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5th album
幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする
1994.5.25
1. 円を描く時
2. 親愛なる母へ
3. 風になるまで
4. カモメ
5. 嘆きの白
6. 螺旋階段
7. 小さなガラスの空
8. 幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする
9. 砂漠
10. 青い花


私的感想:
まず一言。長い!なにがってタイトルが!「幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする」21字!B'zのあの有名な「愛のままにわがままに僕は君だけを愛せない」(だよね?・・・)が20字だから1字さでブランキーの勝ち!(笑)たぶん日本一長いタイトルの曲だろうなー。これより長いの知ってる人いたらご一報を。

このアルバムは概してなんつーか退廃的だ。廃墟とか砂漠とかさびれた街とかそういうものを連想させる曲が多い。鬱な気分のときに聞くともっと鬱になるとおもう。オレの考えではこのアルバムが一番とっつきづらい。もし“BJC学”なるものがあるとしたらきっと大学院生レベルの作品。

4曲目『カモメ』
「おまえの母親は船にゆられて知らない国へと消え おまえの父親は砂漠の果てで汗にまみれてはたらく」って歌詞が俺にはひどく印象的。

5曲目『嘆きの白』
「風に火をつける」っていう歌詞がある。オレはこれはすごい発想だなと思った。つくわけないけど風に火をつけたらどんなに鮮やかに燃え広がるだろうか。そしてきっと世界はオレンジのサングラスをかけたときみたいな色に変わるんだろう。

8曲目『幸せの・・・(以下略)』
「おれは悪い心を持っている数少ない動物のひとりさ」と歌うベンジー。そう、そうなのだ。ベンジーのこの自分が汚れた心を持っていることをだんだんと自覚してきているようなのだ。2nd album『Bang!』のディズニーランドでもそうだしアルバムごとにその気持ちは強くなっていっているような気がする。3作目C.B.Jim、4作目METAL MOON、そして5作目のこのアルバムと枚数を重ねるごとにそういう雰囲気が強くなっていってる気がする。たぶん今作がすべてのアルバムの中でそういう毛色が強い。そういう気持ちがこのアルバムを退廃的なものにしているんだろう。

このCDのブックレットはすごくそっけない。白地に黒の字で適当な大きさの字で歌詞が印刷されてる。古い印刷物のように文字の並びが角張った感じがする。ジャケットの写真がなかなかエグイ。ちなみに一番右がベンジー、真ん中が中村、左が照井。どーでもいいけど中村がいちばんきれいだと思う。