フェムトセカンド過去ログ

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■2006/10/6 金曜日

旅程チェック、履修申請

「壊れた脳 生存する知」を読み終えた。脳に障害を負った医者の人が自分の失われた認知機能について自分の言葉で日常に起こったこと、そして思ったことが書かれている。いままで脳・神経科学を勉強した知識で、「ここの部位がやられているからこういう障害が起こるんだ」というのがよくわかる。この人はお医者さんなのに脳・神経科学のことには疎いんだなと思った。お医者さんでも、自分の専門でないことには素人とあまり変わらないのだろう。例えば、左半身が麻痺して、触覚がほとんどないけど、痛覚だけは以上に強くて、それは不思議だ話があった。でも、神経科学的にはそれはあたりまえで、まず、触覚と痛覚が別経路であること、それから触覚が脳に伝わるスピードが痛覚より圧倒的に速いこと、そして、痛みの刺激が皮膚から入ったとき、まず、皮膚の触覚の刺激が脳に伝わり、後続する痛みの刺激を和らげるように働くことがわかっている。だから、触覚なしで 痛みの刺激が入ると、刺激を和らげる先回りの効果が働かないのでものすごく痛く感じられるのだ。
この人が損傷したのは右頭頂葉部分だが、working memoryの機能が低下しているようだった。working memoryは前頭前野だといわれていたが、そうでもないようだ。作業記憶まわりに関してはこの人もいろいろ書いていて参考になった。

昨日今日と、あまり生産的ではない仕事に追われている。アメリカ行きの準備と、後期の授業についての申請書書き。

とりあえず、アメリカ行きの日程はこんな感じです。

10/11 16:20 東京・成田
10/12 06:05 ニューヨーク(現地時間10/11の16:05)

以下、現地時間
10/13 12:30 ニューヨーク
10/13 14:58 アトランタ

10/14から10/18までSociety for Neuroscience。

10/19 06:55 アトランタ
10/19 08:05 ヒューストン

10/19 10:50 ヒューストン
10/19 14:20 成田(←日本時間)

日本とアトランタの時差は約14時間。アトランタはいつも東京の14時間前の時間になる。つまり、東京で午後2時なら、アトランタでは前の日の深夜0時。行きは一旦ニューヨークに行って、そこで二泊して、それからアトランタへ飛ぶ。帰りはヒューストン経由で帰る。安いプランをと考えたらこうなった。ニューヨークですこし観光ができたらいいな。

ホテルは会期中のはすでに押さえてある。13,14,15,16,17,18で計6泊。一泊149ドルで石川とふたりで泊まるから費用は約450ドル。日本円で約5万3千円。カードで払う予定。日本だったらもっと安いホテルを探せると思うのだが、いかんせんアメリカじゃちっとも勝手がわからない。学会のホームページ経由で予約できるホテルを選んでしまった。この先、国際学会に行くたびにこんなに費用がかかるのかと思うと気が滅入る。奨学金をとったり、補助を受けられるよう努力せねば。

後期の履修申請で、どんな授業をとろうか考えて一日経ってしまった。とりあえず、卒業までにあと3つ授業を受ければよいのは確かで、今期はとらなくていいぐらいの勢いだが、でもまあ、悩む。大学院に入ったからには自分の研究に専念しなければ行けない。それが大学院生の本願である。研究と関係のないことをやればそれだけ研究にかけられる時間が減るということで、学部の頃みたく興味のおもむくまま片っ端からいろいろな授業をうけるということは控えなければいけない。常に、何かを選ぶということは何かを捨てるということだということを肝に銘じて行動しなければいけない。それはそうなんだけど、まだまだ勉強したいことは尽きなくて悔しい。

ここ二日ぐらい3食自炊している。全然減らなかった米も、ちょっとずつ減っていっているようだ。おかずはゆでただけのウインナーとか、ゆでるだけのゆで卵とか、ふりかけとか、あとオムレツ作った。今日作ったのはキレイに出来た。でも味はいまいち。砂糖をいれすぎて、それから牛乳をすこしたらしてバターで焼いたのでまるでプリンみたいだった。納豆とサンマの缶詰もレパートリーに加わる予定。明らかに野菜がすくない。食生活がこうだと、心なしか力がでないかんじがする。でもお金は減らずにすんでいる。とりあえず野菜不足を補うために野菜ジュースを買った。

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This web site names フェムトセカンド / femto second = 10-15 秒 .
Author: 野澤真一 / Nozawa Shinichi
since 2006/4/1