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すずかけ台でゼミだった。1月にあるM1の構想発表会のための準備発表会をやった。参加者は加藤さん、高川さん、恩蔵さん、柳川さん、篦伊さん、遅れて石川くん。今の段階であれぐらい構想があるなら、きっと1月には間に合うだろう。
息をふきかけるまえのシャボン玉のような、どんな形や大きさになるかわからない研究構想に建設的なコメントをするのは難しい。否定的で批判的なことばかり言ってしまった。ふたりにはそんなことにはくじけず、研究を形にしてほしい。
人に言った言葉は、そっくりそのまま自分に返ってくる。M1に言った言葉は、そのまま自分に返ってくるのだ。自分のもつ切実な着想、それは妄想となんらかわらない、それを科学のフィールドで通用するような形に組みあげる(汲みあげる、と表現するほうが適切かもしれない)のがどれだけ苦しいことかわかっているつもりだ。SfNという大舞台で発表したいまもそれができるようになったとは思っていない。去年の自分がまさに同じ状態だったから、彼女らの心情はわかっているつもりだ。言って欲しいこと、言われなくてもわかっていること、言ってほしくないこと、わかっているつもりだ。わかっているはずなのに、それを止められれないのは、わかってないからだろう。
いまの自分は保身に走っている。自分は間違ってない、自分は正しい、そう誰かに言ってほしくて体をガチガチにかたくしている。自分を否定しそうな要素には噛みつく。理由のわからない苛立ちを感じながら、ふとそんなメタ認知が立ち上がった。
肩の力を抜け。そう自分にいい聞かせても、なかなか力は抜けない。木枯らしがふいて鳥肌が立つのを自分の意志ではどうにもならないように。
ともかく、自分で自分を許せるような研究をすることだ。SfNの重圧から解放されたのだから、「時間がない」という理由でできなかった実験をやればいいのだ。そうだろう?と心のなかの自分に言うものの、その自分は渋い顔をしている。
This web site names フェムトセカンド / femto second = 10-15 秒 .
Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1