7th album LOVE FLASH FEVER 1997.6.18 | |
1. プラネタリウム 2. PUDDING 3. MICKEY DUCK 4. 皆殺しのトランペット 5. 感情 6. SPAGHETTI HAIR 7. CANDY STORE 8. ガソリンの揺れかた 9. デニス ホッパー 10. 海を探す | |
私的感想: | |
1曲目『プラネタリウム』 イントロがギターの *カッティングとブラッシングを混同して書いていました。若輩者さんありがとう! 2曲目『PUDDING』 日本語に訳すとプリン。多分・・・。「切っ先で風を切り分け ブ厚い雲 突き抜ける そこに立ってた標識読んだら「全てはガラクタ」だってよ」という歌詞が好き。全てはガラクタなんて標識読んだらどんな気分だろう? 4曲目『皆殺しのトランペット』 この曲の特徴はベンジーの『語り』が入っていること。この語りには“回想「LONDON ZOOでの出来事について」”という名前がついている。あと曲中トランペットの音がずーっと入っているけどこれは中村達也が吹いている。全部アドリブらしい。 5曲目『感情』 個人的にすごく好き。 前の曲(皆殺しのトランペット)で切ない気持ちになったあとにこれがきて、どうしようもない気持ちになる。歌詞を聞いてると、この人本気でこんな事いってんのかなと不安になる。「感情があって 悲しさはそれの一部分だから 涙がこぼれるはずはない はずはない」こんな悲しい歌詞を叫ぶように歌うから、胸が締め付けられるような気がする。 6曲目『SPAGETTI HAIR』 歌詞が楽しい。「七つの海をモチーフに2週間も洗わない髪の毛」きっとまわりの人々に嫌な思いをさせている事だろう、でも悪気は無い」「世界中どこまでいってもこれさえあれば安心、泣く子も黙る平和のアイドル、いますぐはじめようSPAGETTI HAIR!」もう、全部載せてしまいたいぐらいだ。 8曲目『ガソリンの揺れかた』 俺はこの曲が聴きたくてこのアルバムを聴いた。ものすごくリフがダイナミックでもう一目惚れもん。「切なさだとか はかなさだとか 運命だとか言うけれど そんな言葉に興味は無いぜ ただ鉄の塊にまたがって 揺らしてるだけ 自分の命 揺らしてるだけ」ここ好き。すごく。 ブランキーはこのアルバムで変わったとおもう。それを一番端的にあらわしているのが、ガソリンの揺れかたにでてくる「あの細く美しいワイヤーは はじめからなかったよ」という歌詞だと思う。細く美しいワイヤーというのは前作『SKUNK』ででてきた言葉。なんつーか、強くなった感じ。別にそれまでが軟弱だったというわけではないけど、それまでは汚れ無き少年性が前面にでてたきがするけどこの作品ではそれをあまりかんじられない。世の中には不条理な事がたくさんあるけど、俺たちにはかんけーねーぜ!邪魔する奴はぶっ飛ばす!そういう感じ。それまではちくしょう邪魔しやがって、やめてくれ! 俺はこうしたいんだ!汚い大人たちめ!というようなことを言ってた気がする。違いわかるかな?(笑)それまでは“大人と子供”“純と汚”“正義と悪”というような二項対立の中で歌っていたと思う。だけどここではそういう対立の中で何か歌うことがなくなったと思う。そういうのに全然とらわれない圧倒的、絶対的な力で我が道を行く。そういうことを歌ってると思った。 この作品のジャケットも信藤三雄氏の手による。 |