カンデル読んでる

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海馬と海馬体

脳科学を勉強していると、海馬体という言葉はよく聞きますがこれまでそれが具体的に厳密にどの部位なのかということをきちんと把握していませんでした。海馬体というからには海馬と関係があるのか?海馬にとって海馬体とはなんなのか?今回それについて調べてみました。

調べた結果は以下の図のようになりました。海馬は海馬体(hippocampal formation)の一部なのですね。さらに、海馬はふたつの構造にわけられ、ひとつは「アンモン角(cornu ammonis)」でもうひとつは「歯状回(dentate gyrus)」です。歯状回はよく聞く名前です。アンモン角は聞き慣れない名前でしたが、英語のcornu ammonisの頭文字をとってCA1野とかCA3野とかよばれます。CAという呼び名はよく聞くので、やっとCAの意味がわかりました。アンモン角はCA1からCA4までの四つの領域からなるようです。海馬采はfimbria。海馬台は海馬支脚とも呼ばれる。

ちなみにこの分類は以下のページを参考に作りました。
http://mrad.iwate-med.ac.jp/member/makoto/ic97/lim/ic97-lim.htm
Wikipediaの海馬体の項を見るとこの分類とは違う分類が書いてあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/海馬体
Wikiopediaから引用すると
歯状回(dentate gyrus)、海馬(hippocampus)、海馬支脚(subiculum)、前海馬支脚(presubiculum)、傍海馬支脚(parasubiculum)、嗅内野皮質(entorhinal cortex)の各部に分けられる。海馬体全体のことを慣例として「海馬」と呼ぶことも多いが、厳密には海馬体の一部の神経細胞層を持つ部位が海馬である。
となっていて、とりあえず海馬が海馬体の一部であることは正しいが、どこまでを海馬体と呼ぶかはひとによるのだと思われる。

もうひとつ、海馬と海馬体の関係と同じぐらいまぎらわしい(と個人的に思う)のが海馬と傍海馬回(parahippocampal gyrus)。以下にわかりやすい図をのせておきます。この図は「NEUROSCIENCE: Exploring the Brain」という本からとりました。
海馬が脳のどこに位置するか知りたい場合はここをクリック


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