▲トップページへ ▲BJCトップへ

3rd album
C. B. Jim

1. PUNKY BAD HIP
2. RED-RUM(夢見るBell Boy)
3. D.I.Jのピストル
4. 死神のサングラス
5. 12月
6. ROBOT
7. ライラック
8. ヴァニラ
9. 車泥棒
10.ICE CANDY
11.3104丁目のDANCE HALLに
           足を向けろ
12. 悪い人たち


私的感想:

1曲目『PUNKY BAD HIP』
最初から、やばいでしょう。
「新しい国ができた 人口わずか15人 それも全員センスのない 単車乗りばかりが揃ってる」
ではじまるこの歌は最後まで物語のような歌詞が続く。
新しい国の住人として「ボス」「FAT BOB」「C.B.Jim」がでてくる。どいつもこいつも一癖ありそうな奴らばっかり。

3曲目『D.I.Jのピストル』
このサイトのタイトルはこの曲からとっています。
「 メロンソーダとチリドッグ   そいつがあれば 生きて行けると
   思ってるオレはケツの青い 最新型のピストル 」
メロンソーダ―――あの毒々しい緑色の、いかにも健康に悪そうな液体―――がなんだかとってもロックな飲み物な気がして採用しました。

4曲目『死神のサングラス』
曲の出だしで「いいだろう オレのこのサングラス」と語るベンジー。
歌うのではなく語る。おもわず「いいなー」とよだれを垂らしながら言いたくなることは間違いない。
その後もサングラス自慢が続くのだが、いつのまにか「死神のサングラス」とは「神様」が夢中になっているPin Ballマシーンの名前になっている。
   「Ah 神様は今日もPin Ballに夢中さ
      彼が選んだマシンは 死神のサングラス
              ほらボーリング場の片隅で」
この神様がまたユニークで、戦争反対のTシャツを着ていて、SEX PISTOLS好きらしい。

5曲目『12月』
「オレは車ですごく危ないスピンをするのが大好きなんだ」 「オレはおまえの動物的な悲鳴を聞くのが大好きなんだ」 ときて 「パパ ママ 聞いてくれ  こんな遊び方しか知らないオレのことを誇りに思って欲しい 」 とくる。 なんだか10枚目のアルバム「ロメオの心臓」の「ぼくはヤンキー」という曲と似たものを感じる。
曲の最後の「もうダメだと思うから 手伝ってくれるかい」というところが、なんだかすごく切ない気持ちになるのでスキ。

7曲目『ライラック』
ライラックというのは花の名前らしいのだが実在する花なのだろうか?と思いネットで検索をかけてみたところ実在するようでした。手ごろなページがあったのでリンクをはっておきます。(→Botanical Garden) こんなことを書くと夢を壊すようですが、「赤くて5cmぐらいの冬に咲く花 」でも「近くで見ると赤がオレンジに見えるところがあって 小さくゆれてる」わけでもないようでした。 ( ああ!こんな現実見たくなかった!)
冬の道を友達と歩く描写が歌の中にあるけど、なんだか透き通った寒さを思い出すようでスキです。

9曲目『車泥棒』
「Hey You でもこれだけは言っておくぜ オレは車泥棒 腕は一流さ」
たぶんこんなことを突然言われても困ってしまうと思う。
「清潔な襟をした精神科の医者」というところがスキ。今ではオレは精神科の医者といえば清潔な襟、清潔な襟といえば精神科の医者だと思いこんでいる。

10曲目『ICE CANDY』
エンストした車の中で悪態ついてる歌。「気に入らないぜ あそこの窓の割れ方が」ってくだりがあるんだけど、窓の割れ方にいちゃもんをつける人をはじめて見た(聞いた?)気がする。窓の割れ方が気に入らないってさぁ・・・。この人はたぶん相当な不良に違いないと確信した。
「オレの心はギンガムチェックさ 夢を見る やわらかな愛の夢を Please Mr.Postman 口ずさみながら 動かない 車の中で」ギンガムチェックの心というのもじゅうぶん気になるけど、もっと気になるのはMr.Postmanだと思う。なぜ突然この単語が出てくるのか。わからない・・・。今日はもしかしてこの人の誕生日で(それが示唆できることが歌われている)、バースデーカードでも待っているのだろうか・・・・。

11曲目『3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ』
まずタイトルを見て思うのは「3104丁目ってどこよ?」ということだと思う。世界の果てであることは間違いないでしょう。このままいったら頭がおかしくなるからどこかスカッとするようなところへ行かなくちゃいけなくて、そういう場所がこのダンスホールらしい。行くとおんなじような気分の奴らがわんさかいて、悪魔のにおいがぷんぷん漂っているんだってさ。行きたいなあ、こんなダンスホール。

12曲目『悪い人たち』
この曲はイロイロ波紋を呼んだらしい。最初は公式に発表できないからインディーズで発表され、そのあとこのアルバムに収録できるようになったんだけど一部の歌詞がカット。さらにその後、カットのないものがライブバージョンで「国境線上の蟻」というベストアルバムに収録された。
この曲は、・・・・・・・やばいです。