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11/30 「人体の不思議」吉岡郁夫
1986年の出版ですでに20年以上前の本である。確かに、二十年前らしい文体で、内容も20年前らしい感じがした。ホルモンに関するところが少し勉強になった。
メモ:
下垂体は前葉を含む腺性下垂体と後葉を含む神経性下垂体に分けられる
前葉からは甲状腺(thyroid)刺激ホルモン、副腎皮質(adrenal cortex)刺激ホルモン、性腺刺激ホルモン、乳腺刺激ホルモン、成長ホルモンが分泌される
下垂体のホルモンは視床下部によって調整されている
視床下部ホルモンは視床部の神経細胞で分泌され、毛細血管の中に入り、血液を介して、下垂体前葉の分泌細胞に作用する
神経性下垂体は視床下部の一部が下方に突きだしたもの
バソプレシンとオキシトシンは視床下部の神経細胞から分泌され、神経繊維の中を通って、後葉まで下降し、そこから血中に入る
バソプレシンは腎臓の尿細管に作用して、尿を濃縮する働きがある
オキシトシンは陣痛の時に働き、子宮を収縮させる
やはり、古い感じは否めない。オキシトシンは最近だとドーパミンとの関係や愛情や安心感といった感情との関係が議論されている。バソプレシンもストレスとの関係などがうろ覚えだが議論されていたと思う。これが20年という歳月の重みなのだろう。だけれども、驚いたのが参考文献に伊藤正男さんや久保田競さんの名前があることだ。お年を召しているが今でも現役の脳科学者のお二人である。20年も前にすでに本を書いておられるのか!とお二人のキャリアの長さを痛感した。
「人体の不思議」と入力してAmazonで検索したら山のように本が出てきたので驚いた。見ていると食指が動く本が多い。人体のことは脳科学をやっていく上でも、もっと勉強したいなー。
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Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1