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金曜日に急に体調を崩した。金曜日のゼミはそれで休んでしまった。 それをぐずぐずと今も引きずっている。
日曜日は「ケーブルテレビが実家に導入されて、それでインターネットもそこからひっぱることにしたから、その設定をやりに帰ってきてくれ」という求めに応じて、午前中に実家に行った。設定らしい設定はほとんど必要なくて、LANケーブルをモデムにつなぐだけで済んでしまった。そんであっけなく実家を去った。せっかくの母の日だったのに何もできず。体調が悪いせいでずっとぶっきらぼうな感じでしかいられなかったので、よくなかったなあと思っている。
体調は良くなったような気がするが、クスリが効いているだけのようにも思えて油断がならない。
今日はまた東大本郷に授業を受けに行った。今日はComputational Neuroscienceをやっている深井さんで、また面白い話を聞けた。授業後もしばらく別室でほかの学生も交えて議論させてもらった。stochasticな分布の話と、bistableの話が個人的にビビっときた。側坐核でgatingをしている細胞の挙動を説明するのに援用できないだろうか?強化学習のTemporal Difference法とActor-Criticモデルの話もでてきて、それはかなり簡単化した話だったが、去年の今頃中村先生の授業で聞いたときの記憶を思い出して、すこし理解が深まった。強化学習は一度もっときちんと勉強したい。Theoretical Neuroscienceをほぼ一通り読んだという学生さん(かどうかはわからないが)がいて、すげえと思った。CSLにあるのをパラパラとめくったことがあるが、読めそうな気がしなかった。
今日の授業は質問がそれまれより多く出たが、深井さんの話はメインの受講者(のはずである医学部)の学生にはあまりぴんと来ていないような雰囲気があった。生もの系の実験をやる人にとってはそうなのかも知れないなと思った。よく文系と理系にはとても大きな隔たりがあると言われるが、物理系と生命系にもやはり隔たりがある。物理系の人は生命系のことをうさんくさく思っているし、生命系の人は物理系を机上の空論を振りかざしているように思っている。というのは言い過ぎなのかもしれないけれど、やはり少しはそういう傾向はあるように思う。物理系の面白さ・価値感・美意識にどっぷり浸かってしまうと、生命系のそれはわからなくなってしまうし、逆もまた真なり。でもそうやっていがみあっている時代は終わりで、少なくとも脳科学においては両方を解するようにならないといけない。
授業後、昼ご飯を食べてなくてへろへろで、もうどこでもいいやと思って、赤門の向かいの「バンビ」にはいった。バンビとはいかにも学生向けの洋食屋のこと。そんでごはんを食べてもまだ重たい体をひきずってさっさと帰宅。
SfNのアブストラクトを書かねばならない。全然書く気が起きない。ASSCで書いた内容と大差ないことしか書けないし、求められる字数は2300字なのに、ASSCで書いたアブストは1140字とかだった。あれを倍の分量にしなければならないのかと思うとすごく萎える。実験データの解析は以前より進んだが、その結果わかったことは二つの実験条件の間に違いがみられそうもないということ。もはや発表する価値のあることを発表できる気がしない。SfNはともかく来月のASSCではなんて発表すればいいのか。
This web site names フェムトセカンド / femto second = 10-15 秒 .
Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1