フェムトセカンド過去ログ

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■2007/3/27 火曜日

やすべえのつけめん

完成したプログラムを使って実験をやってもらうために、以前所属していた早稲田の研究室に行ってきた。部屋にいた同期に実験をやってもらった。一回15分の実験をひとり2回やってもらうので、ひとりあたり30分。前後にはさまる細々とした時間をいれると1時間でふたりはできない。今日は全部で4人の友達にやってもらうので精一杯だった。それでもまとまったデータがとれてよかった。明日も行って他のひとにやってもらうつもり。あまり面識のない後輩にも頼まなくちゃならないかも死れない。

問題はそんだけデータをとったところで、有用な解析方法があるかということだし、そもそもこの実験はどんだけ意味があるのかやってる本人も甚だ疑問な事である。それでも「ダメかどうかわからない」という状態では前に進めないので「やってみたけどダメだった」という明白な事実が欲しい。のだが、そもそもそんな明白にダメだったと言える保証はどこにもない。どうなるんだろうか。

帰り、早稲田に来たら食べようと思っていたものを食べた。「やすべえ」のつけめん。あの魚介系のスープはすきだ。明日はチャイカという高田馬場でお気に入りだったロシア料理の店でランチを食べようと思う。

従軍慰安婦の問題がかなり波紋を呼んでいるようだ。池田信夫さんのブログでそのことが書いてあり、かなり不安になる。日本という国は大丈夫なのだろうか。概して日本人は自国の歴史に対して無知だし、それと謙虚さや相手を疑わない態度も手伝って、相手が強く出てくるとすぐに謝ってしまったり自虐的になってしまったりする。そもそも従軍慰安婦の問題なんてなかったのに、韓国とか中国が騒ぐのでいつのまにかあることのようになっている。南京大虐殺が捏造されたのと同じように。日本人の無知さに輪をかけて致命的なのは国会議員とかなんとか大臣とかそういう類の、国の偉い人がやはり歴史に対して正しい認識を欠いていることだ。国と国の間で交渉をするような重要な仕事をする人があんなにバカでいいのだろうか。だからもはや総理大臣も国会議員も誰からも尊敬されないのだ。政治家というのは腐った大人の代名詞である。

今日は久々に茂木さんの出ているプロフェッショナルをみた。クローズアップされていたのは宮崎駿さんで、食い入るように見てしまった。宮崎駿さんは紅の豚の主人公のようだと思った。立ち居振る舞いが絵になる。それに言葉の発し方がすごい。いつも発する言葉は短く鋭く思い。言葉と言葉の沈黙は長いのだけど、その長さが気にならない心地よさがある。こういう人がああいう作品を作っているのかと思った。宮崎駿さんという人は寡黙で、不機嫌で、厳しくて、神経質と紙一重の繊細さを備えている。繊細さというか気むずかしさというか、鋭さというか、触れたら切れる感じ。あの気性の危うさをカメラは切り取れてはいなかったと思う。捉えてはいたし、今こうやってそのことをオレは書いているのだから表現できているが、しかしそれは完璧ではないと思った。そして、オレがカメラをまわしていたらもっと適切にあの人のことを映せるような気がした。傲慢にもそんなことを思ってしまうほど、彼のことがわかる気がした。アニメを作ったことはないけれど、ああやって作品をつくることをオレは識っているように思う。やっぱり、作品というものはあんな風につくるものなんだ、と思った。

番組を見ていて、宮崎さんが如何にあの仕事を楽しんでいるかわかった。すごく楽しそうだった。楽しいというのは始終笑っているという意味ではない。面白いと言ったほうが適切かも知れない。宮崎さんがあの仕事を面白くてたまらないと思っている感じが伝わってきた。それを見ていて、なんでオレは絵を描かなかったんだろうと、そんな気持ちがした。だって、あんなに面白そうに仕事をしている。絵を描いて、アニメを作るという仕事はそれほど面白い仕事に違いないと思った。オレは映画の監督になっている自分もあり得たのだ、いや今からでも遅くはないのではないか、そんなことに思いを馳せずにいられなかった。

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This web site names フェムトセカンド / femto second = 10-15 秒 .
Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1