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為果(12月)



≡≡≡ 腹上死
 2002-12-25 (water)

オレはこのクリスマス、恵比寿ガーデンプレイスにいた
何故か
かわいこちゃん達(死語)とデートのためだ



や、嘘じゃないか?
まぁいいや、それも兼ねてるといえば兼ねているので。
とあるバンド(SADS)のライブでした

ライブはオールスタンディング、前々から体験してみたかった形態だ
ニルというバンドが前座だった。気に入ったので、帰りにCDとTシャツを買ってしまった。
サッズのライブはとにかくすごかった
ひたすら暴れた
満員電車の中で、だいの大人が真剣におしくらまんじゅうしているよう

ぎゅうぎゅうで押しつぶされる
それでも動く跳ねる暴れまくる
とりあえずメインが終わったころにはふらふらで、
終わった途端に外に出た
へとへとだった
そして汗まみれ
Tシャツは本当にびしょびしょ、まるごとどぼんと水に浸したのとおんなじ状態だった
ほんとに、誇張ではなく
ズボンも汗で内側が濡れていて、しかも細いものだから歩くのが疎外された
演奏が終わるとすぐにハコをでてトイレに直行
手洗い場で顔をあらい、手のひらに水を溜めてごくごく飲んだ
何でもよかった、水がほしかった
手のひらで何度も何度も、普段ならぬるくて到底飲む気にはなれないトイレの水を
ごくごくごくごく、手のひらに十杯とか二十杯飲み干した
トイレがとてもきれいなところだったので救われた
きれいでなくてもたぶん飲んでいただろう
気がすむまで水を飲み干すと、空いたスペースに座り込んでぼーっとした
頭のなかにライブの余韻がきつくゆったり響いて、思考は取り止めがない
さっきまではふらふらでへとへとだった体が、次第に回復してゆくのがわかった
水を飲んだのが効いたようだ
そしていつごろか再び歓声が聞こえる
ハコへ急ぐ
アンコール
ゆったりした曲だったので、さっきのようには前には出ず、
後ろにぼんやりたたずんで様子をみる

まだ体力は残っているか
前に出ても押し潰されずにぶっちぎれるか
ゆめうつつに悩む
のらりくらり頭や体を揺らしているうちに2曲ぐらいが過ぎただろうか
激しい曲がはじまる
体は大丈夫だ
もうひとあばれ
人の間をぬって再び前へ詰めかける
見知らぬ他人同士が、みんな同じほうへ向かって熱狂している
腕をつきあげたり、罵声に近い声で歌ったり
まえでおしくらまんじゅうしているやつらは誰も彼も誰彼構わず熱狂している

それでいいよ
気体分子運動論
圧力は体積に反比例
みんなして体積をせばめたがるから、圧力はとことん上がる
きっとそのうち臨界点がきて、液体になるのかもしれない
みんな目当ての神様目指してファックしてやると叫んでる
舞台の上の神様4人は挑発しつづける

頭の上を分子たちが流れてゆく
前後左右だけでなく上からも圧力を受けるのだ
男は下の奴を押し付けて、女は下の奴に跳ね飛ばされて前へ前へと泳いでゆく
狂って狂って狂って、絶頂を目指す
いきまくりのだしまくり、あふれて止まらない
最後はそんなかんじで腹上死

終わった後はもう、ぼーっとしてしまって次に何をするか忘れてる
何本か頭の配線が切れたらしくて修復されるまで時間がかかった
友達のことを思い出しころには人はだいぶ減っていた
友達は帰ったらしい
オレはグッズ売り場にならんだ
サッズのラグランTをかってニルの方へも
やたらにハイな気分で、売り場のおねいさん二人と楽しくおしゃべり
TシャツにCDをお買い上げ毎度あり


≡≡≡ リクエストがあったので
 2002-12-31 (fire)
大晦日。
よりによってこんな時に風邪引いた。
新年もこいつをひきずりつつ迎えるのね。
象徴的。
じつはとっくに十二時まわってんの。
だからすでに新年なんだけど、オレが床につくまでは2002年ということでひとつよろしく。

今年はどんなだったか
をうんぬん言うのは
お決まりすぎてやなんだけど、
つまらない年末の特番みたいでやなんだけど、

言ってみよう。


受験、失敗、恋愛、失恋、和民、復帰、旅行、バイト、苦悩、逃避、平穏


ふーん。。。。
なんか、“逃避”以前のことが夢みたい。
全部、遠い昔のことみたい。
今は“平穏”。
何もなくてすごく幸せ。
痛くないもの。



今年はたくさん本を読みました。我ながらだけど。

◆石田衣良の作品
エンジェル
波の上の魔術師
娼年
うつくしい子ども
スローグッバイ
池袋ウエストゲートパークIII(骨音)

◆古典(ただ単にすこし古い)
痴人の愛/谷崎潤一郎
剣客商売/池波正太郎
罪と罰/ドストエフスキー
長いお別れ/レイモンド・チャンドラー
二十億光年の孤独/谷川俊太郎

◆最近の
凶気の桜/ヒキタクニオ
GO/金城一紀
インストール/綿谷りさ
ねじまき鳥クロニクル/村上春樹
テニスボーイの憂鬱(上)/村上龍
希望の国のエクソダス/村上龍
KYOKO/村上龍

◆いろいろ
「人を好きになってはいけない」といわれて
神の身体 清水宏保
天才の栄光と挫折
ソウルの練習問題
馬を食べる日本人犬を食べる韓国人

◆上遠野浩平の作品(SFモノ)
ビートのディシプリン
ホーリィ&ゴースト
あなたは虚人と星に舞う
ぼくらは虚空に夜を視る
わたしは虚夢を月に聴く

◆学術系
鏡の中の物理学
サイエンスミレニアム
教養としての言語学
日本人はなぜ英語ができないか
日本語は国際語になりうるか
日本語の教室
読書力

ドストエフスキーの罪と罰にははまった。
「ラスコーリニコフはオレだ」って本気で思った。
個人的に面白いと思った本はいろいろあるけど、
ちょっと趣味が普通の人とは違うのでオススメはできない。

それから、映画もたくさん見た。我ながら。
これまでは自宅のケーブルテレビで見ることが多かったのだけど、
今年はけっこう映画館にいきました。

アメリ
千と千尋の神隠し
ピンポン
青い春
リターナー
凶気の桜
ガーゴイル
水の女
GO
ファイトクラブ
ショコラ

うーん、やっぱたくさんでもないか。11本。
このうち上から8本は映画館でみた。
これは多い。我ながら。
こんなに映画館に行ったのは高校2年の時以来。
基本的に日本の映画がすきなんだと思う。

オススメはアメリとピンポン。
どっちも一度見て損はないハズデス。


聴いた音楽は相変わらずで、目立った新参者はない。

ブランキー、シャーベッツ、ユダ、ロザリオス
サッズ、ニル、スーパーカー、レディオヘッド
ケムリ、クラシックを少し。

『ブランキー・黒夢』路線は変わってない。
つまみ食いが増えただけ。
今思うと、あそこまでのめりこめたのは年のせいだったのかなぁ、なんて思う。
だとしたら悲しい。

来年はもっとライブに行こうと思う。
今年行った唯一のライブは12/25、クリスマスのサッズのライブ。
友達のやったライブにもいったっけ、12/23。



あーーー
長くなったぜコノヤロウ
眠くなったのでもう終わり






















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