初日

2005-02-01 (中)

研究室配属初日。
ずーっと本を読んでいた。
オレはしばらく実験の類をやる予定はないので、
居室にこもりっぱなしである。
居室のなかの雰囲気が懐かしい。

エアコンががんがん効いて空気を悪くさせている感じとか、
ときおり雑談がはじけたり、
ややまじめなディスカッションをしたりすることとか。

みんなそれぞれ違うことをやりつつ、
でもまったく無視しあうわけではなく
ゆるい連帯?みたいなもののなかにいる感じ。

タカザワマックス

2005-02-02 (泣)

研究室二日目

通学途中に何気なく目に入った電車の広告にびっくり。
高校の後輩が写っている・・・・。
東京大学理科一類合格とか書いた紙を持って満面の笑み。
四谷学院の広告だった。
彼の名は高澤真章。真章とかいてマックスと読む。
(名前が広告にでかでかと載っているので
ここに書いても差し支えないだろう。)
きっと知らないひとは誰もマックスとは読めないだろうな。
プラットホームに滑りこむ電車の中で
オレは必死で笑いをこらえなければならなかった。

昨日はひとつの本をずっと読んでいたが、
今日は論文を一つ読んだ。
10時から18時まで、結構すぐに過ぎてしまうから不思議だ。
友達には「嫌だ面倒だ」と嘆くのもいるが。

一日中、本を読んだり論文読んだりするのは平気だけど、
人間関係がなんだか大変かもなと思う。
1日の中で接触がある人数は平均で3人とかだったのに一気に増えた。
研究室には同じ学年の奴がいれば年の離れた先輩もいる。
こんなに複数の人と1日で接触するのはとても久しぶりだ。
これから先も毎日こんな風なのだ。
慣れるだろうか。

「人間は生成の時にもっともよく学ぶ」
これは茂木さんがよくいう言葉だ。
一人でうんうん唸って本を読んでいるよりも
他の人とあーだこーだ議論をぶつけ合うほうがより多くの事を学ぶ。
そして「コミュニケーションは脳にとって最良のリワードである」とも。
自分にとって実り多き学習の場となりますように。

平和な日々

2005-02-03 (差)

研究室では今日も論文を読んでいたが、
むしろ雑談の方が多かった気がする。
先輩とガス屋の話をしたり、
同輩と他愛のない事をしゃべったり、
スロベニア人の先輩にスロベニアについて教えてもらったり。

いいんですかね、こんなんで。
誰もよろしくないと言う方はいませんが。

しかし、少し焦っている。
この研究テーマをうまい具合にやっつけることができるのだろうか。
実験手法があまりない。
打てる手があまり浮かばないし、
しかもよさそうな結果が得られる気配がない。
まだ焦る時期では全然ないとは思うけど、
でも、うかうかしてるとまともな有効打を
ひとつも出せないまま終わってしまうかもしれない。
あまりトリビアルな結果で終わりたくないなぁ。
トリビアルでも、それは一つの結果ではあるわけだけど、
できれば「やっべー、すげえことわかっちゃったよ。」
という結果を出したいよね。

とにかく、なんか手がかりをつかむ為にバシバシ論文を読んで、
ガンガン勉強していくしかないでしょう。

風邪ひきました

2005-02-06 (3)

金曜日に具合が悪くなり、研究室を早めに退去させてもらう。
胃が荒れ狂っていて気持ちが悪い。
吐き気がひどい。
頭が痛い。
帰りの電車のなんと辛かったことか。
バタンキューで横になりひたすらもだえる。
その日の夜は死ぬかと思うぐらい苦しかった。

次の日の10時ごろ気が付いて、
何とか山場は越えたようだと感じた。
それでも倦怠感と気持ち悪さと頭痛は止まない。
まる一日寝ていた。

そして今日、起きたらすっきり。
なんとか治ったみたいだ。
まだ本調子ではないけれど月曜日からは大丈夫そう。

しかし、土日に予定していたことが全然手をつけられなかった。
・・・・・・がぼーん

HOLLANDS LIGHT

2005-02-11 (揚)

渋谷のユーロスペースで「オランダの光」をみる。

オランダ観光局の紹介ページ
http://www.holland.or.jp/nbt/documentary/
本国ウェブサイト
http://www.hollandslicht.nl/zienseng.htm


夜9時からのレイトショー。
9時ほんのちょっと前についてチケットを買う。
「立ち見になってしまいますがよろしいですか?」
と聞かれて嫌です帰りますなんて言えない。
今日は祝日で昼間はずっと家にいて、
わざわざこのためだけに1時間半も電車に揺られてきたんだから。
劇場に入ると想像以上の込み具合だった。
今日が上映最終日だからだろうか。
座席と座席の間の通路が前から後ろまで全部人で埋まっている。
さらに劇場の出入り口と座席までの間の
2メートル四方の空間にも人が群れている。
オレはその狭い空間で約2時間、
身じろぎもせずに立ち続けていなければいけなかった。
そんな思いをしてまで見たい映画ではなかったはずだけど、
それでも大して割に合わない思いをしなかったのはなぜだろう。
そもそもなんでこの映画を観ることにしたのか、
いまだによくわからない。
ただなんとなく「観たほうがいいな」とぼんやり思ったのだ。
あえて理由をあげるとすれば、
最近絵画に興味を覚えるようになったからかもしれない。

映画の内容を説明するのはオレには難しい。
絵画の世界で「オランダの光」と呼ばれているものについて
考察したドキュメンタリー映画だ。
オランダの光とはなんなのか?
オランダにしかないものなのか?
なぜオランダにしかないのか?
そもそもそんなものはあるのか?
それはただの幻想ではないのか?
昔はあって、今はないものなのか?
今はないのならいつごろまであったものなのか?
今もあるとしたら、どこにあるのか?

驚いたことには、モンドリアンの絵の中にも
オランダの光を感じられるというコメントがあったことだ。
もちろん、有名なモンドリアンの幾何学的な絵にだ。
いくつかモンドリアンの絵を見た事があるが、
そういうものを感じた事はなかった。
自分の感性はまだまだ至らないと思った。

オランダの光とはなんなのか、映画を見終わった今でも
さらさら答えられるような気がしない。
それでも心の中に何かが残ったのは確かだ。
なんというか、透明な水に砂を入れて
かき回したような懸濁した状態になっている。
いや、砂よりももっと細かい粒子で、容易には沈殿しそうにない。
そうして生じた「ノイズ」の正体がそのうち明らかになればいい。

オランダの光という捉え所がなく儚いものを題材に、
こんな風に一つの作品に仕立てるのは
大変なことなんじゃないだろうか。
科学主義全盛のこの時代にこういう作品が存在させるのは
すごいことだと思う。

Pas sur la bouche

2005-02-12 (沙汰)

巴里の恋愛協奏曲」をみる。
何気に二日連続で映画みてる。

この間、シネカノンで「透光の樹」を観た帰りに
この映画のパンフレットを見つけた。
「アメリ」のオドレイ・トトゥがでてる!ということで、
観れたら観たいなあと思ってだらだらと放置していた。
気付いたら上映が終了してしまっていて、
まぁ観れなくて残念だったなと思いつつ
再びパンフレットを眺めていたら、
監督がアラン・レネであることに気付いた。
おおう!?
これは是非とも観なければ!と思い、
ネットでまだ上映している映画館を探した。
そうしたら、かろうじて吉祥寺のバウスシアターという映画館で上映していた。
というわけで今日わざわざ吉祥寺まで出かけて行った。
新宿から西側にはまったくと言っていいほど行かないので、
吉祥寺に行ったのはこれが初めてだ。
サンロード商店街の一番はじっこあたりにその映画館はあった。
映画館の前にクレープ屋さんがあって、
匂いにつられて思わずひとつ食べてしまった。
映画館はがら空きだった。
座席数が50席程しかないちいさな映画館だったが、
なんせお客がオレを含めて4人だけだったので、
王様気分で映画を楽しめた。

幸せな映画だったと思う。
豪奢な衣装と溢れる音楽、テンポのよいストーリーと
コロコロ変わる女の子の表情が愛くるしい。
女の人はみんなキュートだった。
「アメリ」のオドレイ・トトゥはかわいかったし、
(彼女の声がとてもすきだ)
サビーヌ・アゼマもとても魅力的だった。
また、「アメリ」で煙草屋のおばさんの役だった
イザベル・ナンティもでてて、
何気にこの人が一番かわいいのかもしれないと思った。

4人の女の子にキスしてキスしてと迫られるトムソンは
心底うらやましかったし、
(アンベゼイアンベゼイアンベゼ〜イ)
ジルベルトとジョルジュが夫婦で歌いながら料理をするところは
こみ上げるような幸福感が漂っていたし、
ユゲットがシャルレと愛の告白の練習と称して
愛の告白をするところはドキドキした。

幸せな映画だった。

サントラが欲しい。
劇中のオペレッタがどれも艶やかで華々しくて
聴いていてとても心地いい。

Doppler effect of light

2005-02-15 (接吻)

今日は春休みと称して一日休ませてもらう。
うちの大学は明日(16日)に入学試験で
強制的に学校は休みになるので今日と明日で二連休である。

この間、めでたく高圧ガス製造責任者乙種化学の合格が決まり、
免状が送られてきた。
それで、今度はうちの会社の他の人にも
そのような免状をとってもらおうという話になり、
オレが講師として勉強を教える事になった。
明日がその勉強会第一回目なのでその準備のための休みをとった。
が、案の定、一日中ぐーたらしていた。
ゴロゴロして、グダグダして、無駄にネットやって、
無駄に相対性理論について思いをめぐらしたり。

相対性理論の話とか対等にできる友達が欲しい。
マイケルソン・モーリーの光の実験について考えるとき、
光の代わりにただの粒子でやった場合と音でやった場合を
一緒に考えないとマイケルソン・モーリーが得た結果の示唆する事について
意味のある知見を得る事はできないのじゃないだろうか、
と思ったがどうだろうか。

光の場合と粒子の場合で対比すると
光がガリレイの相対性原理に従わないことがわかるし、
光と音で比較すると同じ波同士だけど
光は媒質によらないということの驚くべき意味が理解できると思うのだが。
昔からずーっとひっかかってるのが、
光のドップラー効果だ。
光も波だからドップラー効果は起こすというのはわかるけど、
同じ波であり身近な波でもある音と同じメカニズムでは起こらないと思う。
救急車が(等速度で)近づいてきて遠ざかってゆくとき
「ピーポーパーポー」という音が高くなり低くなることは
日常的な経験からも裏打ちされている。
だけど、救急車が(等速度で)光を発しながら近づいて遠のいてゆくときは
光が赤く見えてその後青く見えるという現象は起きないですよね?
音は空気を媒質としているから音源の運動によって波長が変わったり、
観測者の相対的な運動から音速が変わったりして
ドップラー効果が起きるけど、
光の場合は媒質が電磁場その物だから
光の波長は光源の運動によって変わらないし(それとも変わるのか?)、
光源と観測者の相対運動によらず光速は不変だし(これは確かだ)、
だからドップラー効果が起こる要素はないはずだ。
いや、起きるのかなぁ・・・。(誰か教えて!)
光がドップラー効果を起こすのは
光を発する物体が加速度運動をしてるときか、
あるいは重力が絡んでくるときだと思うんだけど、
どうなんでしょか。
一般相対論(重力理論)の枠組みでないと
光のドップラー効果は説明できないと思うのだが。
そんなことをダラダラの合間に考えつつ夜になって、
「やべえ」と思って明日の勉強会の準備をしだす。

今回教えるのは
オレが合格した「高圧ガス製造責任者乙種化学」ではなくて、
「高圧ガス販売主任者」のほうである。
こっちの方が格段にやさしい。
「乙種化学」の方は
せめて大学初年級程度の一般化学や物理化学の知識がないと
きついのでそれは相当敷居が高いだろうという事で
そっちの試験を受けてもらうことにした。

こっちは高校の化学程度で何とかなる。
もちろん法律の事とか実務に関することは
勉強してもらわないと無理だけど。
過去問を見ながらどういうことを教えていけばいいか研究する。
最初はどうやって教えたらいいか途方にくれていたが
5年分ぐらい見ていくうちに出題の傾向がわかってきて、
大分方針が見えてきた。
11月に試験があるのだが、
それまでに月二回、一回1時間程度教える時間を確保できれば
ほぼ確実に合格させることができるような気がしてきた。
うちの妹が付け焼刃の勉強でなんとか合格できたぐらいだし、
なんとかなるでしょう。

季節感と一回性

2005-02-23 (Wed)

ふう。

今日は(も)遅刻してしまった。
研究室についたの午後2時。
一応、朝10時からいることになってるのに。

昨日研究室から帰ったのが夜11時半。
家帰って、ご飯食べて、風呂はいって・・・とかやってたら
寝るのが3時になった。
で、今日起きたの11時とか。

よろしくないですねー。
わかっちゃいるけど・・・、ですな。
そんなだらしないオレですが、
まだ、こっぴどく怒られたりはしてないです。
そのうちドカンてくるのかしら。
でも、来るの遅いけど帰るのも遅いから帳尻はあってると思う。

「やることやってれば別にいいよ」という不文律があるような気がするので
許されているのかもしれない。
または「3年生がこの時期にきてもやることねーよ」という
不文律ゆえかもしれない。
なにはともあれ、この研究室が居心地がいいのは確かだ。
他の研究室じゃなくてよかったと思う。

今日は一時、風がすごく強かった。
ちょうどオレが登校してるときが一番強かったかも。
風でカツラがふっとびそうになるのを手で抑えながら(ウソ)
これって春一番かしら、と思った。
そして、ふとそう思ったと同時に、
そもそも何をしてある風を春一番と呼ぶのだろうかと思った。

春に吹くから春一番とか?
でもまだ2月だから冬でせう。
強い風が吹いたから?
強い風だったらなんでもいいのかしら。
だったらわざわざ「春」とか「一番」とかいらないし。



春←温かい←南風

ということか。
そっか、南風が吹くということは気圧配置が変化したということか。
で、その時、気圧の差が大きいから強風になるんだ。ろう。

確かに、カツラをふっとばしそうになった(ウソ)風は南風だった。

今日は温かかった。
今は「三寒四温」の時期だろう。
明日は寒いのかもしれない。
春がもうじきくるんだなぁと思うと、急にジーンとなった。
寒くて嫌だと思っていたくせに、
冬が過ぎ去ってしまうのがなんだか惜しい気がした。

季節を惜しむ気持ちというのはいいなぁ。
自分が確実に死に向かう流れの中で生きていること想起させてくれる。
ともすれば忘れがちなことだ。
ぬるま湯にいると水の中にいることを忘れてしまうのと同じだ。

人生の一回性だけではなくて、
今この瞬間の一回性を、
自分という人間の一回性を、
抱きしめよう。

春が近い。
太陽の日差しが冬のそれから夏のそれに近くなっているから
少し前から気づいていた。
だけど今日の陽気と春一番が、俄然、春が近いことを実感させてくれた。

無題

2005-02-25 (Fri)

Pas sur la bouche (La musique originale...



The principles of quantum mechanics

プロジェクトY

2005-02-26 (Sat)

@ユーロスペース
プロジェクトY
after X

タイトルの意味がよくわからない。
Xってなんのことさ。

http://www.eurospace.co.jp/detail.cgi?idreq=dtl1103533548




つづく・・・・らしい。
地味な作品だったけど、
つづきはみてみたい。

最近、ドキュメンタリ−が多いな。

でまかせ酔いまかせ

2005-02-27 (Sun)

書く事がない、のではなくて、
書ける事がない、のだと思う。

鳴らない電話とにらめっこするのは不毛だ。

いい気分で先輩方と酒を飲んで、酔っぱらってしまった。
ここの所、もっぱら日本酒ばかり飲んでいる。
今日も、その前も、前の前も、日本酒だった。
甘いやつがスキだ。
とろとろに甘い、果実の香りが豊かなやつ。
次に飲む時も日本酒にしようかしら。
おいしい日本酒のあるところにいきましょーよ。

今は酔っぱらってるから、適当な事を書いています。

あ、光のドップラー効果についてはオレが馬鹿でした。
発信者が動けば時間が縮む。故に周波数は変化する。
発信者が動いている場合も、受信者が動いている場合も、同じ光を見る。
これこそ相対性!

ああ、酔っているから気にしないで。

犬に食わしちまいな。
犬も食わねえ?
そりゃ、おそれいった、冗談だ。
そんな高級なものではないのさ。

ただ、際限のない、際限のない・・・・
なんだろうな。言葉がみつかんねぇ。
誰か、オレの心に拘束具を。
1ミリも動けないようにしてくれないか。

酔ってるんだよ。
笑ってんじゃねぇ。

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