過去ログ一覧 |
フェムトセカンドトップへ |
http://melonsode.fem.jp/
カンデル43章の発表用スライドが完成した。(現在 2/5 5:20AM)かなり力作ができたつもりだ。とにかくこれから少し休む。
全訳を作る作業がコーディング(プログラムのソースを書くこと)だとしたら、スライドを作ることはコンパイルすることだなと思った。つまり、ひとつのまとまりとして完結するように外部へのリンクは適切に処理し、内部の構造が最も効率よく動くようにものとものの関係を整理して繋ぎ変えるという行為。全訳してわかった気になっていたことも、スライドを作り始めてまた悩んだ。ひとつの太いストーリーをつくり、その中で出てくる登場人物や小道具を整備し、適切な順序やタイミングで絶妙に配置していく。この小道具はどうやって登場させればいい?この人物を登場させる必然性は?この人の振る舞いはこれで自然か?喩えればそんな感じだろうか。一気呵成に仕上げるつもりが、かなりのそりのそりとしたペースになってしまった。はやくインタープリタ言語になりたい。(コンパイルせずにソースをそのまま実行できる言語のこと)
なんとか終わってよかった。ここ一週間はそのプレッシャーがあって、家事のたぐいをする気が起きず、部屋はカオスと化している。ご飯をつくることも完全に放棄してしまっていて、外食か、コンビニ弁当かお菓子かしか食べていない。コーヒーを淹れるのも時間が惜しくわずらわしくなってしまって、パックのを買ってきて飲んでいた。食費がかさんでしょうがない。五日前ぐらいに使った食器が洗いもせずに放置してあって、いい加減まずいんじゃないかと思う。
そんな生活を続けていて、気付いたのは、オレは気がかりなことがあると、それ以外のことに対してかなり強めに抑制がかかってしまう質なのだということ。気がかりなことが終わらなかったらどうしよう、と思って、他のことをやって時間が過ぎてしまうことを極度に恐れすぎる。食器を洗ったり、もう少しましな食生活にしたり、いくらなんでももうすこしなんとかできたはずだ。凝った料理は無理でもご飯を炊いて納豆をかけて食べる、ぐらいのことはできたはずだ。それぐらいやってもやはりスライドは完成していたと思う。どうも、頭の切り替えが苦手なようだ。
明日からは早速プログラミングを再開しよう。もう2月になってしまった。今月中には完成させて、すこし実験をしてこの方向性でいいのかどうか値踏みできるような段階まで行きたい。
駅前のカレー屋が潰れたところに今度は海鮮丼屋さんができるらしい。やった。これで少しだけ食生活が向上する。
もう三寒四温の時期に入っている気がする。今日はわりと寒かったけど、時々暖かくなったりする。春が見え隠れしている。
今年はあまり寒さを感じなかった。暖冬のせいはもちろんあるだろう。だけど、もっと根本的な事に気付いた。外にいた時間が極端にいままでより短いのだ。それに気付いたのは今年の冬はほとんど夜空の星を見ていないこと。
冬は、星の季節だ。少なくとも自分にとって。空気が澄んで、空の星が鮮烈によく見える。実家にいた頃は家から駅までは自転車で10分ぐらいだったから、夜、帰り道は空を見上げながら自転車をこいだものだった。
真冬に自転車をこぐのはかなり辛い。だから、「もうこんな寒いのは嫌だ!冬なんて嫌だ!」と最も強く思うのはその時で、何年も何年もそうしてきたから冬の寒さの記憶はその記憶の積み重ねでできている。だけど、今年はそれがまったくなかった。だから今年は寒さを感じない冬になったのだろう。寒くて辛い思いをしないのは良かったけど、だけど「寒い」おもいをしないと、春を待ちわびる気持ちが湧いてこない。凍えてこわばる体が暖かくなってきて次第に緩んできて、力が漲ってくるような感覚が得られない。得るものがあったかわりに失うものもあったのだなと思う。
くどいようだが、冬の夜空は本当にキレイなのだ。寒さで凍えてうんざりしながら自転車をこぐときも、その夜空は不快感をぬぐい取ってくれる。ああ、今年はまだオリオン座に見とれていないよ。
This web site names フェムトセカンド / femto second = 10-15 秒 .
Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1