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こないだ聞きに行ったシンポジウム(2/10の日記)で配られていた冊子をパラパラとめくって読んだ。 ここでPDFをダウンロードできる。最近、統合失調症の患者でtypicalな薬で治療を受けているグループととatypycalな薬でで治療を受けているグループに分けてタスクをしてもらったときの脳活動をfMRIで測定した論文を読んだのだけど、その統合失調症薬に関する記述があって、目を引いた。以下、抜粋。
Brain and Mind volume4 2006 08
吉川武男*瀬川茂子
薬にしても、50年以上前の原理がそのまま使われています。統合失調症の薬は、抗ヒスタミン剤に興奮を抑える作用があることから、抗ヒスタミン剤をいろいろ変形していって偶然、見つかったものです。あとで調べて、ドーパミンという神経伝達物質の遮断をする働きがあることがわかりました。うつ病の治療薬も偶然見つかり、その後、神経伝達物質のノルアドレナリンやセロトニンの働きを強めていることがわかりました。その後、副作用を減らした薬が開発され、使い勝手は良くなっていますが、薬が効く仕組みの原理は変わっていません。
その薬の効果を調べる研究などから、30年以上前に、統合失調症の原因として、3つの仮説が提唱されました。ドーパミン神経系の機能亢進、グルタミン酸神経系の機能低下、神経発達異常の3つです。いま、遺伝子解析で見つかってきている病気の原因候補となる遺伝子は、だいたいこの3つの仮説のどれかにあてはまります。
そうか、もともとは抗ヒスタミン薬だったのかとふむふむと思った。ちなみに統合失調症には陽性症状と陰性症状という異なる傾向の症状がある。現在の知見では、陽性症状に対してはドーパミン系の異常であることがかなり確かめられているが、陰性症状についてはまだわからないことが多く、typycalな薬はきかないということになっている。(オレの知識が正しければ)
冊子の中で「phenotype」という単語を見て気付いた。オレが行動と遺伝子を結びつけたいといっているとき、それはphenotypeとgenotypeを結びつけたいと言うことなのだ。うむうむ。
気付けばパスポートの期限が今月の3月11日だった。これはまずい。早急に手を打たねばならない。有効期間内なら戸籍謄本はいらないらしい。でも住民票はいるらしい。申請から受け取りまで1週間から10日かかるらしい。10年用は16,000円らしい。いろいろめんどくさいなあ。
パスポートの申請案内
ふとTOEFLを受けようかと思った。3月24日あたり。何点とれるだろう?ビクビク。
今日はだいぶ生産的に活動でき、郵便物を出したり、メールを5,6通出したり、喫茶コロラドでクラブハウスサンドを食べたり、電気と電話の料金を払ったりした。これから中村研の先輩、澤さんの送別会である。@青葉台。
This web site names フェムトセカンド / femto second = 10-15 秒 .
Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1