フェムトセカンド過去ログ

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■2006/9/25 月曜日

ストライヤー

ごろごろうだうだと本や論文を読んでいた。 読んでいたのは「ストライヤー生化学」とMotivationに関するレビュー論文。

ストライヤー生化学は学部4年の頃、研究室の同期を誘って輪読に使っていた教科書。 研究室というものに入ったら輪読というものをやるものだと思っていたが、 うちの研究室にはそういう慣習がなかった。 さらに、分子生物学的な実験をするのに、それに関して全然ちゃんとした教育をしていない。 学科の性質からしてそういう授業はないし、研究室内でそういうのを教えていこうという機運もない。 そんな状況だったので、これじゃまずいんじゃないか、と勝手に危機感を覚えて同期を巻き込んでなかば無理矢理輪講をやった。 分子生物学においては「Molecular Biology of The Cell (細胞の分子生物学)」という超有名な本があるんだけど、それはあまりにも分厚く、また医学系 の内容がだいぶ多いので 微生物の研究をやるものにとっては荷が重すぎるだろうとおもって敬遠して、 図書館で何冊か探してみて、良さそうだと思ったのがこのストライヤー生化学だった。

果たしてあの輪読が巻き込んだ同期のためになったのかどうかはわからない。 所詮、オレの空回りだったようにも思う。 自分の勉強には大いになったので、その点ではやってよかった。 脳科学の勉強には分子生物学的な知識が欠かせないが、その時勉強したことが すごく生きている。 また、学科の授業にはそっち系の授業はなかったが、 そういう勉強もしておかなきゃと思った学部3年のオレは、 他学科の「細胞生物学」と「発生生物学」という授業を聴講していた。 そのふたつの講義もいまの自分の中で役立っている。 ちなみに「細胞生物学」はテストの点が悪くて単位がとれなかった。 単位はとれなかったけど、DNAの構造や、相同組み替え、DNA複製、については一応の理解はできていると思う。 この授業は先生がすごく厳しかった。 でも、とても魅力的な授業だった。 「発生生物学」はかろうじて単位はとれた。 この授業は毎回苦痛以外の何者でもないぐらいわけがわからなかった。 それでもがんばって出席し、やっとエッセンスの薄皮だけつかめた感じ。 あとあとになって、この授業で習ったことをしみじみ反芻している。 最近になって「あれはこういうことだったんだ」と気付くこともある。 時空間にわたって異なる性質・挙動を持つ細胞は如何にしてうみだされるか? それは本当に巧妙な遺伝子発現・制御によってなされる。 元々はたった1つの細胞が分裂して分裂して、いつしか皮膚になり、内臓になり、骨になり、脳になる。 どうしてもともとはひとつだったものが違う性質を持つようになり、しかもそんなに秩序だって組織ができていくのか? 不思議以外の何者でもない。

ストライヤー生化学は、当時読んでいたものと版がことなっていて新しい。 だから内容が充実していいる。 はじめは、見慣れた前の版の方がよかったなと思っていたが、 かなりかゆいところまで手が届く記述になっていて、 改めて読んでいても新しいことが次々書いてあって楽しい。 新しい版でよかったと思う。

論文は4ページぐらい読み進められた。 おそすぎる。 言い回しが独特というか、単語の持つ意味がいまいちつかめなくて苦戦している。 例えば「representation」という単語が頻繁にでてくるんだけど、これが何を指しているのか解釈できない。 一応辞書的には「表現」という意味だが、それを当てはめてもしっくり来ない。

とりあえず、Pavlovian conditioningとinstrumental conditioning の違いがなんとなくつかめた。

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This web site names フェムトセカンド / femto second = 10-15 秒 .
Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1