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石川とM1会議を開催した。来るべき17日の構想発表会にむけて、「どうする?!」会議。人形町で待ち合わせた。BROZER'S。雑誌で見た大きくて生唾もののハンバーガーを食べに行く。オレはアボカドバーガーを頼んだ。おいしかったです。
石川の問題意識について議論。強化学習のTD法のようなものと、Temporal Discountの未来の意志決定の話。それらは数学的におなじなのかどうか。そして、hidden figureが見えたときのようなOne-shot learningは強化学習で語ることができるのか。オレはできなさそうだと思ったのだが、石川の説によるとどうもできそう。そして、強化学習におけるOne-shot learningのようなものがTemporal Discountのような未来の意志決定に関してあるだろうか?という話。オレは懐疑的な立場で、議論は座礁気味になった。
店をでてぶらぶら歩きながらまだ話す。何となく銀座のほうに歩き、有楽町まできてしまった。波動関数の収縮とhidden figureが何かわからなくて悩んでわかったときは似ているじゃないか。いや、違う。自由意志はあるのか。方程式で書けることと未来が記述できることは違うとか同じとか。カオスが未来を決定できないのは初期値が決められないからだ。月を見ていないときは月は存在しない。実存主義だっけ?云々。歩いてると体が冷えてしまったので、暖めるために一杯ひっかけようとやきとり屋に入った。
未来になるほど価値が下がるものの反対で未来になると価値が上がるものはないか?という石川の問いに二人とも沈黙してしまった。オレはそもそもそういう問い方が変だと言ってあまり話がふくらまなかった。自発性とはなにか。結局、無作為な状態から作為に遷移するときの具体例を挙げないと話にならない。具体例、具体例、・・・。そんな感じで話が前に進まず、二人とも黙り気味になってしまった。
家に帰ってみると、高校浪人時代の塾の恩師の一人が結婚するとの報を受ける。オレの友達も二人ぐらい結婚する人がいるし、もう結婚して子供がいる人もいるし、自分もそういう年になったんだなと思った。いつの間にかそんな年齢になってしまったことだよ。
昔の友達に連絡をとったりして、自分のいる文脈とは全然違う文脈にいる人が大勢いるんだということを思い出した。オレの今の人生は数ある選択肢の一つでしかなくて、他のものになる可能性も捨てるほどあって、そして、実際今の人生以外は捨てたのだと思ったら、なんだか不安になった。オレは東工大の大学院で脳科学をやっています。だから何だ?オレは何者でどこに向かっているんだ?わからない。何者でもない。この先どうなるか、プランはないし、ビジョンも大してない。
This web site names フェムトセカンド / femto second = 10-15 秒 .
Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1