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9/27 「環境問題のウソ」池田清彦
この本を読み終わった。この本を作った編集者の方にいただいた。読み始めたのはだいぶ前だがほとんど読み進めておらず、昨日半分ぐらい読んで、今日電車の中で全部読み切った。中学生、高校生を対象にしているちくまプリマー新書だけあって、さくっと読めた。現在声高に叫ばれている環境問題がいかにお粗末なモノであるかよくわかった。プラスチック燃やしても大してダイオキシン出ないという話は軽く眼から鱗だった。例えば今のビニール袋とかペットボトルとかは塩素を含まない高分子なので、燃やしたってダイオキシンでないじゃんとひとりで思っていたが、そもそも反応速度の律速があるので何を燃やしても一定以上のダイオキシンは生成しないらしい。生ゴミとプラスチックをわける理由はない。ほんと、ばからしい。
面白かったのが地球温暖化で海面が上昇するのはほとんどありえないということ。温暖化で北極の氷が溶ける→海面が上昇するというのはウソで、氷が溶けたところで海面は変わらない。数℃の温暖化でむしろ海面は下がる。何故なら、海水はより蒸発しやすくなり、それが雪となって南極につもるからだ。南極は浮いているのではなく大陸なので沈み込むこともなく海の水が南極につもるのでその分海水は減り、海面は下がる。なんでそのことに自分は気付かなかったのか。
以前アメリカに行ったとき思ったのは「この国にはゴミの分別という概念がない」ということで、なんでもかんでもいっしょくたにゴミ箱に入れてた。(もしかしたら掃除夫がそれらをあとで分別していたかも知れないが)その光景をみてその大ざっぱっぷりに軽く閉口したものだが、今にして思えばそれでいいんじゃないか。分別するコストとダイオキシンを減らすコスト、その合理的均衡点をよくわきまえているということなのではないか。京都議定書に関しても米国は大国にもかかわらず離反して、そのエゴっぷりに辟易したモノだが、今にして思うとそれも合理的な判断なのかもしれない。京都議定書はどう考えてもかかる費用とそれで得られる利益がつりあわない。京都議定書にあることを実現するにはめちゃくちゃなコストがかかるが、それを実現できても温暖化を数年遅らせられるに過ぎない。
そもそも二酸化炭素の増加が温暖化の原因じゃなかったらどうするんだろう。例えば太陽の活動が活発になってその結果温度が上昇しているんだとしたら、どうするのだ?太陽の活動なんかどんなにお金をかけても制御できない。オレにはできそうなのは二酸化炭素削減ぐらいだから、本当はあまり意味ないんだけどこれで手を打とう、という考えで二酸化炭素温暖化原因説を受け入れているように見えてならない。
アマゾンの書評で結構酷評が書いてある。が、的を射てないものが多い。相変わらずアマゾンの書評は質が低い。
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Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1