フェムトセカンド過去ログ

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■2007/1/26 金曜日

硬質な文体、familiar vs. novel、雨

カミュの「異邦人」を読み終わった。硬質で緻密な文体が読んでいて心地よかった。理不尽の文学と言われるが、主人公は自分自信に極めて忠実で、共感できた。

茂木研のゼミ。Jounal:ScienceとKeyword:spontaneousという探し方をして、見つけた論文を紹介した。2歳児の時にinhibited(人見知り)タイプとuninhibited(物怖じしない)タイプに分けられた人たちが、20歳ぐらいになってから再び被験者になって、fMRIを測定した実験。familiar(見慣れた)写真とnovel(新規な)写真を見せられたときのamygdalar(扁桃体)という場所のBOLD信号の変化を測定するだけの実験。2歳児の時、人見知りタイプと言われた人たちは新規な写真を見せられたときのBOLD信号変化が見慣れた人の写真を見せられたときより有意に大きかった。一方、二歳児の時に物怖じしないタイプに分けられた人たちは見せられた写真が新規か見慣れているかと言うことはBOLD信号の変化には影響なかった。

紹介した論文からオレが読み取れたのは本当にこれだけだった。寄せられる質問には極力誠意を持ってお答えしたが、果たして自分の紹介したこの論文から多くのことを得たと思ってもらえるかということはほとほと自信がない。

今日は見学者の方がいらしていて、ゼミ後、有志であさり飲みが開かれた。自分よりも二つも学年が下の人が脳科学を志す様をみると、やにわに不安になる。あのころの自分と、今の自分の差分は果たして胸を張れるものであろうか。

遅れて飲み屋にやってきた先輩からいわれたことは、「とにかく実験をやれ」ということで、それに対して何も言えなかった。

帰ってきたらせっかく干した洗濯物が雨で濡れていた。家の中に干すべきだった。

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This web site names フェムトセカンド / femto second = 10-15 秒 .
Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1