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昨日、自分の発表が終わってやっとふつうに学会を楽しめるようになった。発表が終わるまでは他の発表を聞く余裕は全くなかったけど、今日は積極的にいろいろ聞いている。
今しがた聞いた「Converging evidence for a Frontal/Basal-ganglia system for inhibitory control of thought and action」というMIni-symposiumがとてもためになった。昨日の発表では神経科学的な知見がまったくない発表になってしまったのだが、自分の研究に盛り込める研究分野を発見してしまった!もうすこし早くこれを知っていればもっとましなdiscussionが書けたのに!やはりそのなかでキーになっているのはfrontal-basal ganglia-thalamus回路で、それは以前から自分が注目していたものだった。自分の嗅覚は正しかったのと同時に、自分の研究の着眼点はそれほど悪くなく、むしろいい感じだと思った。
午前中のスライド発表を聞いたら10時に聞きたいものがなくなってしまったので、近くにあるMuseum of Contemporary Art San Diegoに行ってきた。展示数は少なかったけど、面白い作品があった。極めの細かい布で出来た壁があって、それだけなんだけど、それの前に立つと不思議な感覚が立ち上がる。圧倒的な壁の存在感はあるのに、向こう側が見える、というなんかいままでにないperceptionを感じた。
11/05 Museum of Contemporary Art San Diego
http://www.mcasd.org/
英語のリスニングは全然ダメで相変わらず10%も何を話しているかわからないが、以前の学会とは全然違うことがひとつある。なんと話を聞いていても眠くならないのである。去年のアトランタの時も、今年のラスベガスのASSCも京都でやった日本神経科学会でも、もれなく発表を聞きながら激しい睡魔に襲われたものだが今回はまだおそわれていない。毎回、話を聞きに来たのか、よだれをたらしに来たのか、頭をこっくりこっくりさせにきたのか、わからなくなるほど講演を聴きながら寝ていたものだが、今回は不思議と眠くない。体もだるくないし。日頃から炭水化物を控えて、ビタミンBを意識的に摂取するようになった成果かと思う。砂糖は脳のエネルギーとかいうCMが巷で流布しているがあれは一種の洗脳CMだからね。砂糖が脳のエネルギーであることは正しいけれど、だから砂糖をたくさん摂りましょうという論理は間違いですからね。炭水化物を摂りすぎると鬱になったり不安になったり、体がだるくなったり、代謝が悪くなって太ったりしますからね。
これはサンディエゴのSanta Fe駅から見えた景色。すてき。サンディエゴはとてもいいところです。
これは、昨日行ったメキシコ料理のお店にあったおぶじぇ。かわいい。
This web site names フェムトセカンド / femto second = 10-15 秒 .
Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1