log 2007. October.

フェムトセカンド

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下に降りるほど古くなります。

■2007/10/31 曜日

メモ

読んだ本***
10/01 「「私」に還る処方箋」溝口徹
10/03 「脳波の旅への誘い」市川忠彦
10/06 「プリンシプルのない日本」白州次郎
10/07 「Gone with the wind Part 2」 (Penguin readers)
10/21 「人のセックスを笑うな」山崎ナオコーラ

観た映画***
10/01 「包帯クラブ」@品川プリンスシネマ
10/04 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」@南町田109CINEMAS [mixi
10/05 「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に」(DVD)
10/06 「新世紀エヴァンゲリオン1話-4話」(DVD)
10/** 「新世紀エヴァンゲリオン5話-8話」(DVD)
10/** 「新世紀エヴァンゲリオン9話-12話」(DVD)

行った美術館・展示会***
10/06 「地下展」@お台場科学未来館 [*]
10/14 「大竹伸朗展 路上のニュー宇宙」@広島市現代美術館

■2007/10/30 火曜日

定着される気分

思考停止状態からはぬけて、また考えだしている。自分の考えたことをノートの上に定着させる。画家がデッサンを描くときって、きっとこんな風で、こんな気分でやるんだろうと思った。ミミズがのたうちまわっているような、まったく緊張感のないきったない字だけど、その書きつけられていく気分が、ノートの白を汚すのが気持いい。

octaveはもうかなり自在に使えるようになった。ファイルの入出力、データの演算、グラフの描画、統計検定。オリジナルデータからデータの切り出しはPerlでやって、後はoctaveに読み込んで行列を切ったり貼ったり足したり平均したりして、グラフに書き出す。前は作業量が多くてうんざりしたり挫折したりしていたことが、かなり簡単にできたりする。統計検定はいろいろ調べながらやって勉強になった、t検定ぐらいしか知らなかったが、u検定、コルモゴロフースミルノフ検定などを知る。

そうやって新しいグラフや統計量はでてきたものの結果にはとーぜんのように結びつかないし。まあいいけどね。それが酬いなのだし。発表では、満面の笑みでにやつきながら、「こんなことやって、身も蓋もない結果でました」と高らかに見せつけてこようと思う。

■2007/10/29 月曜日

無為な日々

学会が目前に迫り、思考停止状態に陥っている。びっくりするほど何もできない。大恥じをかくことにすらもはや投げやりになれる。簡単に言えばもうだめなのである。

と、日記を書こうとするとこういう文章になってしまうのでしばらく書けなかった。それでもこれは自分の消息を伝える大事な手段であるので、いい加減この不調は治らないことを認め、少しだけ記しておく。

■2007/10/21 日曜日

本日の腹いせ

一万回試行で収束する標準偏差の図

条件間で差のない相互相関の図

■2007/10/21 日曜日

メモ octave

またoctaveに関するメモ。 ひとつのウィンドウに複数のグラフを表示するコマンド。
例:
subplot(2,1,1)
plot(n,a)
subplot(2,1,2)
plot(n,b)

subplot(2,1,1)は一画面を2行1列にわけてその一番目に照準を合わせるという意味。このあとにplot関数をやるとその照準先にグラフが描かれる。さらにsubplot(2,1,2)とやることで二番目に照準を合わせている。ラクチン。

あと、グラフの凡例を付ける方法。
plot(n, a, ";title;")
とやればよい。ダブルクォーテーション( " )とセミコロン( ; )で囲んでやればよろしい。

素晴らしいサイトを見つけた。こんなふうにまとまっているサイトがほしかったんだっ!
Octave メモ

■2007/10/21 日曜日

人のセックスを笑うな

10/21 「人のセックスを笑うな」山崎ナオコーラ

タイトルがせんせーしょなるだが、内容はいたってそふと。これが現代の小説というものか、と思った。こないだ見た「包帯クラブ」という映画の原作も、読んだ後いまのような読後感になるような気がする。

彼女は猫舌らしく、揚げ立てのオニオンリングにすぐに舌を付ける勇気はないらしい。熱い輪っかを何度か唇に付けて慣らしてから、やっと、カサリと噛んで食べ始めた。

「カサリ」という表現がイイ!と思った。

作者は女性だが主人公は男だ。そしてその主人公の一人称が「オレ」だった。「俺」でも「僕」でも「私」でも「おいら」でもなくて「オレ」。この小説では「俺」でも「ぼく」でもないのだろう。オレ(野澤真一)も自分の一人称は「オレ」を使う。自分にとって「オレ」「俺」「おれ」は違う響きを持っている。きっとこの作者もそうなんじゃないかな。

■2007/10/21 日曜日

次は何をすればいいのか

金井さんの発案で、わらにもすがる思いでやってみた実験が、全然だめだった。S条件とB条件で見事に差が出ない。むしろ、差がないグラフとして美しい。昨日その解析をやって、その差のでなさに愕然とし、今日は研究に関することは何もせずにすごしてしまった。先週のゼミで茂木さんと話した時にうまれたアイディアがあって、それは自分としても面白いし、確実に結果がでそうなきがするが、SfNには間に合わない。EEGを使うから。もうどうしたらいいかわからないよ。誰か助けて。

ずいぶん寒くなった。シャツの上に3枚着ている。まだ暖房をつけるには早いと思って使っていない。そもそも暖房器具はエアコンしかなく て、これはかなり高めに設定しないと効かないので使いたくない。毎月光熱費の料金を記録しているのだけど、冬になると電気代が跳ね上がる。ホットカーペット+エアコンを使うのでそりゃそうなのだが。ホットカーペットはすでに敷いてある。というか今年の春に片付けずに夏を越してしまった。まあ夏の暑い時期はかなり長く部屋を開けていたからそれですんでしまったんだけど。

■2007/10/21 日曜日

メモ octaveに関するもの

行列の切り出し:
data(1:5, 1:8)とやることで一行目から五行目の一列目から八列目までを取り出す
行列の結合:A=[1,2,3,4], B=[5,6,7,8]の場合、
C=[A B]あるいはC=[A, B]とやると
C=[1,2,3,4,5,6,7,8](一行八列)となり、
C=[A;B]とやると
C=[1,2,3,4;5,6,7,8](2行4列)

i行を表示する:C( i , : )
j列を表示する:C( : , j )
これの応用で、特定の列、行を削除したいときは C( i , : ) = [] とできる。
また、行列のある要素だけの値を変えたいときは
C( i , j ) = x とやる。

データのオープン:
fid = fopen('FILENAME')
data = fscanf(fid, '%f(読み込みテンプレート)', [8,inf](省略可) )
fclose(fid)
ファイルを一行ずつ読む:LINE = fgets(fid)
一行を整形して行列に読み込む:a = sscanf(LINE, '%d')

グラフに関すること:
プロットし続ける:hold on 解除:hold off
ただholdと打てばon, offの切り替えがされる。
グラフを消し去る:clearplot あるいは clg
注意・単にclearとやると変数が消える(グラフは消えない)。
17.1 2次元プロット
棒グラフ:bar(x,y)
ヒストグラム:hist(x), hist(x, y), hist(x, y, norm)
エラーバー:erraorbar(y,ey)
7.2 専門的な2次元プロット

今使うわけではないけど主成分分析をoctaveでやる方法(というか代数的にも主成分分析の具体的な計算法を知らないけど)
octaveで主成分分析
行列計算電卓(ここに主成分分析の解説もあり)

■2007/10/20 土曜日

メモ

アンデス山脈で発見された「氷の乙女」、生前は太らされていた
という記事をたまたま発見し、食生活の変化をどうやって推測したのかきになってもとになっている論文にあたってみた。
Stable isotope and DNA evidence for ritual sequences in Inca child sacrifice
論文をざっと読んだ感じだと毛髪を15mmに断片化してその中に含まれるN,O,S,Hといった安定同位体の含有量から推測しているみたいだった。なんだ、ふつーだな。DNAを抽出してどうのということが記事にはかいてあったのでEpigeneticな解析でもしたのかと思ったがそんなことはしてなかった。

以下、ネットの記事の全文引用。
【Technobahn 2007/10/2 19:29】1999年にアンデス山脈にある標高6700メートルのユーヤイヤコ山の山頂付近で見つかっ た「氷の乙女(La Doncella)」と呼ばれている今から500年前のインカ文明の少女のミ イラは、神への生贄として捧げられる1年程前から栄養度の高い肉などの食事が与えら れて太らされていたことが2日、米ブラッドフォード大学の研究グループが専門誌 「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」に発表した論文によ って明らかとなった。

  ブラッドフォード大学のAndrew Wilson博士を中心とする研究グループは、「氷の乙女」 から採取された髪の毛から抽出されたDNAと放射性同位体を分析することによって、 「氷の乙女」はそれまで、野菜やジャガイモなどの食事が中心だったものが、死亡する 1年程前を契機にして乾燥したラマの肉などの「上流階級」の食事を摂取するように食 生活が変化していたことを突き止めた。

  研究グループではこの食事の変化から、インカ文明はヒトを神への生贄として捧げる際 には、突然、生贄となるヒトを選ぶのではなく、生贄の儀式を行う数ヶ月前に予め、生 贄となるヒトを選び、選ばれた生贄はその後、数ヶ月は上流階級しか食べられないよう な食事をしながら生贄の儀式の時まで最後の時間を過ごしたのではないかと述べている。

■2007/10/19 金曜日

誇らしげに立て

月曜日、EEGの被験者、火曜日、EEG研究会、水曜日、英語の授業、木曜日、眼鏡を買いに行く。

水曜日にいきなり寒気と鼻水とくしゃみの嵐に襲われてその後つらかった。軽く風邪をひいたらしい。お腹が空く。寒い。鼻水とくしゃみで集中できない。やる気がでない。水曜日は授業をなんとか乗り切って、その後大岡山に行って、無駄足で、四川でC定食(鳥肉を揚げたやつ)を食べて、しばらくベンチで横になって、はうはうの体で帰宅。そのまま眠る。次の日、ゆっくり起きて、まだ重い体をひきずって横浜へ。ひさしぶりの横浜。やたら目眩がする。そしてお腹がすく。出がけにスープを作ってガツガツ食べたはずなのだが。それで豚丼を食べたら目眩の方は回復。どうも栄養失調だったらしい。さて横浜。以前はよく来たのに、近頃はさっぱり。広島になくしてきた眼鏡を買う。ストックのなくなったコンタクトも買う。眼鏡は高価で、できるのに一週間はかかるものという代物だったが(昔は)、今は1万3千円で数時間で手に入るものらしい。夜の7時には手に入った。
なくした眼鏡は2006年04月20日に買ったようだ。

気付いたら25歳になったのだった。四捨五入したら三十路だ。と、この年になったら誰しも一度は思うであろうことを思う。ああ本当に、無駄に年を食ってしまった気がしてならない。25歳という年齢と自分の「現在の姿」がまるで釣り合わない気がしてならない。

眼鏡とコンタクトを買って電気代(二ヶ月分)と電話代(インターネット)と水道代を払ったら4万弱飛んだ。無収入の25歳には荷が重い出費である。必要経費とはいえ。

明けて今日、そこそこ体調は戻った模様。シャワーを浴びるとき、腹を見たら少しお腹の贅肉が減ってほっそりしていた。ああ、やっぱり風邪ひいてたんだ、と改めて思う。だいぶ脂肪という名のエネルギーを消耗したらしい。シャワー浴びて、洗濯ものを干して、朝ご飯を食べて、掃除機をかけた。ゴミ溜めのようだった部屋が見違えた。体調がよくなって沈んでいた気分がよくなった。キレイな部屋も気持ちがいい。
刺激呈示のプログラムがなんとか形になった。あと二週間。形になるかどうか。

さて、もう一度立とう。

酒まつりの次の日、広島市現代美術館に行った。
10/14 大竹伸朗展 路上のニュー宇宙@広島市現代美術館

■2007/10/16 火曜日

メモ pygameのりんく

pygame reference
pygame入門
pygame2.0 quick reference
visionegg reference
python japan
python メモ
たぶん、駄文
windowsのtime.time()は精度が悪いつきでどさっと pygameの導入

■2007/10/16 火曜日

台風のように作り、ブルドーザーの如くたいらげる

久々に晩飯を自炊した。毎回、旅から帰ってくるとどうしても外食ばかりになる。荷解きしたり、洗濯物が溜まってたり、部屋が汚かったり、旅行中にやるべきことが溜まっていたりで忙しく、あと疲れが溜まってたり。パスタを作った。水を鍋にかけて火をつけて、それからスーパーにひとっ走りして、シメジ、ベーコン、オリーブオイル、キュウリなどを購入。帰ってくると鍋が沸騰していたので慌てて水を足して再度沸騰させ、スパゲッティを投入。タイマーをかけ、その間に、シメジ、ニンニク、トマト、キュウリを切る。スパゲッティをお湯からあげて更にうつしてオリーブオイルをたらして待機させる。お鍋をどかしてフライパンをおき贅沢にオリーブオイルを流し込む。フライパンがあったまったらまずはニンニクをいれてしばしまつ。その間にスーパーで買ってきたものを冷蔵庫にしまう。ニンニクの色が変わってきたところでシメジくんを投入。10秒ぐらい炒めて、こんどはベーコンを大急ぎで切る。もう少しシメジくんを炒めてもいいかと思ったがじれったくなってベーコンも投入。じゅーじゅー。換気扇をゴーゴー。塩をどかどかふる。思いつきでどさっと鰹節を入れる。炒めているとシメジの香りがただよってきて、ここに酒でも加えたら格段に香りと味が良くなりそうな気がした。広島土産の酒はあったのだが、もったいないのでやめた。そうして待機させていたスパゲッティをフライパンに投入。うりゃーとだかだか混ぜる炒めるよだれが垂れる。んで、完成。
今日の晩ご飯:シメジとベーコンのパスタ、トマト1個、キュウリ1本(味噌つき)

刺激呈示に使おうと思っていたE-PRIMEというソフトが思いも寄らない理由で使えなくなった。(というか使う気が削がれた)それで、Python+visioneggという枠組みを調べ出す。したらばvisioneggの使い方はわからないけど、visioneggが依拠しているpygameというpythonの枠組みが使えそうな雰囲気がしてくる。このpygameという枠組みはすごいかもしれない。時間が出来たらこれを使って心理物理実験の刺激呈示のプログラムの作り方指南のホームページを作りたい。

ランダムに生成した一万試行分のボタン押し課題データの自己相関解析をPerlで書いたスクリプトでやったら結局10時間もかかった。Perlのせいでもあるが、一万回もファイルのオープンとクローズを繰り返させるプログラムを書いたオレが悪いのだが。次はもう少し頭をつかいましょう。そのデータはoctaveで少し解析した。以前よりoctaveが使えるようになってきたと同時に、octaveが実は怪しい動きをしているのではないかという感触も持ち始めた。でもまあ注意深く使えば大丈夫かと。結果はほぼ予想通りな結果がでた。でも、この解析結果をどうしてくれようとやっぱり頭をひねる。

実は広島で酔っぱらった勢いで眼鏡をなくしてきた。ので、今はコンタクトレンズ生活なのだが、あと3回分でストックが底をつく。補充せねば。新しい眼鏡はどうしようかしら。

■2007/10/15 月曜日

ぐったりと重く

広島の酒まつりは素晴らしい機会に恵まれ、行ってよかった。おいしいお酒は浴びるように飲めたし、食べ物もたくさんご馳走がでた。何よりも東京にいてはまず出会えない方々にお会いできて、世界が広がった。何よりもそれがよかった。

広島から帰ってきて、今日は朝から研究をすすめる。一日脳みそを使って、ぐったり。SfNまであと三週間なくて、正直もう駄目かもしれない。かといって逃げたりやっぱりできませんというわけにもいかない。本当に急がないとまずい。刺激呈示のプログラムができなくて、焦りで気が狂わんばかりだ。サンディエゴで大恥じを書くのかと思うとぞっとする。

■2007/10/12 金曜日

能力としての社交性

6時30分に目覚ましをかけ、その通りに起きたのだが1分後に再び眠りにおち、次に目覚めたのが10時30分だった。なんでー?なんで四時間もたってんのー?!そんなわけでひとつめの発表を丸ごと聞き逃す。一番聞きたい発表だったのに(半泣)。

それはさておき、濃い二日間でした。ひとりきりできたわけだけど、思いの外知り合いがいて嬉しかった。こないだの旭川の研究会では見事に誰も知り合いがいなくて、懇親会は食べる以外することがなくて弱った。今回は懇親会で話をできるひとがいてよかった。オレは決して社交的な人間ではない。その必要性があればそのように振る舞うことはできるが、本来的にそういう性格なわけではない。時々「君は社交的でいいよね」的なことを言われるがそういうナイーブなことを言われるとカチンとくる。そのように振る舞うことがどれだけ疲れることかわかっているのか?ということである。と同時に「僕は人見知りだから」といって場を盛り上げる役を完全に放棄してしまう人にもイラっとする。こっちはそれでも頑張っているのに。

そんなこと考えてたらどんどん腹がたってきた。往往にしてそういう類のひとは自分からは動き出さないという性質をもっている。何かが起こるのを待っていて、逆に言えば何もなければ何もしない。だからそういう人に出会っても無視すればいいだけのことなのだけど。無視したところで目障りなのは確かだけれども。まあこんなこと言ってても何も始まらないのでやめよう。そんなことより、もっとopportunityがありそうな場所に行って、面白い人を探してアプローチし、そして自分も面白いと思ってもらえるように努力することを考えるほうが建設的なわけだし。

京都から新幹線に乗った。新幹線は速い。ちょうど夕暮れ時で、青から赤に壮大なスケールで変化している空の中に、一目散に突っ込んでいく。あの美しい空を突き破れたらそれはどんな感じだろう。東広島へ向かっている。

■2007/10/11 木曜日

岡崎へ

東海道線に揺られて、西へ。熱海までゆき、そこから新幹線に乗る。新幹線で豊橋まで行き、それから私鉄に乗り換えて東岡崎という駅までゆく。愛知県岡崎市にある、生理学研究所へゆく。注意と意志決定の研究会にいく。広島にいくついでといえばついで。かなり濃そうな研究会なので、かなり高強度の集中力を要求されそう。近年そういうのをサボり気味だったから発揮できるか不安。

中途半端に新幹線を使うのは、言わずもがな、交通費節約のため。乗車券が学割で3690円で、新幹線特急券が2920円。普通に買うよりは1800円ぐらい得。本当は新幹線を使わずに済ませたかったが、3時間はやく家をでなければならず仕度が間に合わなくって妥協した。

ホテルは今朝とった。なんとか確保できた。ネットカフェで一晩明かそうかとも考えたが自分にはそこまで体力はない。あっても確実に他のリソースが削られる。それはこの旅の本意ではない。

旅ばっかしている。旅に出てなくても実家に頻繁に帰ったりしてるので、外泊率はかなり高い。それはそれで性にあっているのだけど、ひとつのところにとどまらないとある程度まとまった仕事ができないのも事実。没頭できる時間と場所がほしい。

■2007/10/09 火曜日

深夜のからあげ弁当

なぜだか朝5時に目が覚めた。朝10時からEEGと記憶の研究会@CSL。EEGの方で論文紹介の予定だったが、時間切れで自分の番が次回に持ち越された。紹介する論文を読み切れていなかったのでほっとした。EEG実験の被験者をやった。あたりまえのように電極がスムーズにつかない。朝早く起きすぎたせいで眠く、かなり不機嫌だったのでEEGの被験者はかなり苦痛だった。自分もいつかEEGの実験をしたいなと思っているけど、この苦痛を他人に味あわせてまでしたくはないと思う

CSLを辞して本郷へ。ニューロエコノミクス研究会。先生がニューロエコノミクス学会から帰国したばかりで、その土産話を聞いた。先生は、こういう論文があってとかこういう実験があってという話をするときに「これは非常にセクシーな実験で」とか、「かなりレベルの高い電気生理実験で」、という具合にその話の価値や現在のニューロサイエンスの文脈での立ち位置などをきちんと説明してくれる。そういうのがとても勉強になる。少し前からずっと思っているのは神経経済学にTheory of Mindの話を持ち込めたら面白いのではないか。Belief、一階二階の信念、互恵性(互酬性と訳す方がいいと思う)、altruism。他者の心を推定し行動するというのはTheory of Mindではないか。

奨学金に落ちた。書類審査ぐらいは通ると思っていたので、自分で自分にがっかり。最近、海外に行きたいという思いがむくむくと湧いてきている。現状の自分には閉塞感を感じる。海外にはもっと面白いものがある気がする。もっと全然違う人、エネルギッシュな人にあってみたい。

プログラミングが少しはやくなった。PCに向かってテキストエディタと格闘する前にノートの上でペンでプログラムを書いている。厳密なコーディングはせず、全体の流れを書いたり、データの整形のフォーマットを詰めたりとか、機能を分割してどんなサブルーチンをいくつ作るかとかを紙の上で決めておく。友達が「紙コーディング」という言葉を使っていたがこういうことか。去年授業でやったモデリングという作業もこういうことなのだと思う。そうしたらコーディングにかかる時間が減った。それにストレスも減った。

E-PRIMEというEEGの刺激呈示用のソフトがあってそれがかなり便利そうで、感動した。あれを使えばとりあえずBehaviouralな実験は短時間で実現できそうだ。

昨日は研究会の後、終電で帰ってきてふらふらだったので、コンビニで弁当を買ってきて食べた。からあげ弁当。もっとおいしいからあげが食べたかったが、まあそれでよしとした。

■2007/10/8 月曜日

メモ EEG論文

http://psych.la.psu.edu/neuroscience/miller%20&%20hackley%201992.pdf
EEG研究会で読む論文。1992年のもの。15ページある。明日発表なのに。ひぃ。
Electrophysiological Evidence for Temporal Overlap Among Contingent Mental Processes
Journal of Experimental Psychology: General
1992. Vol. 121. No. 2. 195-209

■2007/10/8 月曜日

メモあるいは走り書き

時間がねー。といいつつ、本を読んだり映画をみたり展示会に行ったりはしている。いや、でもほんと、危機的状況下であることよ。

10/06 「プリンシプルのない日本」白州次郎

今も昔も政治がねじれているのは同じなのだなというのがわかる。これは今の政治のことではないのか?という錯覚がおこった。そんな中で今と昔が違うのは、白州次郎のようにはっきりとした意図と改善の意志をもって骨太な発言をするひとがいなくなったことではなかろうか。今の憲法が100%米国から押しつけられたものであり、しかも英語から日本語にする際に誤訳があるということを指摘していて面白かった。今の首相(福田さん)は衆議院からは指名されたけれど、参議院からは指名されなかった。そういうねじれは、憲法の誤訳がなければ起こらなかったのではないか?
10/07 「Gone with the wind Part 2」 (Penguin readers)

やっと読み終わった。 Level 4は骨が折れる。
スカーレットがものすごい「どこの馬の骨」っぷりを発揮して戦争とその後の過酷な状況下を生き抜いていく。その露骨なしたたかさに苦笑しはしたものの、最後はレートへの愛に目覚める。その場面がぐっときた。

■2007/10/8 月曜日

PythonとVisionegg

心理物理実験の視覚刺激呈示用にMatlabのPsychtoolboxがいいという話を聞いたが、Matlabは持っていないのでPythonとVisioneggというのを使うことにした。この組み合わせで、視覚呈示のプログラムが楽に作れるらしい。が、実際にどんなことができてどう書けばいいのかはわからない。ひとまずインストールの仕方レポ。

基本的には以下のページを参考にインストール作業を行った。
Visonegg Install on MacOSX
必要なソフトはここでダウンロードできる。
Pythonとpackeges, Visionegg

MacにはPythonがすでに入っていたので、Pythonのインストールは飛ばしてその次からはじめたがいきなりつまずく。どうもPythonの2.4というバージョンが必要らしい。たしかにターミナルで「python -V」とやってバーションを調べると2.3.5であり、2.4ではなかった。それでPythonの最新版をダウンロードしてインストールすることに。
最新版をここでDL→Python標準リリース
最新版が2.5だったのでそれをインストールしてvisioneggのインストールを再開したのだがやはり同じ場所でつまずく。エラーメッセージには「VisioneggはPython 2.4が必要」と(英語で)書いてあり、「2.4以上」とは書いていなかったので、もしかしてと思ってPython 2.4をDLしてinstallした。そしたら、今度はVisioneggのインストールを続行できた。最後のVisioneggのインストールの仕方が参考にしたページと違う。参考にしたページは「python setup.py install" was executed from Terminal.app when in the "visionegg-1.0" directory」と書いてあり、ターミナルでインストールするが、オレは「visionegg-1.0-py2.3-macosx10.4.dmg」というのをダウンロードしてダブルクリックでインストールが完了してしまった。まだ実行試験をやってないのでこれで果たして動くかどうかはわからん。

ひとまずの結論としては「VisioneggにはPythonのバージョン2.4が必要でそれよりあとでもまえでもダメ」ということ。

■2007/10/6 金曜日

丸亀市猪熊弦一郎美術館 エルネスト・ネト展

こないだ直島旅行に行った際に帰りに立ち寄った 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(*1)で やってたエルネスト・ネト展(*2)という企画展の映像です。 最初のほう、なにやらヒワイなビデオみたいになっちゃってるけど。

白くて柔らかい布とそれをすり抜けた柔らかい光。柔らかな床の感触、鍾乳洞のようににょきにょきと垂れ下がる砂を包んだ布。 白い布の向こうには完全に違う世界が確かに一貫性を持って広がっている。 来場者はそこで自由にすごしてよく、 空間にやさしく包まれ、やさしく寝転がる。 そこらへんでひとがごろごろ転がってる美術展なんて観たことがない。とても希有な体験ができました。

同じような体験ができるかはわからないけど、 初台にある東京オペラシティでメルティング・ポイント(*3)という 美術展をやっています。 その中でエルネスト・ネトの作品もあるらしい。 興味の出た人は行ってみるとよいでしょう。


[写真1] 猪熊弦一郎現代美術館の外観
[写真2] 寝転がる人々
[写真3] 垂れ下がっているものに顔をうずめてみた

*1 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
*2 企画展 エルネスト・ネト展
*3 メルティング・ポイント


■2007/10/3 水曜日

いつか報いるときが来ますように

カレンダーを見る度に、SfNが間近に迫っているのをみて焦りを感じる。オーラルで発表する。申し込みの時、「oral prefered」にチェックしなければよかったかなと思ったりする。その時は「どうせこっちにチェックしたところでポスターに回されるだろう」と思っていたのだった。

結局、octaveの使用は諦めて再びperlでデータの解析スクリプトを書いている。octaveは使い方が掴めないのもあるが、やはり自分のやりたい解析には向いていないような気がした。さっさと前の実験の解析はやってしまって、新しい実験の刺激作りをしてデータをとりたい。EEGはもう間に合わないと思う。

来週の12日から14日に広島に行く予定。広島大の長沼先生のお誘いで、酒まつりというのに行ってくる。その前の11、12日に愛知県岡崎市の生理学研究所で生理研研究会 「認知神経科学の先端 注意と意志決定の脳内メカニズム」という研究会があり、これに出ようかどうか迷っている。これに出るとなるとまた茂木研のゼミを休まなきゃならないし、旅費もかかることを考えると気持ちが萎えてしまう。6月はラスベガス、7月,8月は北海道、9月は直島と毎月旅行続きで、出費がすごい。11月はサンディエゴに行くし。家賃や生活費を考えると毎月20万は使っているのではないかと思う。自分は本当に恵まれている。バイトもしないでまったくの無収入でこれだけやっていけるなんて、親の寛大さには感謝してもしきれない。いつか報いるときが来ますように。

もう自分も24歳といういい年齢なのであり、ここまで親に寄生してしまっていいのだろうかという自責の念は拭えない。そうすると今申請中の奨学金がとおってくれーと願わずにはいられない。でもそう願うと落ちたときの落胆が大きいので考えたくない。とても倍率の高い奨学金なのであまり期待しないで、できれば結果の通知が来るまで忘れていたいのだが、やはりそう願わずにはいられない。自責の念も手伝って、ちょっとでも収益を得ようとAmazonのAffiliate Linkを作ってはこの日記に貼り付けてみたりする。そんな時間があったら研究せい!と自分で自分に突っ込む。親への経済的依存を下げたいのなら、いい研究をしてそれを評価してもらってそれで奨学金をとったりグラントをとったりするのが王道であり自分のやりたいこととマッチした最良の道なのだと思う。励め、励め。

■2007/10/3 水曜日

「脳波の旅への誘い」市川忠彦

10/03 「脳波の旅への誘い」市川忠彦

研究室にEEG(脳波計)が導入されて、とりあえず、脳波に関する本で軽く読めるものを読みたいと思っていた時に、関根さんがこの本を貸してくれた。関根さんはこの本を「思ってた本じゃなかった」と言っていたけれど、確かに、オレも同じことを思った。
途中まで読んで、それに気付いたけれど、何かの肥やしにはなるかもしれんと思って通読することにした。結果的に読んで良かったと思う。上のアマゾンへのリンクが第二版で下が第一版。
この本は完全に臨床系の本です。お医者さんになろうとしている人、あるいはお医者さんになったけど脳波の扱いが全然わからない人に向けた本です。主にてんかんの診断や意識障害・脳死、それから子供の発達障害の脳波の解説が載っている。棘波(きょくは)、鋭波(えいは)やα、β、θ、δ波のこと、など、脳波の形とそれの診断の仕方が丁寧に書いてある。確かに、これだけわかりやすく丁寧に解説している本はないかもしれない。
ここで書かれている脳波の見方は自分が思っていたよりもはるかに原始的な方法だった。何をもってしてα波と言うか?それは単に、一定区間内に波が何個あるか数えて、それが8Hzから13Hzだったらα波なのである。(もちろん例外はあるが)α、β、θ、δ波とあるが、単に周波数だけで分類されているのではなく、α波ならこういう形、δ波ならこういう形という風になっていて、周波数以外の情報も単語の中には込められている。
臨床において脳波測定の重要性はMRIやPET、CT、SPECTなどの直接的な脳画像化法の出現によりかなり低くなっているのではないだろうか。それでも、脳波計を使わないと診断できない病気はあるけれども。


■2007/10/3 水曜日

包帯クラブ

10/01 「包帯クラブ」@品川プリンスシネマ

包帯クラブを見た。良くも悪くも標準的な日本映画の作品だなーと思った。もしこれがテレビの2時間番組とかだったらオレは賛辞を送ると思う。

■2007/10/1 月曜日

「私」に還る処方箋

10/01 「「私」に還る処方箋」溝口徹

この本は「パニック障害」「うつ病」「統合失調症」と診断されてしまった患者さんが、実はそれぞれ「重度の鉄欠乏」「甲状腺機能障害」「反応性低血糖」の間違いであり、適切な栄養療法で治ったというお話。精神疾患(精神病)というと「頭がおかしい」と考えられがちだが、実は栄養状態の悪化でそのような状態が起こりうる。「パニック障害」と診断された方はこの栄養療法に出会うまでは11年もの闘病を余儀なくされた。精神疾患と栄養欠損を見誤る診断は深刻な問題のように思う。現代のニートや引きこもりといった問題も、実は 心の問題ではなくて体の問題なのではないかと思われる。ニートや引きこもりの精神状態はうつ病や気分障害などのに似ていると思う。
「体がだるい」とか、「眠い」「疲れている」「やる気がでない」というのは心の問題だと思っていた。往々にしてそういう訴えに対しては「お前は根性が足りないのだ」という叱責をもって片付けられてしまう。つまり「精神が病んでいる」と考えられがちなのだが、実は「体の状態がおかしい」場合でもやはりそのような状態になる。例えば低血糖状態がそうである。一般的には高血糖は問題になるが低血糖は問題にならないし、医師は低血糖などと言う状態はインスリンの過剰摂取か極度の飢餓でしかならないと認識しているらしい。しかし、実際に低血糖の状態で何かしらの問題を抱えている人は多いと思う。低血糖と言っても単純に血糖値が低いのではなくて、もっと厳密に言えば血糖値の調整がおかしくなっている状態である。血糖値は食事を摂ると緩やかに上昇し、それにインシュリンの分泌が追従して緩やかに減少していくのが普通なのであるが、低血糖の人は食事をとっても血糖値が変化しなかったり、あるいは急激に上がり急激に下がるという乱降下をしたりする。そのような血糖値の異常な振る舞いが人の精神状態をおかしくさせる。
僕はよく寝る前にお腹が空き、それでも我慢して寝ようとしても寝れずむしろ体が興奮してますます寝られなくなる。結局カップラーメンとか余ったご飯とかを腹に流しこむとそれが鎮まって寝ることができるという状態だった。これはまさしく低血糖症の特徴らしい。以下に本文の該当箇所を引用しておく。
夜中に眠れなくて、ついコンビニへ買い出しに行ってしまう人はいないでしょうか。なんとなく落ち着かず、お菓子とジュースをおなかに入れてようやく安心して眠れるという場合は要注意。あなたは低血糖である可能性があります。食後しばらく経って血糖が下がった頃、何か食べたら楽になることを体が覚えてしまっている可能性が考えられます。もしも習慣になっていたら危険な状態です。
昼食のあと、夕方近くになると眠くて眠くて仕方がないことはありませんか?1日のうちで夕方の時間帯がもっとも低血糖になることが多いようです。菓子パンと缶コーヒー、おにぎりとお茶だけの食事もお勧めできません。若い人が1人暮らしを始めて、半年か1年で低血糖症になることがありますが、これなどは典型的なケースです。食生活の乱れによって短期間のうちに栄養バランスを崩しています。


過去の関連リンク:
2007/09/28-1 メモ
2007/08/05 手の震えと低血糖の自覚
2007/06/14-2 ひさびさの朝
2007/06/12 栄養

■2007/10/1 月曜日

メモ

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