理想の自分はやっぱり遠くて 水に浮かんだ月みたいだ 自分を裏切った理由が 今も見える 階段を昇って もっと昇って さらに上がって もっと速く進みたくて手摺りに足を掛けたのさ 飛ぼうとしたんだ ありもしない幻覚に負け 骨は砕けた 火に焼かれて こらえきれず飛び込んだ 水たまりにも月は映って 年の分だけ比重は重く 下へ沈み それでも月は上にある