log 2006. April.

フェムトセカンド

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下に降りるほど古くなります。

2006年4月番外編・大阪記

■2006/4/26
■英語で読むこと
(おとといの日記)

今日は起きるのがとてもしんどかった。
深夜3時に寝たものの6時間程度は寝てるから
もうすこしラクに起きられてもいいものなのに。

昨日は、
授業と
動的システム論の課題提出と
カンデル輪講の発表で
忙しかったが、
課題を出して、輪講もなんとか終わったので
今はほっとしている。
そのあと中村研主催のテニスに途中から顔を出した。
前回よりもテニスが下手になった気がした。

カンデルとは神経科学の教科書のことで
英語で書かれている。
輪講では担当者が一章読んできて、
みんなのまえでその内容を発表する。
聞いてる人は黙って聞いてるわけではなくて
おのおの疑問に思ったことやわからなかった所を質問したり
あるいは内容の補足などの発言をして、
わりとinteractiveに行われる。

まだ、カンデルの英文では
「英文をぱっと見てぱっと理解してその内容を日本語でさっと話す」
ということができない。
いくらか時間をかけてその英文とその周囲の英文を読まないと
内容を理解することができない。
英文の微妙なニュアンスを感じ取れるようになっていないので
文脈を把握しないと英文の意味を立体的にとらえられないのだと思う。

その為にあらかじめ読んでくるわけなんだけど、
いかんせん読んだ内容を忘れている。
英語で文章を読むのと日本語で文章で読むのとでは
記憶の残り方が全然違う。
カンデルを読み始めた頃は、
1行1行を理解するのに時間がかかる上に、
次の行に行くと前の行の内容を忘れてしまうので
何度も何度も同じところを読むことになる。
だから時間がかかるし、
いつまでたっても全体的な話の流れをとらえることができない。
語学力の不足もあるが、
神経科学のfundamentalな知識の絶対的不足のせいでもあると思う。
■2006/4/20
■新しい眼鏡

メガネを買った。 
セルフレーム。 
グレー。というか旧iMacのグラファイトって感じの色。 

しばらくコンタクトだけで生活していたんだが、 
ここのところ、長時間していると 
右目が痛くなるようになってきていて 
また一時的にメガネに戻したいと思っていた。 

しかし、いかんせんまともなメガネがなかった。 
引越しのとき一緒に持ってきたメガネは 
何故か知らないが左目のレンズがすっぽり抜け落ちていて 
左目はからっぽになっていた。 
先日、実家に戻った折に伽藍堂になった 
自分の部屋を探したが 
抜け落ちたレンズは見つからなかった。 

そんなわけで、ある時は痛みをこらえて 
コンタクトの装用を続け、 
あるときはコンタクトを片目だけいれて生活し、 
あるときは片目だけレンズの入ったメガネをかけて 
だましだまし作業する 
みたいな生活が続いていた。 
一度、左目はコンタクト、右目はメガネを試してみたが、 
とても視野が歪んでしまって見れたものではなかった。 
そんなこんなで 
早くメガネがほしいメガネがほしいと 
ずーっと思いながらも 
授業や輪読やゼミがあって買いにいけなかった。 
だけど、今日、やっと手に入れることができた。 
しかも予想以上に安価だった。 
自分はかなり視力が悪いので、 
必然的にレンズが高価になって 
メガネを買うといつも4,5万円とられていたが、 
今回はその半分にも満たない1万5千円だった。 
時代は変わったのだなと思う。 

新しいメガネをかけた自分の顔は 
どことなく暗く、地味で、いかにも冴えなくて 
パッとしない感じになって 
自分の中の自分のイメージに
とてもしっくりくるので気に入っている。 
イカツイ感じのフレームや、知的な感じや 
ポップでファンキーな感じのものやらいろいろあったが 
どれも自分にはぴんとこない。 
それに、いまのメガネをかけた自分の顔が 
一瞬、「横浜BJブルース」という映画に出ている 
松田優作に似ている!と思えたのもよかった。 
果たしてその直感が正しいのかわからないが、 
というか、今思うと、「横浜BJブルース」にでてきた 
松田優作がメガネをかけてるシーンなんてあったっけ? 
って感じなのだが、 
ともかく、なんか松田優作に似ている気がしたのだ。 



■2006/4/17
■プレイスメントテスト

必ず受講しなければならない授業があって、
・動的システム論
・離散システム論
・適応システム論
・システムモデリング
の4つがそれ。
このうち、動的〜と離散〜は授業の初回にテストが実施されて、
そのテストの成績がよいと、授業は免除で単位がもらえる。
うちの専攻には様々なバックグラウンドをもったひとが
入学してくるので、その中には学部時代にもう
授業でやったような内容を学んでしまっているひとがいるから、
その人たちに無駄な労力をかけさせないというのが
そのテストのねらいだ。

動的システム論では、「制御」、「伝達関数」、「非線形システムと分岐」
の3分野が出題され、どれも歯が立たなかった。
あたりまえといえば、あたりまえで、オレはそのどれも勉強したことが無い。
でも、「制御」はもっと微分方程式がわかっていれば・・・
もしかしたらちゃんと解けていたかもしれない。
「非線形システムと分岐」は一応、オレは「非線形現象の数理」という
授業をとっていたし、解けても良さそうなものだったけど、
だめだった。分岐という概念についてはよくしらなかった。

一方、離散システム論は「集合と写像」、「確率・統計」、「オートマトン」
という分野だった。
「集合と写像」はできた。
高校・浪人時代の知識を総動員すればできた。
当時通っていた塾がかなり高度な数学を教えてくれたおかげだと思う。
そもそも集合の教科書の最初の10ページぐらいに載ってそうな
レベルの問題ばかりではあったけど。
「確率・統計」は去年授業をとっていたにも関わらずできなかった。
きちんと演習をやってなかったので、概念は分かっていても問題は
解けない状態だ。
「オートマトン」は勉強したことはないけれど、
もう少し時間があれば解けたのではないかと思う。
昔、数学基礎論という授業でチューリングマシンについて勉強したことが
あって、それとのアナロジーでだいぶ類推できた。

で、今日、結果がわかったのだけど、
離散システム論の「集合と写像」は免除になるらしい!
それがうれしかった。



シラバス

■2006/4/13
■うかうか

そろそろ引っ越して半月経つけど 
まだ生活が安定しない。 
洗濯機が動き出して、 
とりあえず衣食住は軌道に乗ったが 
肝心の学問のほうは何も始まっていない。 
授業がはじまり、履修届けをしなければならない。 
そう難しいことではないが何しろ大学が変わったので 
以前とは勝手が違う。 
それでいちいちとまどってしまう。 

去年の今頃とは大違いだなあと思う。 
今頃はすでに、研究テーマが決まり、 
論文を読んで、実験をしていたのに 
まだ何もはじまっていない。 
早稲田の同期たちはこうしている間も 
実験をして何かしらの結果をだしている 
だろうことを思うと焦るなぁ。 

うかうかしすぎてる気がしてならない。 
早稲田に比べて、東工大はのんびりしている気がする。 

■2006/4/2
■吹雪


書類をだーっと書いていて
疲れたのでごろんと横になった。
窓に目をやると雪がふっていた。
この時期に雪?!と思ったら、
それは桜の花びらだった。
オレが越してきたマンションのすぐそばには
桜の木が立っている。
いまや見事に満開で、
惜しげもなく花びらを散らしている。
少し強い風が吹くと、
たちまち窓の外は花吹雪になる。

ちょうど一週間前に越してきたのだけど、
その日にはもう桜は咲いていた。
その桜をみて、
オレは歓迎されている
と思った。




■2006/4/1
■undergraduate から graduate へ


4月1日付けでオレは大学院生となった。 
いままでは学部生だったが、 
晴れて大学院生の身である。 
学部生はundergraduate student、 
大学院はgraduate schoolという。 

学部生とundergraduate studentというのとは 
同じ身分を表すはずだが、 
なんだか違いがある気がする。 
undergraduate studentはすなわち 
「卒業前学生」で、 
いかにも半人前と言われている気がする。 
graduate school studentは 
「卒業済み学生」だから、一応のハードルはクリアした者、 
みたいに聞こえる。 

それでも、 
自分が何者でもないことには変わりはない。 
自分はこの先、”何者” になるのだろうか? 
何者かになれるのだろうか? 
そういう不安の一方で、 
つまらない者になるぐらいなら何者でもない方がマシ 
という自分がいる。 

何はともあれオレは禄でなしの穀潰しであることに 
変わりはありません。
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