フェムトセカンド過去ログ

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■2007/12/5 水曜日

食品の裏側

12/05 「食品の裏側」阿部 司

この本には恐れ入った。自分がいかに大量の食品添加物を摂っているかよくわかった。調味料、ガゼインNa、増粘多糖剤、pH調整剤、香料、カラメル色素、着色剤、乳化剤、などなど、コンビニで手に取るお弁当やスーパーで手に取る漬け物やハムやソーセージやお惣菜やかまぼこにはたいていそんな文言がならんでいる。それを見て(一応化学科の出身なので)なんとなくそれらのイメージはできても安全性がどうなのか、もっというとそれを摂取するとどれくらい危険な物質なのかは見当がつかない。それに、どれを手にとってもたいがい似たようなことが書いてあって、添加物が入っていないものがほとんどない。それでも何か必要だから買いにきてるわけで、しょうがないから添加物入っていても買う。そんな風に買い物している内に、もはや添加物が入っているのが当たり前になっていて、あまり気にしなくなってしまっていた。そんなな風に添加物に関して無頓着になったころにこれを読んだものだから、強い衝撃をうけた。

例えばコーヒーに入れるコーヒーフレッシュ。あの、一回分ずつ小分けになっているやつ。あれは牛乳じゃないが、牛乳を加工したものだと思っていた。しかし、実はあれは牛乳でもなんでもない代物だった。サラダ油に水を入れ、ても混ざらないので、乳化剤という名の界面活性剤を入れて攪拌し白濁させたものらしい。そこに牛乳らしいとろみを加えるため増粘多糖剤を入れ、クリームらしい香りをつけるために香料、そして、カラメル色素を加えることでごく薄い茶色をつけることで見た目の牛乳っぽさをアップ!しているものらしい。そして
「牛乳(ミルク)」「生クリーム」は一滴も使われていない
と書かれていた。うごー!そうだったのかー!とショック。あれは粉に比べて高い(という気がしていた)から、粉よりもいいのだと思っていたよ!ガッデム!(本の後の方では粉のミルクも牛乳からは作られていないらしい。)
で、この本の108ページにはコーヒーフレッシュの原材料という表が載っていて、それを抜粋。
植物油脂、カゼインナトリウム、加工デンプン、グリセリン脂肪酸エステル、増粘多糖剤、クエン酸、クエン酸ナトリウム、カラメル色素、香料(ミルクフレーバー)
*メーカーによって若干の違いはあります。

確かに、牛乳や生クリームの名前がどこにもない。かろうじて、「カゼインナトリウム」というのが一番牛乳に近いものだろうか。カゼインというのは乳に含まれるタンパク質の一種で、それがどうやって作られているのかはしらないが、これが牛の乳から作られたものなら、牛乳由来の成分が含まれていることにはなるだろう。しかし、それをもってしてこれをミルクと呼んでいいだろうか?いや、だからこそ「コーヒーフレッシュ」とか「コーヒーポーション」とかいう商品名なのだと思うけど、喫茶店なんか行くと「お砂糖とミルクはお使いになりますか?」とか聞いてきて、で出てくるのはスティックシュガーとこれだったりする。それって、ちょっと語弊がありすぎるんじゃないのと思う。

その他、明太子がいかに添加物付けかとか、ハムの中にはが実はゼリーを注入して「増量」してあるものがあるとか、いろいろ衝撃的なことが書いてあった。もう、スーパーで漬け物とドレッシングとハムとお惣菜は買う気が起こりません。ヒトは1日にどれぐらい添加物を摂取しているのか。以下の記述に仰天。
一般的に日本人が摂取する添加物の量は、1日平均10グラムと言われています。年間4キロです。日本人の食塩摂取量が1日11〜12グラムとされますから、それとほとんど同じ量の添加物を摂取していることになります。
塩とほぼ同量!そんなに食べているのか。

でも、そうはいっても添加物を完全拒絶するのも無理だし、食糧危機になったりして限られた食料をなんとか長く保存したいとか言う場合は必要だろうし、何より「お腹が空いたけど、時間がないからコンビニ弁当!」というような利便性を失うことはもはやできない。そうなると、有利なのは人体にとって非親和的な化学物質を大量に分解し対外に排出できる強力な代謝系を持つヒトになるのかな。未来人は強力な代謝系を持つことになるかもしれない。

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This web site names フェムトセカンド / femto second = 10-15 秒 .
Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1