1st album Red Guitar and the Truth 1991 | |
1. CAT WAS DEAD 2. 僕の心を取り戻すために 3. 胸がこわれそう 4. 不良少年のうた 5. TEXAS 6. 公園 7. ガードレールに座りながら 8. あてのない世界 9. 狂った朝日 10.MOTHER | |
私的感想: | |
最初のアルバム。 メンバー内では不評なアルバム。 聞けばわかるけど他のアルバムとは音の質があきらかに違う。 ブランキー特有の生々しくて激しく揺さぶられるような音ではない。 少し乾いたようなスカスカした音だ。 原因はこのアルバムの外国人プロデューサーにある。 外国人ということもあり意志の疎通がうまくいかなかったらしい。 どの曲もデジタル処理がされている。 そのせいでブランキーの野生的なサウンドが殺されてしまっている。 それで「僕の心を取り戻すために、胸がこわれそう、不良少年のうた、ガードレールに座りながら」の4曲はthe Sixというベストアルバムで再録音されて収録されている。 5曲目『TEXAS』 「行方不明のオレの恋人は 破れたシャツで真実を探し求めてる」 という部分がすき。 この恋人カッコイーとか思いません? 破れたシャツを着てるんだよ、女の人なのに。 きっとその服は所々汚れているだけど、彼女はそんなことを気にも留めずひたすら真実を追いかけてるんだよ。 息を切らし汗をかいていてその眼はただ真実だけをみている。 きっと美しい光景にちがいない。 しかも行方不明。 7曲目『ガードレールに座りながら』 「ガードレールに座りながら コカコーラ飲み干して 君に打ち明けたのさ 僕の夢」 すこし照れながらも純粋な目をした少年が真剣に夢を打ち明けているシーンが目に浮かぶ。 空には星が広がっていてきっと季節は冬だ。 冷たいコーラがのどを流れる時、体の輪郭がいっそう明確になる感覚。 コーラを飲み干して息を吐き出すとその息は白いだろう。 星空の下にいるのは彼らふたりだけで、時折通りすぎる車のヘッドライトがそのふたりとガードレールとを照らす。 透き通った夜に透き通った目をしたふたりが屈託のないはなしをしているんだ。 「真実と愛を 探し求める 薄汚れた人々の群れの中で その人の心は強く 純粋なはずさ 眠りたい その人の胸の中で眠りたい」 もしかしてこの“その人”とは『TEXAS』にでてくる行方不明の恋人ではないか? なんとなくそんな気が、する。 |