log 2007. December.

フェムトセカンド

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下に降りるほど古くなります。

■2007// 曜日

メモ

読んだ本***
/ 「書名」著者

観た映画***
タイトル

■2007/12/31 月曜日

大塚愛はギャルソネ似らしい

今日で2007年も終わりであることですよ。しみじみ。

昨日はボーイスカウト越谷5団の忘年会に、オレは越谷1団にも関わらず呼んでもらって、忘年会をしてきた。去年の忘年会で飲んでからたぶん1年ぶりに飲んだのに、そのブランクを全く感じさせないほど盛り上がった。重富さんと高橋さんと丹沢さんと小原くんと千野さんが揃うと何故にあんなにも笑いの出血大サービスになるのか。5団行きつけの飲み屋「鳥一」の中生は普通の店の大生と同じぐらいあるのが懐かしかった。

今日は午前中に久川雅大(くがわまさお)さんにお会いした。ボーイスカウトでお世話になっている人で、不要になったインクジェットプリンターを譲ってくださった。久川さんはカヌーやアクセスディンギーという操作の簡単なヨットを使って社会貢献に熱心な方である。久川さんありがとうございました。 SAILABILITY JAPAN

ローバー隊の隊員に電話をかけまくり、メールをしまくった。次年度の登録の話をする。毎年のことだけど、なかなかつかまらない。こういう作業をすると、自分のしたことは自分に返ってくるんだなーというのがよくわかる。だからこそそういう人を許せもするんだけど。

親父が紅白に出ている大塚愛をみて「こいつ、ギャルソネに似てるね。あのなんでもパクパク食っちゃう姉ちゃんにさ」といってる。「ギャルソネ」という人をオレはしらなくて、おそらく芸能人のその名前を知っていることに軽い衝撃を受けた。

さて、ここらへんで巷のブログにありがちだけど、2007年を振り返ってみよーう。えー、充実した1年でありました。来年はきっともっとすごいよ!以上!あ、今年読んだ本と観た映画と行った美術展をまとめました。

■2007/12/30 日曜日

カフェの名前を考えた

昨日余った生地を使って今日もピザをつくった。アンチョビもチーズも昨日より多めに乗せて、ルッコラのかわりに万能ネギをどっさり散らした。そうしたらすっごくおいしくできた。アンチョビの塩気とトマトの酸味、そんでネギの風味が渾然一体となって口腔と鼻腔を占領した。

日付を1日勘違いしていて、29日だと思っていたら今日は30日なのだった。いよいよ今年も終わるなあとなんだか感慨深い。大晦日をどんな風に過ごすかはまだ決めあぐねている。

今日はこれからボーイスカウトの忘年会に行く。去年の夏にお世話になった越谷五団の方々が呼んで下さった。行事が終わった後もこうして気にかけてもらえるのはありがたいことだ。

昨日寝る前に商売をやることを考えていた。余っている家を白いキューブにつくりかえて、そこをギャラリーにして現代アートの展示をやる。近くの空きビルを借りて、ギャラリーと連動したカフェを作る。カフェではピザをだそう。カフェの名前は何にしよう。ギャラリーの展示第一弾はやはり内藤礼さんがいい。うちの会社の販路拡大についても考えた。いまは主に病院が取引相手だが、研究機関や個人事業者など、もっと需要の掘り起こせそうだとか、ウェブの商品説明をよりスペシフィックにロングテール狙いでとか。まあそんな絵空事みたいなことを考えていた。ら、なかなか寝つけなかった。

来年の今頃はどんな風になっているかな。博士課程には在籍しているだろうが、他のことが面白くなって学業そっちのけで何か全然別のことをしているかもしれない。

■2007/12/29 土曜日

アンチョビとトマトのピザ

昨日は会議室が開いてなかったし、ゼミの告知が急であまり人があつまらなかったのもあって、ゼミはなかった。そのかわり、学生と茂木さんが個別に議論をするという感じだった。そうして5時半だか6時には「あさり」に移動して、忘年会となった。そのときオレは不思議な充足感に包まれていて、よくしゃべりよく笑った。それで酒のペースが加速してしまい、茂木さんが次の用事があって先に抜けた頃には意識が朦朧とするほど酔って机の上に突っ伏して潰れた。20分くらい寝た後また起きて、みんなの談笑する声を聞いていたらこのままだと暴走してしまうなーと思って、自主規制のため、先にあさりを後にした。

とりあえずコーヒーでも飲みながら帰るかと思ってTully'sでカフェラテを買っていると、別のところから飲み会のお誘いがあった。コーヒーをひとくち口に含んだら暴走の危険はなさそうだったので、またほいほいと出掛けていった。表参道の「中西」というお店で、レトロな昭和っぽい雰囲気の居酒屋だった。そこにはいつの間に移動したのか柳川さんがいて、それから芸大関係の方とか、関係者の方と、あと遅れて植田さんがいらした。芸大の方とは授業とか飲み会とかで関わりがあるけれども、全部で7名で、それだけ小規模で飲むというのは初めてだった。それはいままで関わったことのないコミュニティで、自分が経てきたどんなコミュニティとも違った。その飲み屋でなされた行為は「会話」という単語でくくれる、いままで別のコミュニティで散々やってきたことと同じ行為のはずなのだけど、でも決定的に異なっていた。簡単に言えば、「こういう世界もあったのか」という発見に満ちた会話だった。さらに、植田さんがくるとまた場の雰囲気が変わって、後から来たはずなのに誰よりもその場に植田さんは溶け込んでいて、会話の主導権は完全に植田さんに移った。その植田さんの天性の資質には、軽く嫉妬してしまうほどだ。

今日は酒がぬけるまで昼頃までかかった。また、ピザを作った。今回は下のHPを参考にしてアンチョビとトマトのピザを作った。
http://www.gozzo.com/ciao/cookdoc13_2.html
生地の作り方を前回とは少し変えて、そうしたら前回よりおいしくできた。アンチョビの塩味がよかった。

ラーメンズのコントが面白すぎる。YouTubeで毎日10回ぐらい見てしまう。修論が終わったらきっとDVDを買いたい。

にしても、ピザ作ったりラーメンズみたりしてる暇があったら修論書けよ、実験しろよ、と野澤真一Aが言い、それを「わかってるよー。わかってるけどさー」ともごもごと野澤真一Bが答え、それを野澤真一Cが「こいつらはどうするつもりかしら」と傍観者を決め込み、野澤真一Dが「フロはいろー」といって全員がそれに同意したのだった。

■2007/12/28 金曜日

髪を切った

PowerBookの挙動がいよいよおかしい。電源がつながっているのに電源が落ちた。バッテリーの残量は残っていたはずなのに。うーん。これから修論を書くっていうのにこの状態じゃ不安だなあ。そのうち起動しなくなってデータが取り出せなくなったら目も当てられない。かといって新しいのを買ってもらえる可能性は薄いし。そもそもまだ2年も使っていないのに買い換えるってのは気が引ける。春にでる薄型軽量のMacはとてもとても欲しいけれども。

ここんところ、ずーっと宇多田ヒカルのBeautiful Worldを一曲だけエンドレスで聞いている。家にいるときも外でも。何故だか飽きない。たぶん、聞いていないんだと思う。七色の光のように紡がれる旋律を、とらえることが出来ないのだと思う。

今日はまた洗濯して、残っていた味噌汁とご飯に卵を落としておじやを作った。それから部屋の掃除をした。おそらくこれが今年の大掃除になるんだろうな。布団をあげたのは何ヶ月ぶりだろうか。床を雑巾で拭いて、エアコンのフィルターを洗って、散らかっていた本とか紙を整理した。それから髪を切りにいった。年が明ける前にさっぱりしようと思った。

「年が明けるから」という理由で髪を切ったのは生まれて初めてだと思う。年が明けるからなんだというのだ、とつぶやくクチだった。そんな心境になったのは何故なんだろう。いつもボサボサに伸びて伸びてうんざりするまで髪を切りに行くことはなかったのに。いままで通っていた店とは違う店に行った。贔屓にしていた美容師さんがやめてしまったから。今回いったところは先日行った歯医者さんの入っているビルにあるところで、歯医者さんに行ったときに目星を付けておいたのだった。美容院と理髪店を両方やっているところで、シャンプー前後二回、カット、頭と肩のマッサージ、そして顔を剃ってくれて、眉毛も整えてくれた。それでいままで通っていたところより安かった。学割がきいた。髪型は中学生のころの髪型にとても近い髪型になった。それが昔はいやだったはずなのに、今回は何故か気に入っている。顔を剃ってもらってさっぱりした。

ついこの間、お金をおろしたはずなのにもうない。何故だ!と思ったが、あれからクリスマスがあって、忘年会が二回あって、光熱費を一ヶ月分払ったのだからそうなのかもしれない。年末は何かと入り用だ。

昨日は神楽坂で学部時代の友達と飲んだのだけど、店の予約をしないで行ったので入れるお店を探すのが大変だった。10軒ぐらい回ってことごとく「満席なんですー」と断られた。忘年会シーズンをなめていました。でも、なんとか入れてよかった。4人中ふたりはそのまま大学院に残り、ひとりは就職し、オレは東工大にきた。学部時代とは違う時間を過ごしている。それで、何が変わったんだろうか。そして、何が変わっていないのだろうか。昨日は何も変わってないんじゃないか、ということを思った。だけど、みんな成長したな、とも思った。それは矛盾しているのか。

今日はこれからゼミ。たぶん、オレが話す番だけど、なにも用意してない。というかここ一ヶ月なんの進展もない。無意識下では何かしらのプロセスが進行しているような気はするが気がするだけのような気がしないでもない。ほんと、研究らしいことなんもしてねー。走り出す準備をしているのだと思う。大晦日に指導教官の人が審査員をしている間は、オレはきっと研究にいそしもうと思います。

■2007/12/27 木曜日

四人いるのに名字は二種類

今日は敷布団のシーツを選択した。洗う前にベランダでシーツをバサバサやったらすっごいホコリがでた。昨日の残りのご飯と味噌汁を食べた。

昨日の飲み会は楽しかった。中村研宮下研の人以外に、青木さんの友達もいらして七人で飲んだ。みんないろいろと秘めているものがあるんだなあと思った。

今日はCSLに行って張さんのEEG実験の被験者をやった。途中、かなり眠くなった。自分で電極の設置はやったことないけど、設置されるのは何度もやられてるので、その要領はだいたいわかってきた。

今日はこれから神楽坂で学部時代の友達と四人で飲む。四人いるのに名字は二種類。

■2007/12/26 水曜日

歯医者にいった

洗濯をして、ご飯炊いて味噌汁作って、りんごを食べた。

家事を済ませて歯医者へ。鏡で自分の歯をみたら、生えかけの親知らずが心なし黒ずんでいるような気がして気になった。炎症気味のもう一方の親知らずと一緒に診てもらった。歯の検診をし、レントゲン写真をとり、下の歯の歯石をとってもらった(痛かった!)。レントゲン写真をみると、左下(いや右下だっけか?)の親知らずがかなり変な角度で生えていて、45度ぐらい傾いて、隣の歯を押しているような格好になっている。その対側の上の親知らずも具合がよくないらしい。その二本は抜いた方がいいかもしれないと言われた。レントゲンでみると、自分の歯並びの悪さがよくわかる。歯石の除去は細い針金のようなもので歯茎をほじくられて痛かったが、終わると口がすっきりして気持ちがよかった。歯周病の心配はないとのこと。丁寧なブラッシングを指導された。虫歯はないが虫歯予備軍みたいな場所はあるので、次に来たときに治療しましょうとのこと。

今日はこれから町田で中村研の先輩とか宮下研の後輩とかと忘年会です。もつ鍋を食べてきます。

■2007/12/25 火曜日

カニとピザ

おととい食べたカニの写真。カニから汁がたれて、それが練炭の上に落ちて、じゅわっといって、そうして蒸発した汁の香りがとてもいいのだ!水気が落ちたカニは味が濃縮されていて旨いのだ!

昨日作ったピザの写真。生地から強力粉と薄力粉をこねて作りました。ピザ作り楽しい!新しい趣味になりそうです。

最近、PCの調子がおかしいです。電池がなくなりかけるとまず警告がでて、それから自動的にスリープ状態になるはずなのに、いきなりブチンと電源が落ちる。それが強制的に電源が切れるので作業中のデータはパーになる。まだ1年9ヶ月しか使っていないというのに。

■2007/12/24 月曜日

デジカメを持つようになりました

12月のもろもろの予定が一通り終了した。あー、すっごい開放感。11月にSfNで発表した後と同じぐらいの開放感がある。ここ2週間は何故だかつらかった。体の具合が悪かったせいいだと思うんだけど、実はやらなきゃ行けない仕事をうまくやれるか不安なことからくるプレッシャーのせいで気が滅入っていたのかも知れない。ともかく心身共に不調だった。

昨日は、実家の方に戻ってきていて、ボーイスカウトの用事が済んで帰宅するとカニがあった。お歳暮にカニをもらったので七輪で焼きながら家族で食べた。焼いて食うカニがこんなにうまいとは!カニがこんなにうまいものだとはしらなかった。

ずーっと使われないで放置されていた未使用のデジタルカメラを使うことにした。親父が妹のために買ってきたのだけど、妹はすでに自分で購入していて使い手がいなかったのだ。親父が知り合いの質屋から買ってきたものでその時点で2年ぐらい型落ち。さらに1年ぐらいたってるから3年型落ち。カシオのEXLIM EX-Z57という機種。そこそこ小さく、動作も軽快で画質もオレにしたら十分。

デジカメをもつことはなんとなく躊躇していた。スマートに使う自信がなかったし、必要性も大して感じなかった。写真を撮るという行為がなんとなくすきではなかった。生命の躍動感はそんなものではとらえきれない。風景を記録するという行為は命のダイナミクスを損ねるような気がしていた。その景色を美しいと、その瞬間を尊いと思うなら、全身全霊を賭してその景色に目をこらし、その時間に集中しろ。そんな風に思っていた。時を写真におさめることに気をとられてしまうと、見ているのは景色ではなくデジカメの液晶画面だったなんてことになってしまう。そんなことを昔から思っていて、だけど、携帯に付いたカメラを気まぐれに使ってみたりしているうちに、いつしかそれを楽しむようになっていた。先に述べた理屈なんかすっ飛ばして、いい写真がとれると楽しいし、あとで見るのも楽しい。写真を撮るという行為が自分の認知手段の一つになってしまった。今のオレは写真をとることでもそのものを「見て」いる。そんな気がする。

それに、撮った写真をひとりで楽しむだけではなく、Blogに載せる、それを使って作品を作る、というな「出口」を見つけたこともデジカメを持つ気になった理由の一つだと思う。撮った写真を自分だけで見る間は自分の中で完結していて、なんだかひとりよがりのようだ。撮るだけとって後でみないのはもっと意味がないような気がするし。

このデジカメのために2ギガのminiSDカードを買った。4000円だった。この日記に載せることが第一の目的なので、撮影サイズは640×480なので、このサイズだとなんと9000枚以上撮影可能。9000枚撮る前にデジカメの電池がなくなる。いままで携帯のカメラでとっていたんんだけど、それだととにかく起動が遅いし、シャッターを押してから保存されるまでも長い。今度のは直ぐ起動してすぐ撮れる。フラッシュもある。使いやすい!

今年撮った写真の高速スライドショーです。

先輩達の博士論文審査会からはじまって、駒場の講義後の飲み会、修士ポスター発表会、スプリングスクール、奈良、紀伊半島一周、茂木研湯河原合宿、妹、茂木研カラオケ、芸大、キャンプ、鎌倉、オープンハウス、、ラスベガス、サマープログラム、東京観光、夏季キャンプ、露営、直島、瀬戸内、火事後の天井、神田まつや、広島、サンディエゴ、北陸旅行、京王プラザ、茂木研クリスマススペシャルの出し物

■2007/12/14 金曜日

生えかけ親知らずと体調不良

体調を崩している。水曜日の英語の授業と木曜日のゼミを休んでしまった。嗚呼。体調管理がうまくいかない。かなり気を遣ってるつもりなんだが。先週の後半は完璧に近いぐらい毎日うまくいっていたのでその反動なのかもしれない。

体調を崩すときはいつも生えかけの親知らずがジンジンと痛む。腫れて、炎症を起こしているような感じ。ネットで少し調べてみると、生えかけの親知らずは炎症を起こしやすいらしい。さらにそこから感染症に罹患することもあるだろう。ということは疲れが溜まった結果、免疫力が下がり、炎症が起こったのだろうか。つまり今回の不調は「疲労の蓄積→親知らずの痛み」という因果関係なのだろうか。確かに免疫力が低下している気はしていて、足の裏の皮がべろべろ剥けている。要は水虫のせいなのだけど、冬場は気温が低いから皮がむけることはない。皮が剥けるのは夏場だけだが、今年の夏はそれもなかった。それは治癒したというわけじゃなくて、たぶん崩壊の速度を再生の速度が上回った結果だと思っている。だからそのバランスが崩れれば再発する、というわけだ。
参考リンク:http://www.harada-dental.com/0783/380.html

それでも実感としては「親知らずの成長→体調不良」という因果関係のような気がする。「いままさに歯が成長しているー」という感じがするのである。歯を成長させるのにリソースがいってしまって、他がおろそかになってしまっている感じ。

いま痛いのは右下の奥にある親知らず。過去の日記を見返すと6月と9月にも同じ場所が痛むと書いてあった。先月のサンディエゴから帰って来た日も痛んでいて、その時もひどく体調が悪かった。上の親知らずは二本とも生え終わっていると勘違いしていたのだが、実際は左側しか生えてなかった。その左上の親知らずはいつの間に生えたのか知らないけれど、20代になって生えたとは思えないほどしっかりと他の歯と遜色なく生えている。逆に右上の親知らずが生えるであろう場所にはまだ何にもない。歯茎も盛り上がってなくて7本目の歯の次は崖のようになっている。下の今痛んでいる右側の親知らずはまだ歯茎(はぐき)に覆われている。でもだいぶ盛り上がってきていて、その高さは一本手前の歯と同じかすこし高いぐらいになっている。早く突き破って出てこい。その反対側の左下の親知らずはその片鱗はあるもののまだまだ浅い。その手前の歯の根本あたりの高さでしかない。だけど表面はでこぼこしていて指で押すと歯茎の下に歯が埋まっているのがわかる。もしかしたらこの歯は斜めに生えてくることになるかもしれない。

「親知らず」を含む過去ログ
2007/6/19 火曜日
2007/9/15 土曜日

■2007/12/12 水曜日

Chapter 50: Emotional State and Feelings: 情動状態と感情

カンデルの50章「Chapter 50: Emotional State and Feelings: 情動状態と感情」の全訳が完了した。
http://melonsode.fem.jp/kandelyondel/chapters/kandel50.html
わーい。次はどの章を翻訳しようかな。最近、言語に関心が出てきている。脳全体の機能局在マップが頭に入ってから言語野を眺め直すとまた違った感触がつかめる。EEGに関するところとかも読もうかな。
こうやって翻訳を公開しても、たぶんあまり意味がないことはわかっている。逐語訳に近いので、オレ以外の人が翻訳を読むと恐ろしく分かりずらいと思う。オレ以外の人は英語を読んだ方がきっとわかりやすいと思う。
まあでも、こういう下手な日本語でも検索を駆使することで役に立つときは少しはあるだろうし、あと脳の部位の名称とかはきちんと日本語と英語を併記してあるので、専門用語の翻訳には役に立つのではないかと思う。

とか本当はこんなことやってる場合じゃなくて、もっとやるべきことがあるんだが・・・・。なんか体調を崩していてやる気がでない。

■2007/12/10 月曜日

まずひとつ

会社の年賀状を作った。会社に行って、色の調節や余白の幅、字の太さなどの最終的なチェックをした。プリンタによって出力の色や印刷可能領域が違うのでそれにあわせた微調整をする。Illustratorで作ったファイルをPDFに書き出して、会社のPCに移す。ここまでがオレの仕事で印刷や宛名書きは別の人に任せる。会社のPCがすべてXPになり、LANでつながったので至極仕事がやりやすかった。

Macからプリンタに出力するのとwinからプリンタに出力するのでは微妙に色合いが変わる。PDFに書き出す際にカラー変換プロファイルの情報も含めて出力するようにしたら、少しは改善された。PDFの便利さを知る。また、winにはないフォントを使っているので以前はアウトライン化して対処していたが、それだと印刷したときに字が太くなってしまう。しかしPDFならフォントを埋め込んで保存できるので、印刷の時のギャップがない!これは感動ものだった。いままでそういう問題で散々泣かされているので、ほんとーに便利になってうれしい。

さて、まずひとつ仕事が片付いた。次は何を片付ける?EEGの論文?ゼミ発表準備?英語の宿題?ボーイスカウトの計画書?修論?実験の準備?

■2007/12/8 土曜日

この季節もいつか

驚くべき事に、今日も早起きしてワークショップに参加している。三日連続で早起きして朝から晩までトークを聴いて、夜は宴会。それが三日出来ている。慎ましやかな生活が恋しい。

修論の審査員に指名させていただいたNさんがいらして、少しお話できた。理研サマースクールでも一度お会いしたのだけど、今回はきっと顔と名前を覚えてくれたでしょう。審査のためにその日はドイツでの予定を早めに切り上げて来てくださるとのこと。Nさんは「厳しい」というイメージがあって修論を認めてくれるか、いまから戦々恐々としている。そのほか昨日は玉大のSさんとか何人かの人とお話しできてよかった。

英語が以前よりも聞けるようになっている。単語をきちんととらえることができる。特に日本人が話す英語の場合、100%近く全ての単語をとらえることができる。まるで手で掴むみたいにはっきりわかる。単語をつかまえることと、話の意味が解ることは別のことだが、それでもいままでと全然理解度が違う。話がわかる。わかるから面白い。英語のリスニング能力がある壁を破った感じがして、つぎの壁まではぐんぐん伸びるんではないかと楽しみである。

今日はこのワークショップが午前中で終わって、午後は九段下へ向かいニコラス・ハンフリーの話を聞く予定。ずーっと積ん読状態だった「喪失と獲得」を引っぱり出し電車の中でパラパラ読んだ。きっと難解な本だと思っていたんだけど、実はそう何回でもなく、しかも面白そうなトピックがもりだくさんぽかった。

冬はマフラーを首に巻いて、アゴをマフラーに埋めてすこしかがみ気味で音楽を聴くのが気持ちいい。自分が暖かい塊になったような感じ。最近、iPodでよく音楽を聴いている。高校生の頃聞いていたのをよく聞いている。iPodをiCal(スケジュール管理ソフト)と連携させたら、PCを開けなくてもスケジュールをチェックできてとても便利になった。

今は冬真っ盛りで、落ち葉が山盛り道に落ちていたりする。音楽を聴きながら冷たい空気の中を歩くのも乙なものである。それでも、この季節もいつしか終わり、次の季節がくるのだということが、当たり前だし、どうしようもないことなんだけど、惜しく思われる。

■2007/12/7 金曜日

回帰だが、あの頃とは違って

今日もワークショップにおもむく。昨日は喉がイガイガして風邪ひきそうな感じだったけど、ビタミンCを八錠ぐらい飲んだ。ら、やりすごせた模様。今日は起きて歯磨きして着替えて15分で支度して、ゴミを出してから出てきた。2日連続でこんなに早起きして、出かけていく自分にびっくりである。しかもそれほどつらくない。(朝ごはんたべそびれたが!)

体と心の状態が高校生だったころに戻ってきている。数キロ痩せて、肌の調子は悪くない。日記の文体がそのころの文体に近い。(この日記は2006年4月にはじまり、この前の日記は2000年1月に書き始めた。それは高校3年の冬。)これは心の状態を反映されているのだと思う。体が心を生み出し、心が日記に定着されている。

■2007/12/7 金曜日

追加する時間はモラトリアムか

昨日、博士課程進学願書を出した。出してしまった。もともと博士課程に行くつもりで修士課程に進学したから、全然迷いはしなかったけれど、それでも考えてしまうのは本当に博士をとりたいからこうなったのかな、ということ。まわりはみんな就職した。就職活動を横目で見ていた。果たしてあの就活とやらを、自分はやろうとしたらできただろうか?就職とかしたくないから、という理由で、博士進学にしたんじゃないのか?何になりたいか決まってないから、だからもう少し学生を・・・、そんなモラトリアムの延長を望んだんじゃないか?普通の家庭は修士までは行かせてくれてもさすがに博士までは行かせる余裕がないのでそうしないだけで、オレはただ単に恵まれた家庭なものだから、モラトリアム3年(+α)追加してしまっただけじゃないのか?

ここ数日は少し感傷的な気分でそのことを思った。たかがかみ切れ一枚なのだが、博士の願書を提出するという行為は象徴的だった。修士にあがった時点では、いまひとつ覚悟が足りなかったように思う。覚悟、あるいは意志。いまでも「ほらこれ」と言って指し示せるようななりたい職業があるわけではない。研究者に何が何でもなりたい、とは思ってない。それはその時の状況が決めるのではないかと思う。さすがに無給の状態はさけたいけれど。

つい最近、わかったことがある。そして、これは修士にあがった時点ではわかってなくて、だからこそ、「モラトリアム」を疑ったりもしたのだと思う。わかったことは、修士課程で学ぶこと、博士課程で学ぶこととは何か?修士号をとるということはどうなることをいうのか?博士号をとるとはどうなることをいうのか?そのようなこと。要は「オレは博士をとるんだ」「研究者になるんだ」と言ってはいたものの、それがどういうものなのか知らなかったのだ。SfNに行ってからだろうか。それがわかるようになったのは。まだそれを言葉にするのはめんどくさくてできないけれど、なんか、わかったのだ。博士を取るということはどういうことか?

博士はこういうものか、というのがわかり、そしてそうなることを望んでいることがわかったので、もはやモラトリアムではないのである。オレは自信を持って自分のわがままを通すことができるようになった。それは何かになる過程で、迷う過程ではもうなくなった。

■2007/12/6 木曜日

白菜の浅漬けがしょっぱかった

今日の朝ご飯は、ごはん、白菜と椎茸とえのきを煮たやつ(昨晩の残り)、納豆+生卵、白菜の浅漬け。白菜の浅漬けははじめて作った。ビニール袋に白菜と塩を入れただけ。昆布とかないので塩だけ。しょっぱかった。

今日はこれからすずかけに行き、博士課程進学願書と修士論文概要書を提出してくる。そしてそのあと、Tamagawa-Caltech Joint Workshop "Neural Mechanisms of the Social Mind"というのに参加する。1万5千円の参加料をとられたからもとをとらないと。木曜から土曜日までの三日間ある。

■2007/12/5 水曜日

食品の裏側

12/05 「食品の裏側」阿部 司

この本には恐れ入った。自分がいかに大量の食品添加物を摂っているかよくわかった。調味料、ガゼインNa、増粘多糖剤、pH調整剤、香料、カラメル色素、着色剤、乳化剤、などなど、コンビニで手に取るお弁当やスーパーで手に取る漬け物やハムやソーセージやお惣菜やかまぼこにはたいていそんな文言がならんでいる。それを見て(一応化学科の出身なので)なんとなくそれらのイメージはできても安全性がどうなのか、もっというとそれを摂取するとどれくらい危険な物質なのかは見当がつかない。それに、どれを手にとってもたいがい似たようなことが書いてあって、添加物が入っていないものがほとんどない。それでも何か必要だから買いにきてるわけで、しょうがないから添加物入っていても買う。そんな風に買い物している内に、もはや添加物が入っているのが当たり前になっていて、あまり気にしなくなってしまっていた。そんなな風に添加物に関して無頓着になったころにこれを読んだものだから、強い衝撃をうけた。

例えばコーヒーに入れるコーヒーフレッシュ。あの、一回分ずつ小分けになっているやつ。あれは牛乳じゃないが、牛乳を加工したものだと思っていた。しかし、実はあれは牛乳でもなんでもない代物だった。サラダ油に水を入れ、ても混ざらないので、乳化剤という名の界面活性剤を入れて攪拌し白濁させたものらしい。そこに牛乳らしいとろみを加えるため増粘多糖剤を入れ、クリームらしい香りをつけるために香料、そして、カラメル色素を加えることでごく薄い茶色をつけることで見た目の牛乳っぽさをアップ!しているものらしい。そして
「牛乳(ミルク)」「生クリーム」は一滴も使われていない
と書かれていた。うごー!そうだったのかー!とショック。あれは粉に比べて高い(という気がしていた)から、粉よりもいいのだと思っていたよ!ガッデム!(本の後の方では粉のミルクも牛乳からは作られていないらしい。)
で、この本の108ページにはコーヒーフレッシュの原材料という表が載っていて、それを抜粋。
植物油脂、カゼインナトリウム、加工デンプン、グリセリン脂肪酸エステル、増粘多糖剤、クエン酸、クエン酸ナトリウム、カラメル色素、香料(ミルクフレーバー)
*メーカーによって若干の違いはあります。

確かに、牛乳や生クリームの名前がどこにもない。かろうじて、「カゼインナトリウム」というのが一番牛乳に近いものだろうか。カゼインというのは乳に含まれるタンパク質の一種で、それがどうやって作られているのかはしらないが、これが牛の乳から作られたものなら、牛乳由来の成分が含まれていることにはなるだろう。しかし、それをもってしてこれをミルクと呼んでいいだろうか?いや、だからこそ「コーヒーフレッシュ」とか「コーヒーポーション」とかいう商品名なのだと思うけど、喫茶店なんか行くと「お砂糖とミルクはお使いになりますか?」とか聞いてきて、で出てくるのはスティックシュガーとこれだったりする。それって、ちょっと語弊がありすぎるんじゃないのと思う。

その他、明太子がいかに添加物付けかとか、ハムの中にはが実はゼリーを注入して「増量」してあるものがあるとか、いろいろ衝撃的なことが書いてあった。もう、スーパーで漬け物とドレッシングとハムとお惣菜は買う気が起こりません。ヒトは1日にどれぐらい添加物を摂取しているのか。以下の記述に仰天。
一般的に日本人が摂取する添加物の量は、1日平均10グラムと言われています。年間4キロです。日本人の食塩摂取量が1日11〜12グラムとされますから、それとほとんど同じ量の添加物を摂取していることになります。
塩とほぼ同量!そんなに食べているのか。

でも、そうはいっても添加物を完全拒絶するのも無理だし、食糧危機になったりして限られた食料をなんとか長く保存したいとか言う場合は必要だろうし、何より「お腹が空いたけど、時間がないからコンビニ弁当!」というような利便性を失うことはもはやできない。そうなると、有利なのは人体にとって非親和的な化学物質を大量に分解し対外に排出できる強力な代謝系を持つヒトになるのかな。未来人は強力な代謝系を持つことになるかもしれない。

■2007/12/5 水曜日

豚しょうが焼き定食 800円

昨日は希望通り、豚のしょうが焼きを食べることがかなった。午前中、EEG研究会にでて、偽の記憶ができる際の脳波の特徴の話と、ERP-basedではなく、周波数解析とICPを使った脳波解析に関する話を聞いた。その後、何人かで茂木研の世界遺産「あさり」でランチを食べたのだった。オレはあさりのような昭和の香りを漂わせているような店がすきで、五反田は少し歩けばいろいろ行きたい店があるのだけれど、CSLから近いこともあり、ついついあさりにしてしまった。

濃そうな味付けのしょうが焼きに、ご飯がどーんとついて、それから味噌汁、キャベツの浅漬け、豆腐の入った小鉢が付いてきた。豆腐に醤油をかけて、一口食べると思わず笑ってしまった。自分が醤油だと思ってかけたものが実はソースだったからである。「豆腐に間違えてソースかけちゃったよー」と言ってみんなで笑った。そうしたらそれを聞いた店のおじさんが「アレ、ソースかけちゃった?じゃ取り替えますよ!」と言ってソースのかかった豆腐を持ち去って、すぐに新しいのを持ってきてくれた。その対応の迷いのなく、素早いこと!ああオレは、またあさりがすきになっちゃったなー!今度はちゃんと醤油をかけていただきました。

■2007/12/4 火曜日

しいたけはえらい

朝ご飯。じゃがいもを細切りにし、ベーコンも細切りにし、それから椎茸も切ってフライパンの中に入れて炒めた。炒めていると椎茸からなんともいえないいい匂いがしてくる!椎茸はえらい!

クオリア日記を見ると、茂木さんは相変わらず疾走している。何故オレよりも20歳も年上のヒトがオレよりもエネルギッシュなのだろうか。オレももっと早く走らねばなりません。そして、簡単に息を切らせてはいけない!(戒め)

今日のお昼ご飯は豚の生姜焼き定食が食べたい気分。

■2007/12/3 月曜日

空白きぼんぬ

なんか、ここに来て急にあれこれと予定が入ってきて、12月のスケジュールがすごいことになってきた。会社の年賀状つくんなきゃ。12月隊集会の準備とRS隊の活動報告書と活動計画書と予算書と決算書ださなきゃ。研究はいつやんだろ・・・。そんでオレは2月に直島行くのか?

■2007/12/3 月曜日

流通しているものはどうせ流通させられるものでしかない

普段なら飲めないような高いお酒を飲みながら、新宿でお馴染の方々とお話した。いたのは、いつものお三方と、Bonnie Pink似の方、綿谷リサ似の方、そして今回初めてお会いする方だった。酔いも手伝ってずいぶん饒舌になっていたし、みなさんの発言は途切れることなく、話はだいぶ盛り上がった。そこで交わされた会話は「熱く」、久々に楽しかった。

自分の頭をフル回転させなければうまく表現できないことを言って、それを誰かが真剣に聞いて、さらに言い返してくれて、やはりそれにまた自分が答えてという応酬を繰り返す会話はなかなかできるものではない。そんな気分で会話をしていたのは自分だけかもしれないけれど、それは自分の知性を、いやもっと広く本質的なもので、全人格といったらいいのか、そのようなものを試されるような感じがする。試されるのはそれだけでとても息苦しいのだけど、それだけにその会話が機能している、という感触が得られるととても嬉しい。ドーパミンでる。

表現者はいいわけをしないというのは、わかっているつもりですよ
-そうかあ?野澤にそれがわかっているかどうかはあやしいな
--うーん、お前がそれを理解しているかどうかはわからないけど、それを非難するひとはいるんだよ
あれを非難するひとがいるんですか?だって1+1は2って言っているようなもんじゃないですか
-お前、それはちょっと違うんじゃないか。表現者っていうのはそこで2とか3とかいう答えをもってきて、なおかつ堂々としているっていうかさあ
あ、いやオレが言ったのはそういうことじゃなくて・・・

とかなんとか酔いの力も手伝って、シラフだったら萎縮して躊躇してしまいそうなことまで、バアバアよくしゃべった。それでも冷めた部分は頭のどこかに残っていて、きちんと緊張感を持って発言をしていたつもり。記憶は断片的でしかなくて、こうして言葉に残せるものはさらにごく一部だ。すべてを記憶していようとは思わないし、あるいは残滓から全てを再構成しようとも思わない。あの時間、あの場所で震えた空気の振動と行き交った光の配列と、ヒトと呼ばれる有機体の脳の中で生じた電気活動とそれに伴った主観的な意識体験がすべてであり、もはやきれいさっぱり跡形もない。「感触」だけがその消息を伝える。

昔はそれがひどくもったいなかった。こぼれ落ちてしまった記憶が惜しかった。その時の状態にon-lineで接続することはできないかと思っていた。そして、よしんばそれを流通させられたらと思った。流通というのはどこまでも私秘的な主観体験を、たとえばこの日記上に表現することで他の人に伝えるということ。でも、では果たして他の誰かが体験したことが流通して自分のところに流れてきたとして、それにどれぐらい切実になれるだろうか?と考えた。流れてきたものはあくまで生の感覚情報が中枢神経系で変換されてなんらかの伝達形態に出力されたものであり、主観体験それ自体でも生の感覚情報それ自体でもない。流通させられるのは出力されたものであり、そこからもとの感覚情報や主観体験を引き出すには逆問題を解かねばならない。そんなこと、はっきり言って無理だ。

と、まあ、ほんとにそんなことを思ったかどうか忘れたが、ともかく、自分がその場にいたその時間を取り戻そうとしてもしょうがないのだ、ということを勝手に悟った。そして、同様に自分がいられなかった場所と時間をなんとか他の手段で埋めようとしても、やっぱり空しいだけなのだということも認識するようになった。そうして、「いまここ」以外で起こっていることあるいは起こったことにそれほど執着しなくなった。その代わり、自分が大事にしているものに関してはより貪欲になった。だって「いまここ」で自分が体験することが大事なんだから。そういうことに気付くと、人生はより濃密になる気がする。「真剣に生きる」ということを実現するための鍵になることのひとつかもしれない。

「流通できるもの」は本当に限られている。あの時オレの身体が得た感覚情報は、テクノロジーが進歩すれば100%になんとか漸近していくかも知れない。でもきっと100%にはならないだろう。さらにそれによって生じた主観的体験は、もう絶望的に無理だ。

あの時飲んだワインの味を「流通」させられたらいいのに。最初に飲んだワインは白で、発泡していた。細く、美しい曲線のワイングラスに注がれていて、微細な泡が途切れることなく垂直に流れていた。口に含むと、想像以上にたくさんの泡が舌を刺激したので驚いたが、その感触に過剰さはなく、むしろ柔らかかった。泡がはじける感覚の次に香りが鼻腔を抜けるのがわかる。とても透き通った香りで、光が体の内部まで差し込んでいくような清涼さがあった。最後に、しっかりとしたミネラルを含んでいることを直感させる深い味と、控えめでそれが一層そのワインの上品さと奥ゆかしさを引き立てるはかなげな甘みがした。

二本目に飲んだワインは赤だった。ワイングラスを口に近づけただけで、うっとりする香りにおそわれた。まるで大輪の花の中に鼻を突きいれたかのような濃密さだった。香りの中に含まれているひとつひとつの要素がまったく判然とせず、複雑な香りのはずなのに、恐ろしく滑らかな印象を受けた。口に含むととてものびやかな甘さで、飲み込むのが惜しくなり、しばし舌の上を転がせて恍惚となった。

こんな風に書いてみても、結局「伝わらない」のだ。これを読んだひとが、発泡する白ワインを自分で探して、あるいはこの世のものとは思えないような芳醇な香りのする赤ワインを探して、それを飲んでくれることができたら、それは不完全だが、似たものは伝わるかもしれない。それは果たして伝わったというのか、よくわからない。

■2007/12/3 月曜日

KANYE WEST -Good morning


Below lyrics is adopted from http://www.azlyrics.com/lyrics/kanyewest/goodmorning.html KANYE WEST / "Good Morning"
Good morning [x4]
Wake up, Mr. West, Mr. West, Mr. Fresh / Mr. by-his-self-he-so-impressed / I mean, damn, did you even see the test /You got D's mother fucker, D's, Rosie Perez / And yes, barely pass any and every class / Looking at every ass / Cheated on every test / I guess this is my dissertation / Homie, this shit is basic / Welcome to graduation
Good morning [x4]
Good morning
On this day we become legendary / Everything we dreamed of / I'm like a fly Malcolm X / Buy any jeans necessary / Detroit Red cleaned up / From the streets of the league / From an eighth to a key / But you graduate when you make it up outta the streets / From the moments of pain / Look how far we done came / Haters saying ya changed / Now ya doing ya thing
Good morning [x4]
Good morning
Look at the valedictorian scared of the future / While I hop in the Delorean / Scared-to-face-the-world complacent career student / Some people graduate, but we still stupid / They tell you read this, eat this, don't look around / Just peep this, preach us, teach us, Jesus / Okay, look up now, they done stole your streetness / After all of that, you receive this
Good morning
Hustlers, that's if you're still living / Get on down
Every time that we hear them / Good morning
Hustlers, that's if you're still living / Get on down
Every time that we hear them / Good morning
Hustlers, that's if you're still living / Get on down
Every time that we hear them / Good morning
Hustlers, that's if you're still living / Get on down
Get on down / Get, get on down[x2]

I hear some parts of this song as below:
I mean, damn, did you even see the test /You got D's more fucker, D's, Rosie Perez
---
From the streets recently???
---
Okay, look up now, they don't stole job streetness
---
Hustlers absolutely still living / Get on down
Every time now we heard them / Good morning
I know my ability to listen English is not high. ; p

■2007/12/1 土曜日

コーヒーとみかんをもって

部屋を掃除した。風呂を掃除した。トイレを掃除した。洗濯した。カプチーノもどきを淹れた。天気の良い土曜日である。カプチーノは本当ならエスプレッソマシーンが必要だが、そんなものはないので、お湯の代わりにホットミルクでドリップしただけのこと。ひとくちめは「おいしくないな」と思ったが、飲んでいる内においしいような気がしてきた。ホットミルクを使うと鍋が汚れるので洗うのが面倒である。その手間がなければもっとカプチーノをつくるのに。

昨日は水筒に入れたコーヒーとみかんをもってすずかけに行った。すずかけのD部屋で1人作業にいそしむのが、今の自分にとっては最も落ち着く環境だ。このごろになってやっと、自分の研究のやり方ができてきた。M1の頃は「研究」という行為がどのように営まれる行為なのかわからなかった。だから、とりあえず研究しているような感じがする輪講とか研究会とかシンポジウムとか学会とか、そういうところに参加するのを好んだ。今は、そういうのに参加するのは最小限にして、1人で密やかに思索にふける時間を大切にしたいと思う。端からみたらあちこち出掛けていきすぎなよに見えるだろうけれども。

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