1曲目『SEA SIDE JET CITY』
まず、「そうか、そうだったのか!ブランキージェット市の他にもシーサイドジェット市もあったのか!」と気付くわけです。そして「いや、それともブランキージェット市の中にシーサイドジェット市があるんかな?」とか疑問が沸くわけです。
CDのジャケットとか、ブックレットの中の絵を見ながらそんなことをつらつらと考えるのは至福のときですね。
「町の明かりはミラーボールで統一された新しい制度」というところがスキ。ミラーボールってみずから光らないじゃん!
2曲目『CAMARO』
「めちゃくちゃいいね そのCAMARO ドアなくて」
いいのか?
5曲目『SALINGER』
サリンジャーっつーのは、作家ですね。アメリカの。「ライ麦畑でつかまえて」とか書いた人。この歌はなにかサリンジャーと関係があるんですかね?サリンジャーを読んだことがないのでわかりません。
「トレーラーハウス100階から落すなんてひどいことさ」
うん、ひどいと思う。きっとひどい音がしていろいろと迷惑がかかるだろう。
7曲目『SWEET DAYS』
個人的にすごくスキな歌。なんというか、素朴な感じがする。コード進行も単純で二つぐらいしかないし。ただたんにハッピーだぜ!みたいな開けっぴろげなところがこう、五臓六腑にしみる。
9曲目『DERRINGER』
なんだかこのタイトルは「サリンジャーと対になってんのかな」という気がしますが、関係ありません。デリンジャーとは口径の大きな銃の名前です(たぶん)。
「明日はきっと雪が降り積もる 体を温めなくちゃいけない
ピクニックの準備はできてるか? ソーセージに辛子をぬらなくちゃ」
個人的に、こういう論理展開が強引なところがスキですね。
11曲目『COME ON ( VERSION 1)』
さよなら、って感じがする曲だと思う。それがこのアルバムのこの位置にあるからなのか、そういう意味で作られたからなのかはわからないけど。
このアルバムの歌はどれも歌詞の意味がわからないのが多い。でもそれはそれでいいと思う。
アルバムのジャケットの絵はベンジーが描いています。 彼独特のタッチですよね。この絵を見ていると「SHERBET」とか「SIBERIA」という単語が出てきます。これらの単語は解散後の浅井健一の活動に繋がっています。あと、「SALINGER」に「SEXY
STONE RECORD」という言葉もでてきていて、これもやはり彼のその後の活動に繋がっています。
アートディレクターは信藤三雄氏(Contemporary Product)。
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