フェムトセカンド過去ログ

過去ログ一覧 | フェムトセカンドトップへ | http://melonsode.fem.jp/

2006
 4月: 1-30大阪記 | 5月: 1-31 | 6月: 1- 5 5-1011-2021-30
 7月:1-31 | 8月:1-31 | 9月:1-30
10月:1-1516-31 |11月:1-30 | 12月:1-31
2007
 1月: 1-31 |  2月: 1-28 |  3月: 1-31
 4月: 1-30 |  5月: 1-31 |  6月: 1-30
 7月: 1-31 |  8月: 1-31 |  9月: 1-30
10月: 1-31 | 11月: 1-30 | 12月: 1-31
2007のBook,Art, Museum
2008
 1月: 1-31 |  2月: 1-28

■2007/7/26 木曜日

サマープログラム3日目

3日目終了。ホテルで放心。どはー疲れたねむいー。今日はどこかにくりだす元気はなく、このあとサクッと寝ます。

昨日の午後、何のレクチャーがあったか思い出して、Josh Sanes先生。シナプス形成の特異性の話だった。同種類の複数のニューロンを何種類もの色に染め分けるという技術は面白いと思ったし、今の顕微鏡の技術ってすごいんだなーと思った。あんなにキレイにニューロンの立体構造がみれるなんてと思った。前半は発生の話をやってくれて勉強になった。

今日は午前中が発生のレクチャー。Dennis O'leary先生。如何にして大脳皮質の領野は分化するかという話。卵割によって細胞が分裂し、何種類もの化学物質の濃度勾配とそれに呼応する遺伝子発現制御の動的変化によって、形態発生は進むのだけど、さらに同じようなことが脳の構造的分化でも起こっていて、それを知ることができたのがひとつの発見だった。領野が分化するのはてっきり外的な入力によるのだと思っていたのだけど、実は領野のサイズはあらかじめ遺伝子によって規定されているのだった。午後はBMIの話。John Donoghue先生。BMIの歴史的な流れを説明してくれて、そういう流れがあるのかーと説得力のあるものだった。

発生の話とBMIの話は再び興味が湧いてきた。1年ぐらいどっかで発生の研究をするのはいいかもしれないと思う。BMIはそれを自由意志の問題と絡めて何かできないかと思う。BMIといっても、結局はEEGで、その意味ではLIbetの実験からそんなに遠いわけではないが、なんかその二つを絡めて議論すると面白いのじゃないかと思う。

レクチャーを聞いているうちに、再び脳科学の研究に関する意欲が湧いてきた。ここんところ数ヶ月ぐらい、研究意欲が停滞気味だった。「結局何をすればいいんだ?」「何ができるんだ?」「何がおもしろいんだ?」という苛立ちと、疲弊があったのだと思う。だけど、「何かおもしろいことができそうだ!」という予感が湧いて来つつある。昔のそれと違うところが、もう少し具体的に「何か」がイメージできるということだ。研究に対しての思考力にキレが戻ってきた。(戻ってきたといえるほど昔はあったのか?)

英語が、聞く分に関してはなんかあと一捻りすると1レベル上がるような予感がする。いままでは、聞き取れない部分は「*!#$%&*」という風にしか聞こえず、まったく訳のわからない”音”にしか感じられなかったのだけど、近頃は「adsglksjonmelkjdcf」という感じでアルファベットには聞こえるようになってきた。「*!#$%&*」だと、聞いた音を再生することすらできないが、「adsglksjonmelkjdcf」だと意味はわからなくてもなんとか再生はできる。あと一押しで、単語として聞こえるようになるんじゃなかろうかという気がする。もちろん、単語として聞こえたところで知らない単語だったり、あるいは別の単語として聞こえてしまったりして意味がわからないままではあると思うのだけど、それでもなんか劇的な変化なように思う。砂嵐にしか見えなかったテレビ画面がものすごーく画質の粗い白黒テレビになるような感じだろうか。はやくカラーテレビのような端的さで英語をわかりたい。研究意欲と共に英語勉強欲も再燃してきている。英語勉強欲は去年の暮れぐらいに冷めてしまって、それからぜんぜん振るわなかった。が、今はもう英語をサラサラと話し、聞き、理解できるようになりたくてたまらない。他の日本の人が流暢に英語で話しているのを見ると凹む。自分の英語が如何に乱暴で汚いかがわかる。文の作り方がひどくぎこちないのがわかる。まだレクチャー中に質問をしていない。なかなかその勇気がでない。自分がしたい質問は果たしていい質問なのか?周りに迷惑をかけるような質問じゃないか?すでに先生が言った事じゃないのか?という恐れと、よしんばそうじゃなかったとしても、あるいはその恐れを振り払い強引に質問するとしても、果たして今度は質問を相手に理解してもらえるだろうかという恐れがでてくる。とんちんかんな質問をすること以上に、とんちんかんな英語で相手に何度も聞き返させたり、こっちが何度も何度も言い直したりして無為に時間が経ってしまったらどうしよう?という不安がよぎり、結局手を挙げることができない。そんなことつべこべいわないで、周りの人もそんな風に迷惑に思ったりしないから、積極的に行け!と、自分でも思うのだけど、なかなか難しい。せめてこのサマープログラムが終わるまでに一度は質問したいと思う。一度質問すればきっと二度目三度目は全然楽になるはずだ。

2006
 4月: 1-30大阪記 | 5月: 1-31 | 6月: 1- 5 5-1011-2021-30
 7月:1-31 | 8月:1-31 | 9月:1-30
10月:1-1516-31 |11月:1-30 | 12月:1-31
2007
 1月: 1-31 |  2月: 1-28 |  3月: 1-31
 4月: 1-30 |  5月: 1-31 |  6月: 1-30
 7月: 1-31 |  8月: 1-31 |  9月: 1-30
10月: 1-31 | 11月: 1-30 | 12月: 1-31
2007のBook,Art, Museum
2008
 1月: 1-31 |  2月: 1-28
過去ログ一覧 | フェムトセカンドトップへ | http://melonsode.fem.jp/

This web site names フェムトセカンド / femto second = 10-15 秒 .
Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1