメだ!ということを痛感したが、 他にも勉強したいことはありすぎて困る。

教室の近くにガラガラに空いている喫茶店を見つけて広々とくつろげてうれしい。

昨日気付いたこと。日本語では帽子をかぶる、靴をはく、ジャケットをはおる、と、 体に何かを装着することにもいろいろな言い方があるが、 これらはみな「PUT ON」と表現する。へえー。 それから「mouth(口)」と 「mouse(ねずみ)」の発音を聞き分けられないことを発見した。 それから「R」と「L」の発音に関して。 「Ro」と「Lo」の発音は異なっているのに日本人にはその区別ができないのはよく知られている。 今日はそれについてひとつ納得したことがある。 日本人は「ろ」と言う時、必ず舌をどこかに接触させる。 接触させないで「ろ」ということは絶対ない。 ところが、「Ro」と「Lo」の違いは舌を接触させるかさせないかの違いだったのだ! これは自分にとってはちょっとした発見だった。 舌を接触させない「ろ」なんて発音することは絶対ないから「Ro」と「Lo」の違いをイメージすることができないのだ!
「Lo」は舌を接触させる、日本語の「ろ」に近い音。
「Ro」は舌を接触させない。だから巻き舌っぽくなる。

■2006/9/28 木曜日

学費

昨日ダウンロードした論文のアブストラクトに目を通した。5本のうち2本ぐらいおもしろいのがあった。

そろそろ後期分の学費の支払いをしなければいけない。それから英会話の契約期限も切れるのでまた半年再契約しようかと思う。 だいぶ大きな出費がふたつ。

後期の授業料は約¥260000なり。
http://www.gakumu.titech.ac.jp/kyoumu/school_fees.htm
早稲田ににいたころはこれの倍だったので、この金額を見ると安く感じるが、 国立大の学費は年々高くなっており、そんなにかかるの!という反応をする人も多いかと思う。

国立大学の学費の上昇 http://money.jp.msn.com/banking/columns/Columnarticle.aspx?ac=fp2006040302&cc=05&nt=05

私立から国立に移って親の負担を減らすことができる、と思っていたのだが英会話をはじめてしまったので、結局元の木阿弥だったりする。 わざわざ高いマンツーマンの教室を選んでいて、今確認したら、大学の半年の学費と半年分の英会話授業料は変わらなかった。 やっぱ更新するのやめようかなと悩んでしまう。 すでに半年やっているわけだが、それなりの効果はあったと思う。同様の効果が向こう半年にも期待できるかはちょっと未知数である。

夜は少し強化学習の教科書を読んでいた。ちょうどゼミで議論したexploration(探査)とexploitation(知識利用)の話が書いてあってもっとちゃんと強化学習については勉強しなきゃなと思った。報酬を得るためには探査をして報酬を見つけなければならない。ところが探査ばかりしているとあまり報酬が得られない。そういうジレンマが起こる。
強化学習

ところでこんなものを作りました。
アマゾンのリンクを作る
それからちょっと前からこんなのも。ゼミの記録。
The Brain Club

■2006/9/27 水曜日

jounal club

今日はゼミだった。本当は大久保さんと茂木さんとオレが発表するはずだったのだが、茂木さんがCSLに滞在できる時間を確保できなくなってしまったため、茂木さんが10分程度論文を紹介して、大久保さんのProgress Report(研究の進捗状況を報告し議論すること)がメインになった。

オレの論文紹介は二週間も前にやる予定だったのにだいぶずれ込んでしまっている。それだと、発表の準備ができていなくて逃げているみたいだし、いつも発表のことを気にしていないといけなくて疲れるので、茂木さんは帰ってしまったけど、思い切ってやることにした。いったん解散したメンバーにまた会議室に集まってもらう。

はじめての論文紹介。自分としてはよくできたと思う。 今日は時間がなくてオレができないのはわかっていたので読みながら書いたメモを持ってこなかった。また、読んだのが二週間前で記憶が薄れていた。そのせいでいくつかの質問にはちゃんと答えられるはずだったのに答えられなかったのが悔やまれる。

話をしていると柳川さんとか恩蔵さんとか田谷さんがたくさんちゃちゃをいれてくれた。 彼らの意見を頭の中で整理するのが大変だが、参考になると思う。 田谷さんの「今回の論文がおまえのいうMotivationとどう関連するのか」という問いにはきちんと考えなくてはいけないと思う。

茂木さんに聞いてもらえなかったのは残念だが、論文紹介を一回やって研究が一歩前に進んだ感じがする。

加速せよ加速せよと耳の斜め後ろの空間から聞こえてくる。

■2006/9/25 月曜日

ストライヤー

ごろごろうだうだと本や論文を読んでいた。 読んでいたのは「ストライヤー生化学」とMotivationに関するレビュー論文。

ストライヤー生化学は学部4年の頃、研究室の同期を誘って輪読に使っていた教科書。 研究室というものに入ったら輪読というものをやるものだと思っていたが、 うちの研究室にはそういう慣習がなかった。 さらに、分子生物学的な実験をするのに、それに関して全然ちゃんとした教育をしていない。 学科の性質からしてそういう授業はないし、研究室内でそういうのを教えていこうという機運もない。 そんな状況だったので、これじゃまずいんじゃないか、と勝手に危機感を覚えて同期を巻き込んでなかば無理矢理輪講をやった。 分子生物学においては「Molecular Biology of The Cell (細胞の分子生物学)」という超有名な本があるんだけど、それはあまりにも分厚く、また医学系 の内容がだいぶ多いので 微生物の研究をやるものにとっては荷が重すぎるだろうとおもって敬遠して、 図書館で何冊か探してみて、良さそうだと思ったのがこのストライヤー生化学だった。

果たしてあの輪読が巻き込んだ同期のためになったのかどうかはわからない。 所詮、オレの空回りだったようにも思う。 自分の勉強には大いになったので、その点ではやってよかった。 脳科学の勉強には分子生物学的な知識が欠かせないが、その時勉強したことが すごく生きている。 また、学科の授業にはそっち系の授業はなかったが、 そういう勉強もしておかなきゃと思った学部3年のオレは、 他学科の「細胞生物学」と「発生生物学」という授業を聴講していた。 そのふたつの講義もいまの自分の中で役立っている。 ちなみに「細胞生物学」はテストの点が悪くて単位がとれなかった。 単位はとれなかったけど、DNAの構造や、相同組み替え、DNA複製、については一応の理解はできていると思う。 この授業は先生がすごく厳しかった。 でも、とても魅力的な授業だった。 「発生生物学」はかろうじて単位はとれた。 この授業は毎回苦痛以外の何者でもないぐらいわけがわからなかった。 それでもがんばって出席し、やっとエッセンスの薄皮だけつかめた感じ。 あとあとになって、この授業で習ったことをしみじみ反芻している。 最近になって「あれはこういうことだったんだ」と気付くこともある。 時空間にわたって異なる性質・挙動を持つ細胞は如何にしてうみだされるか? それは本当に巧妙な遺伝子発現・制御によってなされる。 元々はたった1つの細胞が分裂して分裂して、いつしか皮膚になり、内臓になり、骨になり、脳になる。 どうしてもともとはひとつだったものが違う性質を持つようになり、しかもそんなに秩序だって組織ができていくのか? 不思議以外の何者でもない。

ストライヤー生化学は、当時読んでいたものと版がことなっていて新しい。 だから内容が充実していいる。 はじめは、見慣れた前の版の方がよかったなと思っていたが、 かなりかゆいところまで手が届く記述になっていて、 改めて読んでいても新しいことが次々書いてあって楽しい。 新しい版でよかったと思う。

論文は4ページぐらい読み進められた。 おそすぎる。 言い回しが独特というか、単語の持つ意味がいまいちつかめなくて苦戦している。 例えば「representation」という単語が頻繁にでてくるんだけど、これが何を指しているのか解釈できない。 一応辞書的には「表現」という意味だが、それを当てはめてもしっくり来ない。

とりあえず、Pavlovian conditioningとinstrumental conditioning の違いがなんとなくつかめた。

■2006/9/24 日曜日

全体性の回復

実家から、ハハと妹がうちに来た。 普段、越谷からでない二人にとってはちょっとした小旅行だったろう。 おでんと卵焼きと梅干しをおみやげに持ってきてくれた。 アマゾンで注文して、届け先が実家になっていた本も持ってきてくれた。

ハハは思ったより部屋がきれいだと言ってくれたが、 トイレの汚さが気にくわなかったらしくトイレ掃除をしてくれた。 お客さんとして来てくれたのに掃除なんかさせるのは悪い・・・と言ったのだが、 「お母さんは掃除がすきなのよ」といってあっというまにキレイにしてしまった。 なんでも、トイレが汚いとお金が貯まらないそうだ。 ああもう頭が上がりません。

せっかく来てもらっても菊名は何にもないところなのでさくっと横浜に出てみた。 前からちょっと入ってみたかったしゃぶしゃぶ屋さんにいった。 それからokadaya MORE'Sというデパートを冷やかして、オレは靴を買ってもらった。 少しぶらついた後はケーキが食べたいという声にお答えして地下街のオサレなイタリア料理屋でお茶をして帰ってきた。

妹が作業療法士の資格をとろうか考えているという話や、茂木さんのいうクオリアってなんのっていう話や、 妹がモテない話とかそんな他愛のない話をしていた。その時間はほんとに何も考えてなくて、 ただ目の前にある話題に深く考えることなく反応していた。 いつもそんな風にすごしていたら間違いなく簡単にぼけてしまいそうだが、そういう時間もあってもいいかと思った。 このあいだ茂木さんが「癒しとは全体性の回復ということなんじゃないか」ということを言っていたんだけど、 こういうしょーもない会話が今の自分にとって癒しとして効いていると思った。

クオリアとは何かという問いに答えるのは難しい。クオリアとはそもそも言葉で説明できるものではない。 日本語には「感覚質」と訳されるが訳したところでわかるようにはならないと思う。 主観的に感じることのひとつひとつの要素、のことだと思う。 例えばロボット技術が進歩して炊事ロボットなるものができたとしよう。 そのロボットにリンゴを渡せばそのロボットはナイフを上手に操ってリンゴの皮をむいてくれる。 このときこのロボットに必要な能力は皮と実の部分を区別し、その境目でうまくナイフを動かすことである。 このとき、このロボットは色を区別できなくてはならないだろう。 赤い色と白い色の違いを知っていなければならないだろう。 しかし、赤い色のクオリアや白い色のクオリアは持っていなくても構わない。 でも我々は赤のクオリアや白のクオリアを知っている。 そういうクオリアによってのみしか我々は意識で何かを知覚することはできない。 意識にのぼっているものを構成するものすべてがクオリアなのである。 まあクオリアについてはこの辺でやめておこう。 うまく説明するのはまだまだ難しい。

ふたりは帰って、晩飯はひとりで食べる。9月に入って自炊する割合が増えた。 炊飯器で米を炊き、みそ汁はインスタントでおかずはふりかけと昆布の佃煮と時々ハムという食卓が 果たして自炊と呼ぶにふさわしいかはさておき。ハハがお土産に持ってきてくれたおでんと卵焼きが食卓に並ぶ。 おかずがあるとご飯をあまり食べられないことを発見した。 いつもは2杯ぐらいおかわりして空腹が満たされるのだが、今日はおかわりせずにお腹いっぱいになってしまった。

そんな日曜日。

■2006/9/23 土曜日

やっぱり人とちがうんじゃないのか

今日も共創シンポジウム@早稲田。

何が価値があって、何がごみか。 わからない。 自分はセンスないのだろうか。 たくさん勉強してたくさん知識をつければわかるようになる、というものでもないと思う。 お前の theory of mind はやっぱり人とちがうんじゃないのか。

向き合うべきはこういう感傷ではなくて、もっと具体的な問題だろう。 ASSCに早く行きたい。 そこにいけば、本当にいい議論はどんな風か、わかるかもしれない。 そこでわからなかったら、やめたほうがいいのだろう。

終了後は数名で新大久保の韓国料理屋でご飯を食べた。

■2006/9/22 金曜日

郡司さんふたたび

今日は我が母校、早稲田で共創シンポジウムというのがあって、行ってきた。 一番最初の相澤洋二さんと最後から二番目の村田勉さん、最後の郡司ペギオ幸夫さんのを聞いた。その三つはよかった。

途中は興味が湧かなかったので抜けて、早稲田にいる友達と会った。 前の研究室の友達とは距離があいてしまったような感じがした。 先生と、助手の人とほか2人が海外出張中で、ここぞとばかりにみんなだらけていて、 研究室にはあまりひとはいなかった。 学部時代仲のよかった友達とも会った。 こちらとはあまり距離があいたようには感じられなかった。

相澤さんの複雑系の話は面白かった。 粘菌の話とか、Zipfの法則、アロメトリーの法則とか知らない話が聞けた。 生命とはエントロピー生成遅延システムではないかということを仰っていてすごく印象に残った。人柄の良さもすごく伝わってきたし、何より話しぶりからその知性がとても魅力的で強靱で、信頼できるものだと感じた。 茂木さんが「相澤洋二はヤバイぞ!」というのがわかるきがした。

村田さんはAHA pictureとか両義図形(ひとつの絵なのに二通り以上の見え方がする絵)を使って、心理実験、脳計測実験をしている人で、いろいろと勉強になた。認知的温度と知覚闘争の離散的確率過程とかわりと圧倒された。

郡司さんは進化学会で話されていたことの(おそらく)焼き直しで、だけど、時間論に関する議論を展開していた。 進化学会の時は眠いせいもあって全然わからなかったのだが、今日のはなんとなくわかった気がした。それと同時になんかとんでもなくすごいことを考えているんじゃないかと思った。 時間とは自己修復能である。すごい!

懇親会にもでた。食費が浮いた。 村田さんと郡司さんに個人的に質問をした。どちらの方もとても真摯に答えていただけてうれしかったし、自分の質問が的はずれではなくてほっとした。 今回には池上研の方もいらして話をさせていただいた。 なかなか有意義な時間であった。

明日もこのシンポジウムは続く。 明日は茂木さんが話す予定。

■2006/9/21 木曜日

Are you boring?

今日の朝ご飯は、ご飯、中華スープ(インスタント)、ハム、昆布の佃煮(ふじっこ)。 中華スープが思いの外おいしかった。 洗濯物をして、床を拭き掃除して、食器を片付けた。完璧な朝だと思う。まあ、朝食がお粗末なのが珠に瑕か。部屋はいまのところだいぶきれいなので、次は宇ニットバスの掃除をしなければ。もう何ヶ月も全く手をつけていない。おそろしや。

これから英会話にゆき、その後、学校で輪講。 それらをきちんとこなせれば、かなり有意義な一日になるのではないか。

おとといのゼミにオリビア(オリバー?)という人が飛び入りで参加して、彼の研究について話をしてくれた。 あまり彼の話は理解できなかった。 ゼミ後は研究室のみんなで茂木研のココロの拠り所「あさり」(居酒屋)で飲み会。 オリビアを誘ったら来てくれたので、 ここはひとつ英会話の腕試しだとがんばって話しかけた。 彼はいいひとなので、辛抱強くオレのつたない英語による対して面白くもない話を聞いてくれた。

そこで大失態をしたのだが、なんとなく彼があたりを見渡して手もちぶさたのようにみえたので、 「退屈ですか?」という意味で、「Are you boring?」と聞いたら、彼は笑ってNoと答えてくれてほっとしたのだが、 向かいに座っていた人が 「あなた、Are you boringは失礼でしょ!」と言ってくれた。 それでオレははっとしてオリビアに謝り、改めて聞き直した。 「Are you boring?」だと、「あなたは退屈な人ですか?」という意味になってしまう? 正しくは「Are you bored?」。 すごく失礼なことを聞いてしまった。

というわけで、もっともっと精進します。

■2006/9/19 火曜日

フリカケ、昆布の佃煮、ハム

昨日は実家に帰ろうと思っていたんだが、起きるのが遅くて諦めた。両親は元気だろうか。アマゾンで注文した本をとりにいかねば。

昨日は床を拭き掃除して、あれこれ床に散らばっているものや棚に無作為に突っ込んであるものを整理した。 せっかく設置した本棚がもういっぱいになってしまって、これからもっと増えるだろう本はどうしたらいいのかとちょっと途方にくれた。

すこし前に研究室に転がってた炊飯器を勝手に借用してきたのだが、ずっとそのままにしていた。部屋がキレイになって、炊事する気もでてきたのではじめてつかってみた。米を研いで冷やかすこともせずさっさとスイッチをいれてしまう。そしてほかのことをしている間に炊飯から保温へ状態は移り米は炊けてしまった。なんて簡単。鍋で炊いていた頃の手間とは比べ物にならない。

ハイケイ母上様。ここのところ外食ばかりで出費がかさんでいたので、これからは自炊に励むことにします。

インスタント味噌汁を作るのもめんどくさくて、ふじっこの昆布の佃煮とフリカケだけで飯を喰ふ。3杯。今朝はちゃんと味噌汁をつくりました(インスタント)。オカズはハム。

■2006/9/17 日曜日

ゼミ、テスラ、本棚

金曜日のゼミは、時間がなくてオレの番まで回ってこなかった。次の機会に持ち越し。 ゼミ後、見学に来ていた来年入学予定の方を囲んで少人数で飲んだ。

昨日はニコラ・テスラ生誕150周年記念会というのに行った。人から招待券をいただいたのだ。テスラという人物の知名度は無に等しいが、いま我々がコンセントから簡単に電力を取り出せるのは彼のお陰だし、ラジオや携帯電話の電波を使ったシステムも彼に負っているところが大きい。エジソンの部下だったこともあり、交流電力システムと直流電力システムで大喧嘩をした。ユーゴスラビア出身で、もしやミュシャと同郷、同世代の人物か?

今日は本棚を買いに行く。IKEAというお店に向かっているのだが、開業したばかりのせいかものすごい客足があるようでバスが全然進まない。

■2006/9/15 金曜日

変容している

いろいろな人がブログを書いている。うちの親父でさえ書くような時代になった。ブログというツールで人々が表現するようになって、世界はきっと変容するだろうと思った。深夜のコンビニから帰る途中、ひんやりと気持ちいい風を頬に受けたらなぜだかそんなことを思った。書くことは人を成長させる。そのような行為をする人が劇的に増えてきっと質的な変化が起こる。世界は変容するだろう。

論文読み終わった。けっこう面白い論文だった。思いの外、完璧に論文を読めたのでうれしい。たかだか5ページだが。

■2006/9/14 木曜日

メモ

今月やりたいことをメモしておく。

14NJの打ち上げ
本棚の購入・設置
皮膚科に行く
TOEICを受ける日を決める

明日はゼミで初めての文献紹介である。 なかなか読む論文が決まらず、今読んでいる論文もあまり面白く ないんじゃないかという気がしてきたがもはや別の論文を読む時間がない。 論文の検索エンジンを「Science Direct」から「ISI Web of Knowledge」にしたら あたりが多くなったようになった。 また、Motivationには脳の側坐核(nucleus accumbens)が関わっていることや 目的指向行動(goal-oriented behavior)も使えることに気付いたり、 単純にmotivationにbehaviorという単語を組み合わせると 検索の精度が上がることを発見したりして すこし検索がうまくなった。

以下、検索に使った単語。

motivation, accumbens, goal-oriented behavior, drive

■2006/9/13 水曜日

膨大なインプットを

少し体調を崩した。外に出たら涼しいを通り越して寒いぐらいだったのでびっくりした。

もっと英語ができるようになりたい。なぜだか知らないが「オレは英語ができる」という慢心がここのところ膨らんでいて、 それが最近はじけた。

なんだ、オレの英語力って大したことないじゃん。誰の目から見ても明らかなことに今更気付いた。

気付いたのは、論文とか教科書とか読むのが遅すぎるということに気付いたから。読むのが遅すぎるということも、 誰の目から見ても明白だったのだけれども。 要は本人が認めたくなくて意地をはっていたのだ。 何冊か英語でかかれた本を買ったが、ほとんど読んでない。 時間がないからではなくて、そういうものを読むだけの能力がまだ備わってないのだ。

こんな状態じゃこの先やってゆけない。 英会話に半年通って、英会話の能力は向上したように思うが、 それは英語の能力の一部であって目下必要としている読解力はあまり向上していないんじゃないか。

いまの自分に足りない部分は何か考えてみた。単語、文法、リスニング、長文、と考えていったけどピンと来るものがなかった。 どれもこれも満ちたりているわけではないが決定的に欠けているものもないような気がする。

それでもっと考えてみて、足りないのはそうやって分割できる要素ではなくて、 もっと根本的で基盤となる部分ではないかと思った。それで思い付いたのが、英語を瞬時に理解する能力だった。 さっと読んでぱっと理解する能力。ちらっと聞いてちゃんとわかる能力。なんとなく、これが足りない部分なのではないかと思う。

ではこれを養うにはどうしたらいいのだろうか。思いつくのは多読多聴くらいしかない。英語に王道なしということだろうか。としたら結局、いますることはひたすら論文や教科書に喰らい付いて英語のシャワーを浴びることなのだろうか。

なんだ、だったらいままでと変わらない。そう思ったら意欲が湧いてきた。

■2006/9/11 月曜日

脳の模型

昨日は脳の模型を作った。

作り方はこんなかんじ。1cmごとにスライスした脳の断面図を本からコピーして線にそって切り抜く。 それを厚さ1cmの高密度発泡スチロールの板にはる。 そして、その発泡スチロールを紙の曲線に沿って切る。 発泡スチロールを切るのは熱で切る。 導線に電流を流して熱を発生させ、その導線に発泡スチロールを押し付けて切る。 さながらミシンで布を縫うように。

建築のひとはそれで模型をつくるらしく、建築科の友達の研究室にお邪魔して切らせてもらった。 やはり本でペラペラめくって見るより、厚みがあって触れられる曲線をもつ模型のほうが構造がよくわかる、気がする。

■2006/9/10 日曜日

メモ

メモです。 モチベーションを、運動を引き起こす原因と定義する。 モチベーションにはすくなくともintrinsic なものとextrinsicなものがある。欲求によるものと学習によるもの。

■2006/9/9 土曜日

EEG-GPS

昨日もまたCSLに行った。 三日連続で行ったのは初めてかも知れない。 電車代がかさむ。 これから定期をどうしようか悩む。 すずかけ台まで行く機会は前期よりは減るだろうし、 CSLに行く機会は前期より増えるだろう。 それでもすずかけ台に行く方が多いだろう。 すずかけまでだけでいいだろうか?

昨日CSLに行ったのはEEGのGPS測定装置の説明を聞くため。 EEGというのは脳波を計測する装置。 電極を頭にいっぱいつけて測定するのだけど、 その電極の位置を11カ所のカメラで撮影して、画像を解析し、 精密に電極が頭のどの場所にあるか算出するのがGPS測定装置。 だと思う。 こうすることで、脳波のデータからその脳波が脳のどの部位から 発生したものか推定することができる。

購入した会社の人がデモンストレーションしてくれようとしたのだけど、 会社の人も使い方がわからず、 最終的に完全にデモンストレーションすることはできなかった。

業者の人が帰った後、EEGを使った実験の被験者になってみんなで遊んだ。 「マッチ棒4本で6個の正三角形をつくるためにはどうしたらいいか考えてみて」とか 言われて目をつぶって考えていると、頭頂の視覚に関する部分の波形に変化が出たりした。 他にもいろいろあれやってこれやってと言われたが、 なかなか見てわかるほどの変化はでてこないようだった。

その後、田谷さん、恩蔵さん、関根さん、ヘライさんとオレの5人で、 五反田のイタリア料理の店に飲みに行った。 ワインを飲み、ピザやパスタやカルパッチョを食べた。 話は弾んだが、何を話したかはもう忘れてしまった。

今日は久々にすずかけ台に行ってきた。 いい論文はないかと探すが、これだ!と思うようなやつがない。 Motivationという切り口はよくないのだろうか。

■2006/9/9 土曜日

今度は携帯から

ふたたびテスト。今度は携帯から書き込んでみる。

■2006/9/9 土曜日

テスト書き込み

perlというプログラム言語でFTPを使わなくてもこの日記に書き込めるようなプログラムを組んだ。 これはそのプログラムを使って書かれています。 このプログラムを使えば、携帯からでも書き込みができるので、もっと更新頻度は上がるでしょう。

■2006/9/7 木曜日

■アトランタの航空券

今日もCSLにゆく。茂木さんが10時半から17時半までCSLにいるからディスカッションできるよ! ということだったはずだが、茂木さんは会議が立て続けに入っていて全然しゃべれなかった。

今日は来月(10月)に行くアトランタ行きの航空券を予約した。 ニューヨークで中継してアトランタに飛ぶやつで、往復で10万円。 ニューヨークで一泊するのですこし観光できたらと思う。

カタツムリのような速度で論文を読んでいる。 それでも、少しは読むのが早くなったような気がする。 英語をスポンジが水を吸うような感覚で理解できるようになりたい。 言われたこと(書かれていること)をいったん意識の俎上に載せて、 あたかも魚をまな板の上に置くような感じにして、 それから語と語の関係を分析して解読し、 日本語と対応づける、という操作をしないと理解できないときがある。 母国語ならそんなことはまずしない。 相手の言ったことは、相手が言葉を発した次の瞬間には理解できている。 無意識のなせるすご技。 そういうスピードで英語も理解できるようにならないと、 入ってくる大量の情報を処理しきれない。

■2006/9/6 水曜日

■ゼミ、Motivationや感情

今日は11時からゼミ。五反田のソニーCSL(ソニーコンピューターサイエンス研究所)にくる。 ここに来るのはとてもひさしぶり。

ヘライさん、柳川さん、田辺さんが一報ずつ論文を紹介。 毎度のことながら、論文の内容を吸収することができない。 ほとんどの場合、「なんとなくわかる」、の域を超えない程度にしか理解できない。 このままではよろしくないと思いつつ、もう5ヶ月たってる。

柳川さんと研究のことを少し話した。 一応、Motivationについて研究したいと思っているが、 自分でもMotivationのどんなところをどんな風に研究しようとしているのかわかってない。 この間は茂木さんとも話した。 自分がMotivationや感情をどうとらえているのかうまく説明することができない。 柳川さんや茂木さんの思うMotivationや感情がどんな風かも オレにはきちんととらえられていない。 だから、うまく話が噛み合わなくてはがゆい。 建設的な方向に話が進まないというか、同じ土俵の上で話せていないのでお互いに徒手空拳というか、そんな感じ。 別に、自分の考え方が正しいとか思っているわけではない。 オレの捉え方が間違っているのは全然構わなくて、それならば、どこがどう違うのかをはっきりさせたいと思う。

まだまだ先は長い。

■2006/9/4 月曜日

■論文を読む苦しさ、ふたたび

今日の昼は会社に行って親父の手伝い。 廃車にする2t車の荷台には、ボンベ固定用の鉄の檻みたいなものが乗っているのだけど、 それを荷台からおろした。 こんな重いもの、ふたりでどうにかなるのか?と思ったが、なんとかなった。

本当はしたい仕事がいくつかあるのだが、そうもいかないので今日の所は菊名に引き上げてきた。 会社のホームページの充実とか検索エンジン最適化とか、 滅菌代行業の立ち上げとか、 ボンベ管理のバーコードシステムの拡張とかそういうことをやりたいと思っている。 が、一日帰ってきたくらいじゃどうにもならん。

英会話の契約期限が10月4日で、つまり今月中に たくさん行かないといけない。 あと13回ぶん残っている。 8月に旅行に行きすぎて英会話に行っている暇がなかったのだ。 月に7、8回のペースで通ってちょうどいいのだが、その半分も行けなかったのではないか。 幸い、9月はどこかに行く予定もないし、授業もない。

でもゼミはあって、来週には初の発表があるので論文を読まなくてはならない。 去年、早稲田でやっていたような微生物の研究に関する論文ならさくっと読めてしまうのだが、 これからやろうとしている研究に関する論文はかなり苦戦する。

ある程度、その分野ではどういうことがあたりまえの知識で、どういうことが手法として確立していて、 どういうことを知りたいのか、ということがわかるようにならないと論文を読むのは難しい。 去年も、研究室に配属されてすぐのころは、この論文読んでと渡されて、 何日も何日も同じ論文を何度も何度も読んではよくわからなくて悶絶するという時期があった。 あの時は同じ所を何度も読んでも意味がわからなくてひたすら苦しかったが、 そういう時期があったから、その後さくっと読めるようになったのだと思う。

■2006/9/3 日曜日

■実家に戻ってきています

ボーイスカウトの夏期野営の反省会があるとのことで、 実家に戻ってきています。 午後3時からということで、その時間に指定された集合場所(先輩の自宅)に行ったら、 反省会はきのうだったんだけど・・・、と言われてしまった。 意味なし。

会社のホームページの更新作業をしようかと思ったが、 Macだといまいちその作業がやりずらいのでゴロゴロしてしまった。 そしてハハの手料理を食べる。 秋刀魚が出た。 はらわたを一口食べて苦いのでやっぱり食べるのをやめたら 親父に「なんだはらわた食わないのか」と言われ、 ムキになって食べた。苦かった。 サザエなんかの奥の方の味と通じるものがある。 あれがおいしいと思う日は来るのだろうか。

テレビを見るのは罪悪感を伴うし嫌なんだけど、やはりついていると見てしまう。 何年かぶりに鉄腕ダッシュをみた。 まだ、ソーラーカーで日本一周一筆書きの旅をやっていた。 いまは四国を走っていた。 そうだ、日曜はよく鉄腕ダッシュを見ていたのだ。 そんな日曜日の過ごし方もあったのだ。

とりあえず明日帰るが、今月はちょくちょく来ることになりそう。 ボーイスカウト関係でやらなきゃならないことがあるし、 親に会社の仕事も手伝えと言われてしまった。 それも悪くない。

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