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昨日のランチョンセミナーのお弁当はまあまあだった。二種類のうちから選べて、昨日と同じようなパッケージのやつと丼ものみたいなパッケージのやつ。迷わず丼ものの方を選択。かに、うに、いくらの三色弁当だった。オレの推察するに、1日目の弁当を食べた偉い人が「なんだこの弁当はまずすぎる!」ということで急遽別の弁当が発注されたのだと思う。
午前中のポスターで何人かの人と話をする。NIRSが気になる。ニルスとかエヌアイアールエスとか読む。前頭葉のoxy, deoxyヘモグロビンの血流量変化をEEGよりも簡便にもちろん非侵襲で測定できる。fMRIのようなものだが時間分解能が高く、リアルタイムに血流量変化を測定できる。
統合失調症の話は、遺伝子の話や、タンパク質の動態や前頭葉を中心にした話ばっかりでオレの気になる大脳基底核との関わりは一日目二日目を通してほとんどない。だけど、収穫はあってひとつはミトコンドリア障害の話がどうもそれと関係がありそうだということ。RikenのK先生が司会を務めるセッションでミトコンドリアの異常と神経変性疾患、それに双極性障害との関係を議論されていて、いままでミトコンドリアのことなんか全然見向きもしなかったけど、俄然興味が湧いてきた。それから覚醒剤の中毒と統合失調症の関係に関するセッションでは覚醒剤にsensitizationする過程にVTAから側坐核へドーパミン投射が関わっていることを学んだ。黒質から線条体への投射ではなくVTAから側坐核。側坐核は線条体の一部。ドーパミン。基底核ループとどう関わってくるだろうと考えるのは面白い。
学会の会場で毎週木曜日の授業でお世話になっていたM先生にお会いした。5分ぐらい立ち話をさせていただいた。札幌に来て初めて誰かと会話したかも。先生いわく、学会の参加者数が少なくて驚いたとのこと。確かにどの会場も空席が多く、弁当も余りまくっている。どうやら臨床系の人は臨床系のもう一つの学会へ流れ、それ以外の人は神経科学会のようなでっかい学会の方に流れていってしまったためらしい。なるほど。確かに、口演やポスターの内容は神経科学会やSfNでも普通に見られる内容のものばかりである。だけど、教育セミナーやランチョンセミナーはやはり神経疾患系の学会ならではな感じだし、そういう意味では来た甲斐があったように思う。
会場の片隅で書籍の販売があって、「精神薬理学 エッセンシャルズ」という本がよさそうだった。が、他の本を物色してる内に全て売り切れになってしまった。ガッデム。amazonで探したが、見つからなかった。
<追記:07/12/16>アマゾンにありました。Amazon:精神薬理学エセンシャルズ。それとカンデル読んでるに本の紹介を書きました。
では学会三日目、最終日、行ってきます。遅刻気味。
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Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1